容姿・経歴・その他メモ

　かつてこの国には戦争があった。国を取り合い、天下人を目指して多くの戦士が争った。
　古戦場火と呼ばれる現象がある。科学的な説明としては、戦場に斃れた屍から発せられたガスに点火し燃え上る…といったところだろう。しかし、古き人間はそれに理由を求めた。「祟り」や「無念」などと扱われたその現象には人々の恐怖が向けられた。一番合戦はその人々の恐怖が形作った「現象」であり「虚像」である。
　戦乱のさなか生まれた小さなレネゲイドビーイング、本来であれば消えるはずのそれは志半ばで散った戦士の霊魂の依り代となり、次第に大きく成長していった。それが、一番合戦 禍園という存在である。
　最初、その力は炎であった。しかし、その本質は虚像であり寄り集まった霊魂の能力をも吸収し次第に変容をしていった。数年前まではサラマンダーとして片付けられていた能力だがそれは今ではウロボロスと呼ばれている。本人は、そのウロボロスの能力を快いものとしてはいない。ゼノスという、ようやくできた自分と同族らの寄り合いから身を退ける決断を迫られた原因でもあるからだ。
　

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