“雷鬼”無灯 白
プレイヤー:はす
「守るよ。みんなを。」
- 年齢
- 17
- 性別
- 男
- 星座
- 双子座
- 身長
- 175
- 体重
- 75
- 血液型
- A型
- ワークス
- UGNエージェント
- カヴァー
- 高校生
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ブラックドッグ
- キュマイラ
- HP最大値
- 35
- 常備化ポイント
- 2
- 財産ポイント
- 0
- 行動値
- 7
- 戦闘移動
- 12
- 全力移動
- 24
経験点
- 消費
- +50
- 未使用
- 0
ライフパス
| 出自 | 一般人の父と一般人の母のもとに生まれる。妹の光が | |
|---|---|---|
| 一般家庭 | ||
| 経験 | 3か月前の事件で友人の相澤 累(あいざわ るい)を失っている。 | |
| 友人の死 | ||
| 邂逅 | 5歳下の妹。非オーヴァード。強く育ってほしいと思っている。 | |
| 妹 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | 友人の死によって覚醒。 |
| 犠牲 | 16 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | 敵を倒す。誰かを守るため。 |
| 闘争 | 16 | |
| 侵蝕率基本値 | 32 | |
能力値
| 肉体 | 7 | 感覚 | 3 | 精神 | 1 | 社会 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 2+3 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 0+1 |
| ワークス | ワークス | ワークス | ワークス | ||||
| 成長 | 1 | 成長 | 2 | 成長 | 0 | 成長 | 0 |
| その他修正 | 1 | その他修正 | 0 | その他修正 | 0 | その他修正 | 0 |
| 白兵 | +1=6 | 射撃 | RC | +1=1 | 交渉 | ||
| 回避 | +1=3 | 知覚 | 意志 | 調達 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 幼馴染 | 鈴野 春香 | 好意 | / | 不安 | |||
| 友人 | 相澤 累 | 友情 | / | 疎外感 | |||
| 妹 | 無灯 光 | 連帯感 | / | 恐怖 | |||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| 雷の加護 | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| そのメインプロセスの間、あなたが行うブラックドッグのエフェクトを組み合わせた判定のダイスを+LV個する。 | |||||||||
| 一角鬼 | 9 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ||
| そのシーンの間、あなたの素手のデータを以下のように変更する。 種別:白兵 技能:〈白兵〉 命中:0 攻撃力:+[LV+5] ガード値:2 射程:5m | |||||||||
| 復讐の刃 | 2 | オートアクション | 〈白兵〉 | 対決 | 単体 | 至近 | 6 | ― | |
| 他エフェクトと組み合わせ不可。対象からあなたに攻撃が行われた際、リアクションの直前に使用する。あなたはリアクション を放棄することで、対象に白兵攻撃を行う。組み合わせた判定のクリティカル値を-LVする(下限値7)。この攻撃に対象はリアク ションを行なえない。 | |||||||||
| コンセントレイト(ブラックドック) | 2 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
| 組み合わせた判定のクリティカル値を-LVする(下限値7)。取得時に自分の取得しているシンドロームからひとつ選び、≪コンセ ントレイト:サラマンダー≫のように記述して、シンドロームごとのエフェクトとして扱う。またこのエフェクトは選択したシ ンドロームのエフェクトとして扱うこと。 | |||||||||
| 電撃収束 | 2 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| そのメインプロセスの間、あなたが行なう、ブラックドッグのエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を+5する。ただし、その 攻撃の対象は単体でなければならない。このエフェクトは1シーンに[LV+1]回まで使用できる。 | |||||||||
| 鬼の一撃 | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
| このエフェクトを組み合わせた白兵攻撃では、ガードを行なったキャラクターに対して与えるダメージを+[LV×5]する。 | |||||||||
コンボ
”雷を纏いし鬼”雷鬼
- 組み合わせ
- 雷の加護+一角鬼
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
雷を纏う鬼となる。素手:〈白兵〉 命中:0 攻撃力:+[LV+5] ガード値:2 射程:5m
六根清浄
- 組み合わせ
- 白兵攻撃+コンセントレイト(ブラックドック)+鬼の一撃
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 7
- 8
- 6
- 14
- 100%以上
- 7
- 7
- 6
- 15
- 100%未満ガード時
- 7
- 8
- 6
- 19
- 100%以上ガード時
- 7
- 7
- 6
- 25
- 7
雷と鬼の力を拳に込めて、敵を貫く。攻撃に対するドッジは、判定のダイスが-LV個する。
全然なってないぜ!
- 組み合わせ
- 復讐の刃
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 射程
- 侵蝕値
- 6
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 7
- 8
- 6
- 100%以上
- 7
- 7
- 6
- 7
他エフェクトと組み合わせ不可。対象からあなたに攻撃が行われた際、リアクションの直前に使用する。あなたはリアクション を放棄することで、対象に白兵攻撃を行う。組み合わせた判定のクリティカル値を-LVする(下限値7)。この攻撃に対象はリアク ションを行なえない。
集中
- 組み合わせ
- 電撃収束
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 2
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
そのメインプロセスの間、あなたが行なう、ブラックドッグのエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を+5する。ただし、その 攻撃の対象は単体でなければならない。このエフェクトは1シーンに[LV+1]回まで使用できる。
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| コネ:UGN幹部 | 1 | コネ | 〈情報:UGN〉の判定のダイスに+2個する。 | ||
| 携帯電話 | 0 | その他 | |||
| コネ:噂好きの友人 | 1 | コネ | 〈情報:噂話〉の判定のダイスに+2個する。 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 30
| 5
| 145
| 0
| 0
| 180
| 0/180
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
N市公立高校の2年生。部活は特にやっていない。妹の光(ひかり)を出産した際に母は“他界したことになっている”。父に育てられた。鈴野春香という幼馴染がいて、鈴野家と無灯家は仲がいい。小さいころからどちらかの家に遊びに行くことが多く、何かの行事は両家とも合同で行ってきた。3か月前の事件で中学からの友人である相澤累が亡くなった際、オーヴァード化。
・3か月前の事件
3か月前、いつも通り高校へ登校し、2時間目の授業を受けていたときにそれは起こった。FHが高校を襲撃。目的はUGNエージェントである学校長、金沢徹(かなざわとおる)の拘束および暗殺であった。学校を占拠したFHであったが、重要なことに気が付いた。
「校長がいない。」
よって、FH達は次の手に移る。生徒はFHによって体育館に集められた。ざわざわとうるさくなる体育館のなか、FH構成員の一人が用意したマイクのハウリング音で沈黙となる。
「いまから1分ごとに1人処刑する。これは校長の身柄を確保するまで続ける。」
また、体育館がざわつく。そしてお調子者の相澤累はこのように発言した。
「どうせやれもせんだろ!なんでこんな奴らに先生たちは何もしないんだかな!」
次の瞬間、近くにいた先生によって累が取り押さえられる。
「おい!なにしやがる!」
そしてまた響くハウリング音。
「我々が本当に行動に移すか、証明しよう。」
そして銃を構える。それは明らかに累と取り押さえている先生を狙っている。次の瞬間、響く轟音。それは明らかに銃声であることを誰もが理解した。そして白が目線を向けた先には明らかに生気を失った累と先生の姿があった。
響く悲鳴。それらの騒音すらも耳が受け付けないほど、脳の処理が追い付かない。ただ膝から崩れそうになった体を支えることで限界だった。そんな中、女子生徒が近くにいた担任に涙ながらに何かを訴えているのが目に映る。
「どうしてなにも答えてくれないのですか!累が撃たれたんですよ!」
その女子生徒は累の幼馴染である中里翔子(なかざとしょうこ)だった。そんな訴えに対しても、返事はない。目の焦点もあっていないかのようにどこかを見つめていた。まるで何者かに操られているように。
「では、次はこの小娘にしよう。」
そして担任は翔子の腕をつかみFHの前に連れ出す。そして銃口が翔子の額にあたる。白はまだ動けずにいた。
白の頭の中では累との思い出が映し出されていた。この時、思い出していたのは3日程前に累と2人で帰っていた時のことだ。いつも通り冗談交じりに雑談をしていたが、累が口を開く。
「お前さ、好きな人とかいないわけ?」
「好きな人かぁ。考えたこともなかったな。」
「俺は教えないけどいるぜ!」
「よかったなー。」
「なんだその態度。てか本当にいないのか?」
「そんなこといわれてもなぁ。」
「連絡取り合ってる女子いるだろ?前スマホ見たけど。」
「おいこら。」
累を軽く叱りながら、ふと春香のことが頭をよぎる。
「おや?その感じ、女がいるな?」
「お前…見たのか見てないのかわからんな。」
「実のところ、見てません。」
「はぁ、図ったなカス野郎。」
「だまされる方が悪い!w」
白は頭を抱える。そんな白をみて累はニヤニヤしている。
「で?どうなん?すきなんかぁ?」
「…大事な幼馴染。」
「いいなぁー!」
「よくねぇよ。また帰ってくるって言ってたけど普通に心配だし、アメリカとか絶対治安悪いし…」
「めっちゃ好きじゃん。」
「普通だろ!お前も翔子がいるだろ!」
「しょ、しょ、翔子!?か、か、か、関係ないだろ今は!」
「わかりやす。」
「うるせぇ!」
累は白のことを度付きながら口を開く。
「まぁさ、お互い大切なもんはあるはずだろ?」
「なんだ急に。」
「いやさ、ちゃんと守れるようにならんとなって。」
「お前には無理だろ。」
「うるせぇな!頑張るんだよ!」
「まぁまぁ、翔子もいざというときには守ってやるって。」
「必要ねぇ!」
「あ、翔子なんだ。」
「あ。」
何気ない帰り道。それが今いる体育館に戻ってくる。
そして白ははっと我に返り、目の前で起きていることを理解し、行動に出た。
白は走った。ただ一人の少女を救うため。傍観者にしかなれなかった友人の死。それが彼を突き動かす。
守るって言ったんだ…!
今こそ…俺は…俺の誇れる俺になるんだ…!
突如、轟音が鳴る。それは銃声とは違う。まるで、雷鳴のごとく。それは白を光とともに包み込む。そして姿は鬼のように。白は拳を握る。白はFHの前でピタリと止まり、その拳をねじりこむように突き出す。
まるで、骨付き肉をハンマーで叩いたようなそんな音が体育館中に響くと、FHの体が2mほど吹き飛び、壁に叩きつけられた。
「!」
白は翔子のほうを向き、その安否を確認して安心する。そして白の姿は元に戻る。翔子も緊張感が緩み、涙をこぼす。そんな中、白は累を見つめていた。
「累…。」
何もできなかった。累を救えなかった。そんな後悔が頭を埋め尽くす中、ふと耳元で聞こえてきた。
「ありがとうな。」
声の方を向いても、近くには誰もいなかった。ただ、白はきっと累が自分を励ましてくれた。そう思った。
お前は翔子を好きだったもんな…。
教師たちはFHが壁に叩きつけられた数秒後に正気を取り戻し、何が起こっているのかわかっていないような状況だった。突如、体育館の扉が開かれる。
「警察だ!観念しろ!高坂!」
その名前には聞き覚えがあった。テレビや交番で見たり聞いたりしたのだろう。強盗殺人の容疑で指名手配されている高坂葵(こうさかあおい)の名前が頭に浮かぶ。
「…ただで死ぬと思うなy…ッ!!」
少し起き上がった高坂であったが、突如言葉がつまる。次の瞬間、高坂の体が膨張し、肌の色が変わり、まるで筋肉が肥大化したようないわば“化物”であった。
「逃げろ!」
それを見た警官の一人が叫んだ。生徒たちと教師は体育館の出口へ走る。
「翔子!逃げるぞ!」
「でも!累が!」
そんな翔子を抱え上げ、白は体育館の出口へ。警官たちは勇敢にも盾をもちその化物を囲んでいた。体育館の出口へ着くと後ろから警官の声とともに、聴いたこともない音が体育館に響いていた。白が振り返ると、化物が暴れ、警官が数名倒れていた。白は翔子を降ろすと、白は告げる。
「あいつを止めないと。このままじゃみんなやられる。先に逃げてくれ。」
「白、累と一緒に必ず帰ってきて。」
「わかった。必ず戻る。累と一緒に。さぁ、早く!」
そして白は逃げていく翔子を背に化物に向かっていった。
「皆さん!下がって!俺が何とかします!」
そう言うと白は、先ほどの体に残っている感触をもとに、雷を纏いし鬼となる。またさっきのように拳を繰り出す。しかし、化物にはまるで効いていない。次の瞬間、白の拳が奥に引きずり込まれる。
「…ッ!!」
それに気づいた白は、電撃を放ち、拳を引き抜いた。だが、化物がすでにもう一つ攻撃を繰り出していたことに気付かなかった。
警官が横からものすごい勢いで突っ込んできた。白は3mほど飛ばされ、血を吐き、元の姿に戻る。
「…くそ…まともに食らった…」
倒れたまま怪物をにらみつけた白の視界には、3名ほどの警官の体であろう肉塊が化物によって宙にういているのが映る。ここまでか。白は死を意識し、春香を思い出した。
「…跪け。」
知らない声が聞こえた。顔を向けるとそこにはスーツ姿の男性。髪は少し長く、後ろで縛っている。ただ普通の会社員と違うところは、刀のようなものを持っていた。
男は刀をカチンと音をたてて鞘に納めると、化物の足が膝から下が倒れた。それと同時に化物は跪くように倒れる。
「天に還るがいい。」
そう言うと男は刀を振り、もう一度鞘に納める。すると化物の首が地面に落ちる。
男は白に近づいてきてこういった。
「少年、無事か?」
「なんとか…本当に何とか…。」
白は少し起き上がり、顔上げる。
「後ろ!」
化物が攻撃を繰り出していた。男は何とか避け、白は何とか立ち上がり、後ろに避けた。白は雷鬼に変身する。化物は首から下が植物のようになった化物と首から上と足が植物のようになった化物に分裂していた。
男が口を開く。
「オーヴァードだったのか。少年。突然だが戦れるか?」
「いけます!」
「では、頼むぞ。」
男は首から上が植物となった化物に向かっていく。そして刀を抜き構え、叫ぶ。
「桜火!斬月波!」
そう言って刀を振り下ろすと化物は炎に包まれ、完全に燃え切った。男は力を使いすぎたのか、少しよろける。そんな体を支えて、男が一言。
「少年!こいつは完全に消滅させる必要がある!」
それを聞いた白はより強く、バチッバチッという音からバリッバリッという音の電気を纏う。そして拳を握り、その拳に電気を集中させる。化物は構わず攻撃をしてきた。それを跳躍して避け、化物の目の前まで飛ぶ。
「消えろぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!」
響く轟音。強い光が辺りを包む。その光が晴れたとき、化物の姿はなかった。そこにあったのは雷を纏う一本角の鬼の姿であった。
白は力を使い果たしたように、その場に倒れこみ、元の姿に戻った。
目覚めたとき、目の前には知らない天井があった。少し体を起こすと春香がいた。おそらくここは病院だ。きっと運ばれてからずっとそばにいてくれたのだろう。春香が無事で少し安心した。そんな中、病室のドアが開く。
「お目覚めか?少年。」
すぐに分かった。あの時の男だ。
「ええ、何とか助かったんですね。」
「君のおかげだ。私もすこし鈍ったのかもな。年かな。」
「お若く見えますけど。」
「うれしいこと言ってくれるな。」
すこし男の表情が緩んだ。白はこんなお堅そうな人でもちゃんと笑うんだ、と思った。
「早速だが、少年。話がある。」
緩んだ表情を戻し、男は口を開く。
「少年。いや、白くん。君についていろいろ調べた。友人については、私がもう少し早く着ければよかった。すまない。」
「いえ、俺も何もできませんでした。」
「しかし、君がオーヴァードとはどこにも情報がなかったぞ。」
「オーヴァードって何です?」
「君は人間離れした能力を使えただろう?君のような能力者をオーヴァードという。」
「となると、俺は翔子を助けようとしたときに自分の姿が変わった感覚がありました。実際に雷も扱えていましたし、圧倒的な力があることも感じてました。」
「じゃあ、きっとその時だ。そんなことよりだな。すごく重要な話がある。」
男はそのまま話をつづけた。
「なんですって…!」
白は男を睨み少し強い口調でこう言った。男は、
「これは上が決めたことだ。私にももうどうにもできない。」
男が言うには、白は覚醒による負荷が原因で今回の事件はUGNエージェントが認識災害を起こし、事件そのもの・事件の被害者・白の異能力について白とUGN関係者以外誰も覚えていない。そして白は熱中症で倒れたということになっている。
「じゃあ…!翔子は…!累を…!」
「覚えていない。そもそも相澤累という人間は存在しなかったということになっている。」
「なぜです!なぜそんなことができるんです!」
「これが上の方針だ。私も何度も経験してきた。実際、俺が愛した人もFHによって殺されたが、FHとオーヴァードの存在を一般人に知られないために全く違う死に方をしたことになっている。」
「だから何だっていうんですか!」
「もし相沢累という存在を消してないとしよう。そのとき、だれかが事件についての認識災害が解け、君が人間じゃないということを思い出したらどうする?」
「俺は人間です!」
「君はオーヴァードになった。もう人間じゃない。」
「人間じゃ…ない…。」
「そうだ、少年。だが、君は高校生だ。まだ子供だ。君の能力ならすぐにでもうちで雇いたいが、流石に可哀そうだと上が判断した。だからこそ、君のためにこうした。」
「俺の…ため…。」
「君のためだけじゃない。この世が平和であるためにはこういう犠牲が必要だ。」
「平和の…ため…。」
「君から相澤累を忘れさせることもできた。だが、私が辞めるべきだといった。」
「…なぜです。」
「君は彼のおかげで覚醒できた。私がそう踏んだからだ。」
「…。」
「君は今後、今回のテロリストのように狙われる可能性もある。そのとき自分で自分の身を守る必要がある。」
「…。」
「だからこそ、君には覚えていてもらう。だが、他の人には言うな。きっと君は不幸になる。」
「…どうしてそう言い切れるんです?」
「私がそうだったからだ。」
「…。」
「困ったらここに電話するといい。きっと助けてくれる。」
そう言うと、男は一枚のメモを差し出した。そこには何らかの電話番号が書いてあった。
「では少年。強く生きろ。君には才能がある。自分の誇れる自分になれ。」
「いわれなくても、なりますよ。俺は。」
「そうか。」
そういうと男は去っていった。
白の病院から出て車に乗った男は、タバコを嗜みながらこう言った。
「桜…。お前の息子は立派に育ってる…。もう俺が干渉する必要はないな。」
男は車を出してどこかへ向かって行った。
白は無事退院し、帰宅。朝が来て学校へ向かう。教室にはいつも通りの女子のグループと男子のグループ。「おはよう。」とだけかわし、
白は昨日男と話したことが本当であることがわかった。
そして白は無事退院し、また高校に通い始める。何も変わらない日常。ただ一つ違ったのは、友人である累がいないということ。
・家族構成
父 無灯 朝日(あさひ) 会社員
母 無灯 桜 (さくら) 専業主婦 妹が生まれたときに亡くなったことになっているが、実は認識災害によりそうなっている。
実は、FHのテロに巻き込まれて亡くなっている。
妹 無灯 光 (ひかり) 学生 泣き虫
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 30 | ||||
| 1 | 8/13 | what am i to you | 5+5+10 | hippi | 輪廻転回 |