容姿・経歴・その他メモ

"｜Orans《オランス》"シスターマリアの部下として活動するFHチルドレン。
天真爛漫というか、子供故の残酷な純粋さを持つ少女。普段は大人しい引っ込み思案な性格だが、マスターであるマリアのためならどんな残酷な所業でもやり遂げ、この身を捧げても良いと豪語する。これは彼女の「オーヴァードこそが神に選ばれた『人』である」という思想に深く感銘を受けているためである。そのためか彼女にはいたくなついており、いつも彼女の後ろをついて回っている。
過去の経験から精神的に不安定なところが多くあり、トラウマが蘇ってパニックを起こすこともしばしば。かつてはそれで力を暴走させることも多かったが、FHでの訓練である程度の制御の仕方は覚えた……はずである。

背中につけたバックパックから展開される3対の羽と頭部に浮く操作用端末という構造のスカイキッドを装備しており、これによって戦場を飛び回る。そして「厄災」と呼ばれるような圧倒的な破壊をもたらすため、UGNからは「狂気天使(クレイジーエンジェル)」や「破壊をもたらす子(ディザスターチャイルド)」などと呼ばれ恐れられている。彼女自身はあまり自覚はないが、"万物を殺す才能"はFHにおいていかんなく発揮されている。

全身に目(白目が黒く、瞳は様々な色をしている)があり、それを隠すために基本的に身体の隠れる服装をしている。そして過去の経験のために自分の容姿のことを酷く醜いと思っている。
本物の目の周囲は酷い火傷跡があり、いつも目隠しをしてほとんど見えないようにしている。それ以外にも身体にたくさんの傷跡がある。

好きな食べ物はガトーショコラ。というかガトーショコラに限らず甘いものが好き。FHに来る前はロクな食事を与えられていなかったためかわりとなんでもよく食べる。FHに来たばかりの頃は食べても戻してしまうことが多く、実はちゃんと食べれるようになったのは結構最近のこと。

過去

両親はオーヴァードではないごく普通の人間。しかしその間に産まれた子供は、身体の至る所に不気味な目のある赤子だった。おまけにその赤子が泣くと、周囲で奇妙なこと(物が勝手に動いたり壊れたり、変な音が聞こえたり。嵐が起きたり、突然別の場所に移動したり)がたくさん起きたため、気味悪がって教会の神父に赤子を預けた。
教会の孤児院で育てられることになった彼女だが、もちろん神父や他の孤児院の人間たち、他に預けられていた子供たちからも忌み嫌われ、「悪魔の子」と呼ばれ、座敷牢に閉じ込められて虐げられて育った。
地獄のような日々だったが、彼女にも希望になるような存在はいた。それは座敷牢の窓から入ってきた小鳥だった。幼い彼女の唯一の友で、度々やってくる小鳥を撫でている時間は彼女にとって唯一の安らげる時間だった。しかし、ある晴れた日の朝、小鳥と戯れていた彼女の前に孤児院の子供達がやってきた。子供達は小鳥に目をつけ、彼女の目の前でその小鳥を殺した。
その時、彼女の中でなにかが壊れた音がした。にわかに黒い雲が教会の周囲を多いつくし、矢のような雨が降った。教会の中は阿鼻叫喚となり、地獄の様相を呈した。中にいた人間たちは何かに押しつぶされたり、体が破裂したりとみな奇妙な死に方をした。真っ赤に染った教会の祭壇で、少女だけが立っていた。そこに突如として現れたのは……聡明な雰囲気の女性、都築京香だった。都築は少女に手を差し伸べて言った、「あなたに相応しい場所があります」と。
FHチルドレンとなった少女を、都築はとある修道女に預けた。それこそがシスターマリアであった。

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