澄んだ空のような淡い青の束ねた長髪、天に煌く月のような金の瞳が持ち味の華奢な少女。
令嬢風のような、どこか地雷系ゴスロリのような格好を好む。

一人称は「私」
どこかおどおどとして自信なさげ、風が吹いたらそのまま飛ばされてしまいそうな弱弱しさが目立つエージェント。
誰に対しても敬語を崩さず、信頼と尊敬の念をごく一部の例外を除いて向ける純粋な一面を持つ。
大きい音、急な衝撃的事例、お化け等々苦手なものが多いらしく、ドッキリを仕掛けられようモノならば絹を裂くような悲鳴で逃げ回る。

かなりのゲーマー的一面がありそれに関する話題になると普段の小動物さをそのままに水を得た魚のようになりだすとか。
また、一度のめり込んだものには少なからず影響を受ける質らしく、少女自身の戦う理由や己との向き合い方はそれによって導き出していたりする。

ただ弱いだけ、ただ華奢なだけでないのは有事の際は一番はっきりするらしい。
例え自分がどれほど弱くちっぽけでも、役に立たないかもしれなくとも。
理不尽に、悲しいことに、辛いことに身の丈全部で精いっぱいの『叛逆』を見せる。
伊達に『星辰の子』の末っ子ではないとか。

FHセル『冥府の門』で行われていた秘匿計画の被検体として攫われ、そこで覚醒を果たした13人の星。その一角であり末っ子。
うお座を冠する現UGNエージェントのうら若き乙女。

元はあるカルト系宗教に浸かった家庭の所詮二世と呼ばれる枠組み。病弱な身体を持っていた少女であったものの、件の誘拐と実験施設の破壊の折その本来の家族の記憶をすっぽりどこかに落っことしてきてしまった為、蛇遣い座を冠するある女性によって今の名前を名付けられた。

実験の際にこの小さな身に余るほど受けた数々の非道、実験施設を破壊し逃げる折に判明した失敗の烙印を押された顔も知らない子供達の存在は色濃く記憶に残っているのか、例えどんなに非力でもそう言った悪事に対しては絶対に譲らない、終わらせて見せるという強い心がある。


時折体の弱さが災いしてめまいを起したり崩れ落ちたりはするものの、そんな弱いだけの自分に負けたくない一心で走り込みをしてみたり、軽くスポーツに勤しんだりしては筋肉痛で寝込む。
本人のファッションに関しては姉のような月乙女監修の元、着せ替え人形にされて居たらいつの間にか馴染んでいたのでこの格好をしている、らしい。

影を糸のように伸ばすことで大小セットで設計された戦闘用機械兵、通称重装シリーズと呼ばれる躯体を自在に操り戦闘を行わせる後方型アタッカー。
ミナモ本体はワニのような、蜥蜴のような二足歩行の巨体の背面搭乗部で操作。
サメのような意匠を持つ、人型に変形するバイクとのコンビネーションで少女の風体に反した荒々しく、そして鉄と火薬の匂い漂う戦い方を好む。
『この子達、通称重装幻魚(カサートカ)は私自身の心の顕れ。例えどんなに荒々しくても受け止めた、直接戦えないミナモだけの心の鎧。どんな相手にも負けて堪るかって言う反抗心の塊なのです!』

各それぞれに行われており
『魚』に行われていたのは、魚群のように統率のとれた兵団の頭脳体作成と戦術の付与。
無数の個を束ね、物量戦において敵軍を殲滅する運用を目的として調整されていた。
結果だけいえばその調整は完璧だったものの、ミナモ本人の気質が少数精鋭による囲んで棒で叩く頭脳的脳筋だったのは研究者の預かり知らぬところ。
結果着いたあだ名が海のギャング(シャチ)の別名とはどういうことなのやら。