容姿・経歴・その他メモ

　

　　――辛き想いと共に、永きを流れた雨雲の少年あるいは少女。

催涙雨

　彼あるいは彼女の正確な生まれを言及するのなら、それは地球の誕生の時まで遡ることになるだろう。海を作った雨、それもまた彼と言えることになるのだから。

　――と、仰々しく言ったものだが、彼が自我を得て己の姿を得たのはほんの数日前の早朝のことである。
　その日は7月の7日、日本では七夕と呼ばれる日で、その国の多くの人間がとある二人の再会を心待ちにする日でもあった。
　彼はその夜空に現れた、現れてしまった。それが故に強く疎まれた。彼らが抱く再会の希望に合わせ、願いを託す人間たちには、その日の雨は忌避されるものだったからである。
　彼らの再会を妨げたことを知り、罪を償うために涙として落ちてきた、それが彼の始まりである。少なくとも自分はそう思っている。

　自分が生まれ落ちたことにより、空は晴れ渡り、一面の星空が広がっていった。いつもは特等席で見る星空があんなにも遠くにあるとい悲壮感と、今日この国この地域に現れてしまった罪悪感と、天に帰る手段も分からない不安感に苛まれ、途方に暮れていた彼を最初に見つけたのが、米斗彗であった。
　彼女は彼に「今日の夜の雨」という名前を与え、再会の約束のみを取り付けて帰っていったのだった……。

乞功 夜雨

　　一人称：ぼく　　二人称：ふるねーむ

　空の上にいた頃の記憶には、疎まれた記憶しかない。それと同じだけ乞われたこともあったのだろうが、自分には疎まれた記憶、そして償う意識しかない。
　いつもは集合意識のため、大雨や大雪、場合によっては雹も降らせてしまえるが、いま大地の上を歩く姿を持つのは自分だけであるため、引っ込み思案な性格をしており、その大きな雨雲から落ちたほんの一滴の涙のため、その姿も幼い。

履歴

｜乞功奠《きっこうでん》

陰暦7月7日（七夕の節句）の行事。
女子が手芸・裁縫などの上達を祈ったもので、唐の行事。日本でも奈良時代、宮中の節会としてとり入れられた。

image song

ray【sings by BUMP OF CHICKEN feat. 初音ミク】

成長履歴

1話
おりひめさまとひこぼしさま(BK)　〇憧憬/罪悪感　→すい(GR)　〇好奇心/猜疑心
にんげん(BR)　　　　　　　　　　〇恐怖/憎悪　　→りせ(YR)　〇尽力/不安
〈RC〉6　→9
《ハンドリング》2　→3
サングイン　取得

2話
すい(GR)　〇好奇心/猜疑心　→執着/〇不安
りせ(YR)　〇尽力/不安　　　→〇同情/憐憫
〈RC〉9　→10
《リフレ：オルクス》新規取得
《幸運の守護》新規取得

3話
すい(GR)　執着/〇不安　→彗(WH)　〇好意/不安
りせ(YR)　　　　　　　 →璃星(GR)
〈RC〉10　→11
〈知識：レネゲイド〉0　→1
《リフレ：オルクス》1　→2
《雨粒の矢》3　→5
《ハンドリング》3　→4
デモンズシード　取得
ストレンジフェイズ　取得

4話
彗(WH)　　〇好意/不安　→(RE)　〇純愛/不安
璃星(GR)　〇同情/憐憫　→　　　〇連帯感/憐憫
《アバターフォーム》新規取得　→3
《ハンドリング》4　→3
《シングインザレイン》新規取得　→2
デモンズシード　削除

セッション履歴