容姿・経歴・その他メモ

制服を着た少女。
何をするという訳でもなく、環状線に乗り、一日じゅう何かを探し求めている。
始発から終電まで、ぐるぐると終わりのない時間。
気付けば少女はそこにいる。なのに探してみると姿はない。
車窓から街を見つめる憂いの少女を、人は「環状線の少女」と呼ぶ―――。

「ぼくはね、失ったものを探しているだけなのさ」
「"彼女"が失ってしまったものをね」

その正体は転生体のレネゲイドビーイング。
UGNに遺体を回収された「ジャームに殺害された少女の肉体」が覚醒。
彼女の記憶を引き継いだレネゲイドビーイングとして生まれ変わった。少女は享年14歳。

しかし、転生体として彼女の記憶を引き継いだはずが、その記憶には欠けがあった。
彼女が失ったものとは何だったのか、ハートレスはそれを知るため、彼女に残っていた記憶を辿る。
街を歩き回り、学校に顔を出し、彼女の生家を訪れ、彼女の友人たちにも会った。

電車に乗るのは、電車の中で聞くレールの音が、二度と動かない心臓に響くようで、安心するため。


■行動
記憶の中にある彼女の行動を模倣している。
覚醒したあとに死体置き場からいなくなった。すったかた。
また、死因となった傷が身体に残っており、なんだか胸が痛むので、厚着をするようになった。

■失ったもの
欠けている記憶は、正確には「ある人物への感情」である。
それは少女が「ある人物への感情」を秘めたる想いとしていたからに他ならない。
命を落とす寸前、言いたくて、けれど自分の死を悟ったがゆえに言えなかった、大切な気持ちである。
心の奥にしまい込んだ気持ちは、レネゲイドビーイング如きに知られてしまうような代物ではない。

■名前
空の心音。カラのシンオン。
彼女の心臓は止まっていて二度と心音を響かせることはない。（heart-less）
ハートレスは彼女の失ったものを探し、彼女の行動を模倣している。（her-trace）

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