外科医師を目指し日々努力を重ねる17歳の男子高校生。
心優しく遠慮がちな性格。意外にロマンチストな一面もある。
可愛い服を着るのが好き。部活は手芸部に所属しており、裁縫が得意。
よく女性に間違われるのが最近の悩み。自分の可愛さを自覚していないタイプ。
双子の片割れにもらったサファイアのピンキーリングをいつも大切に身につけている。

小さい頃から温厚で、自分を犠牲にしがちな性格だった。
親に心配をかけたくなくて、「可愛いお洋服が着たい」なんてことは言い出せなかった。
可愛い服が着たいなんて普通ではないことだから、おかしなことだからと、ずっと自分を押し殺していた。
そんなある日、妹が陰湿な嫌がらせを受けているのを目撃してしまう。
心優しい彼は庇わずにはいられなかった。
その結果嫌がらせの手は彼にも及んでしまい、しばらく苦しい日々を送ることになる。

そんな折、そんな様子を見かねた母親から薦められ、妹と共に海外留学をすることとなる。
彼にとっては見るもの全てが新鮮で、常に驚きが絶えない生活だった。
そして、運命の出会いは訪れた。
潮風にたなびく黒いスカート。傷だらけの顔からは歴戦の風格と気高さが滲み出ていた。
特徴的な桃色の髪に分厚い眼帯が特徴的な彼こそ、九頭龍ホリーホック、その人であった。
留学先の学校の近くにあった陸軍基地で出会ってから、毎日のように話を聞きに行った。
退役軍人らしい彼は、周りのサポートもしつつ、自分を卑下したり謙ったりはしない。
その気高さが心から美しいと思った。
そして、短い留学期間も終わり、最後の別れがやってきた。
「絶対に医者になって、またイギリスに来るよ。そしたら九頭龍さんの目とか、顔の傷も治してみせるから！」と蒼が口にすれば、
「お馬鹿さんね…もう役目が終わったアタシなんかよりも若い子達を治してあげな。それがアンタの役目よ。」と言って蒼の頭を撫でるのだった。

何年もの月日が経った今も、蒼はたまにあの気高いオネエを思い出して、あの日の約束を果たすためまた机に向き合うのだ。

好きなもの
・可愛いお洋服　着るのも作るのも大好き！洋服がぎっしり詰まった自宅のクローゼットは蒼の宝物。
・ナツメ　杏仁豆腐の上に乗っているあれ。美容に良いと聞いてたくさん食べている。味も好き。
・イギリス　元軍人の親友が住んでいる良い国。

嫌いなもの
・チアシード　美容に良いと聞いて食べてみたら食感が苦手だった…
・コオロギ　動物は基本的に好きだけど、コオロギだけはちょっと怖い…