容姿・経歴・その他メモ

十数年前にシベリアの永久凍土から『発掘』されたレネゲイドビーイング。
その姿はいわゆる『エルフ』の形をしている。

本来は人型すらしていない、か弱きレネビの一匹であった。なにもない土地に生じ、凍土から這い出る術も持たぬまま冷気に苛まれ、外界を認識することもなく消えゆく個体のはずであった。
しかし、全世界的なレネゲイド活性化は彼女にも影響し、彼女を一個のオーヴァードとして定義するに足る方向性（情報・ミーム）が付与され、再び息を吹き返す。そのミームとはいわゆるエルフ……それも神話に語られる妖精やトールキンが創作した種族ではなく、80～00年代に日本のサブカルの中で確立された『長身で耳がとても長くグラマラスな』エルフの類型である。そのような出自のため、情報生命体の側面も有する。
UGNに保護され、日本支部に送られてしばらくは“リヴァイアサン”霧谷雄吾の側近として働き、彼からの信頼はそこそこにある。N市支部長となってからも、若手の指導（主に心理面）や後詰、そしてジャームの凍結処理に精力的に臨んでいる。

戦闘向きではないが氷使いであり、すべてのサラマンダーエフェクトは氷・冷気として発現する。
UGNを「オーヴァードを保護・訓練する団体」として捉えるも「オーヴァードの帰るべき日常」ではないと考え、地球人と近いようで異なる容姿の自分が「非日常の象徴」として支部長の立場に適していると思っている。また、自分のことをUGNの「備品」と自嘲的に呼ぶ――他がどう思っているかはさておき。

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