容姿・経歴・その他メモ

右目を覆う眼帯が印象的な、保健委員会に所属する高校一年生の少女。
名門校に合格して自らの能力を証明すると共に、家から遠く既存の人間関係をリセットできる「特別な環境」を求め、聖ウルギリ女学院に入学した。

委員の仕事を黙々と、正確で効率的にこなす姿は他の委員達からの信頼を集めている。
成績は学年でトップクラス。特に理系科目での成績は飛び抜けており、教師陣からは「天才」との評価を受けているが、本人は自己を過小評価する事が多い。
その頭脳と知識は、彼女の医学部進学への強い意志を支えており、毎日の放課後、図書室や自室で分厚い本に向かう事は彼女のルーティン。特に医学書を読む時は目が生き生きと輝くという。

週末には近くの総合病院でボランティア活動に参加しており、そこで出会う子どもたちは、他者との距離を遠ざけがちな彼女にとって数少ない心を開ける相手。
子どもたちと接する時の彼女の笑顔は、学校では決して見せない自然なもの。

中学二年生の冬、成績へのプレッシャーといじめが重なり、自死を図った過去を持つ。奇跡的に一命は取り留めたものの、失血の合併症により右目の視力を完全に失った。
入院中に出会った担当医の献身的なケアと励ましが、彼女の「生きる意味」を少しずつ取り戻し、医学の道を志すきっかけとなった。
そのため医学部進学への意思や委員会、ボランティア活動といった彼女の行動の多くは「命の価値を否定した罪への償い」と言う原理に基づいている（これに無自覚な場合もある）。
無意識に触れる癖がある眼帯の存在は「贖罪の象徴」として外すことを強く恐れている他、「罪人が生きる喜びを享受する事は許されない」とする歪な自己罰則から、温和で控えめに振る舞うなど、「普通」とされる抑制的な生き方に努めている（心理的な防衛機制も兼ねる）。

担当医の勧めから日記をつける事を習慣付けており、毎日の心の整理や自己反省をしているが、他人に読まれることを恐れ暗号のような独自の記号を使って書いている。

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