登録名：クロム・フォルクマン
コードネーム：鐙
性別：男
出身：オーストリア・フロリッツドルフ
誕生日：9/16(競馬記念日)
身長：187.8
体重：72.4
血液型：A
所属：UGN大和支部/「遺産小隊」
ブリード：クロスブリード
シンドローム1：ブラックドッグ
シンドローム2：モルフェウス
シンドローム3：────
特記事項：

・戦闘適性：C
・継戦能力：A
・命令順守：B
・陣頭指揮：A
・社会適性：A
・RC技術：C
・衝動耐性：B
・特異能力：EX

大和市支部支部長「葛西飛鳥」の保有する傭兵組織「遺産小隊(アーティファクトリー)」の一人。「遺産小隊」の情報管理部を指揮する情報部門のリーダーであり、大和支部一の情報通として知られる。誰に対しても慇懃な態度で接し、他者への敬意と礼節を忘れることはない。特に、葛西への忠誠心と敬意はひと際大きく、彼を主人としてその命令を確実に実行する。

オーストリアの名家に仕え、その命令に応じて様々な汚い仕事さえも行う「始末番」の一族、「名もなき民衆共(フォルクマン)」家に生まれる。一族の人間としてある程度成長したころ、一族の家長である父から「家の秘宝を見せる」と言われ、地下室に呼び出される。

そこにあったのは、漆黒の体躯と金色の瞳を持つ、鉄(くろがね)の駿馬だった。クロムの父は、「この鉄馬を従える事が出来るものを、我が一族は代々家長としている」と告げられる。クロムが鉄馬に触れると、「それ」は独りでに動き出し、クロムに向けて首を垂れて傅く。こうしてクロム・フォルクマンは、鉄馬たる駿足の遺産、「チャリオットバラー」の継承者として覚醒したのである。
その後、クロムは一族の新しい家長として、「裏家業」の最前線に台頭。持ち合わせた情報収集能力と「チャリオットバラー」の変形機構、地形適応能力を活かして様々な場所に潜入し、確実に任務を遂行する能力の高さゆえに主人からも重宝され、時には隠蔽工作や暗殺の任務を任されることもあった。

そんな中で、彼の元にある一人の男──否。少年が現れる。少年の名は葛西飛鳥。クロムが次に標的として殺すことになっていた、主人の家業の国際発展にとって目障りな一族の後継だった。まるで、自身が来ることを分かっていたかのように、当時齢十と少しばかり程の葛西少年は笑いながら言う。

「私を殺したところで、葛西の繁栄は終わりはしないよ。もっと賢く、もっと強く、もっと才気溢れる、憎たらしい妹がいるからね」

葛西少年は小憎たらしく笑った後に、クロムを見据えこういった。

「君の力は、殺しや暗躍に使うようなものじゃない。もっといい使い方がある筈だ」

───例えば、そう。誰かを護る。そんな優しい使い方は如何だろうか。

天啓。後ろ暗い世界にいたクロムにとって、考えの中に及ばなかった葛西の言葉はまさしく「それ」だった。クロムは葛西の、葛西飛鳥にその身を捧げ、彼の従者となる。彼がUGNに就いた頃には、本部へと渡った彼の代わりに葛西家の運営に助力、「始末番」時代の技を活用し、様々な役目を担当。葛西が遺産継承者で構成された戦闘部隊を設立するために日本へと帰還した際も、いの一番に大和市へとはせ参じ、彼の元でその辣腕を振るう事となった。

馬型の変形戦闘車両であり、遺産「チャリオットバラー」の一側面「スレイプニル」を操り戦う。ある時は馬として、ある時はバイクとして、ある時は四輪駆動車として、またある時は突撃戦車としてなど、様々な局面に対応した変形機構を以て臨機応変な戦いを得意とする。