容姿・経歴・その他メモ

履歴

生まれたときから彼女はその力と共にあった。
周りには同じような人はいなかったが、不思議な力を持つ彼女を両親は怖がらず育ててくれた。好奇の目から守ってくれた。彼らはオーヴァードの存在を知らず、彼女の力の正体も知らなかったが、それでも彼女に向き合い、力を持たざる人々とどのように暮らしていくべきかを彼女に教えてくれた。

彼女はまっすぐ育った。「善意でも人に向けてその力は使わないこと。不意に傷つけてしまうかもしれないよ。」「人は皆その人にしかない魅力がある。その力はあなたの魅力の一つ。ただそれだけよ。」両親に言われたことをきちんと守った。両親の言葉をまっすぐ信じた。おかげで他者と異なる自分に驕ることも悲観することもなかった。幸せな日々を送った。

しかし、オーヴァードとしての運命は彼女を逃してはくれなかった。
その日も彼女はいつものように過ごした。
突然やってきた白スーツの男とその手下達に襲われようと、決して人に向けてその力は使わなかった。
「お前は人ではない」と罵られようと、彼女の心は揺らがなかった。

だから良くなかったのだと、彼女は後に語る。


彼女を襲った奴らが次に狙ったのは、彼女の大切な存在だった。
奴らに傷つけられる友人を前に、殺されそうになる両親を前に、彼女は絶望した。
そして、その力を人に向けて使った。


あっけなかった。すぐに終わった。
自分が人でないと認めれば、こんなにも自由だった。
自分が人であろうとしなければ、大切な人たちが傷つくことはなかった。
私の力は厄災だ。人々の日常にあるべきものじゃなかった。


全てが終わったその後、やってきたUGNに拾われ、彼女はUGNエージェントとなった。
彼女はUGNに頼み込み、自分の友人や両親の記憶から彼女を抹消した。

そうして、もう何年もの時が過ぎた。
そして、キャリアーと出会った。

・キャリアーにつけた名前
→千明：どうか彼の未来が明るい光にあふれていますように。
・キャリアーに渡した絵本
→スイミー：昔両親がくれて、唯一今でも持っている本。そのまま渡した。
・防戦の影
→防戦一方となる戦闘の影には、彼女の存在があることを示している。
→また、彼女は決して敵に攻撃をしないことからも名づけられている（防戦一方のように見えるため）。

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