学校では比較的穏やかな性格で過ごしている。
それなりに充実した学園生活を送っており、その日常を大切にしたいと思っている。
これはオーヴァードに覚醒してから支部長になる中学3年まで満足に学校生活を送った経験がない事が起因している。

生徒会には所属していないが、佇まいや言動などから人望が厚く、実は裏生徒会長なのではなどと囁かれている。
支部長としての仕事があるため帰宅部であるが、時間に余裕がある時には親友が所属している茶道部によく顔を出している。（華道部はない）

母の「澄蓮(すみれ)」も斎柳寺の名に恥じぬほど華道の第一線で名を挙げていた。
しかし元々身体の弱い体質であった事もあり、華澄が生まれて間もなく亡くなってしまった。
生け花の才能と共に虚弱体質も遺伝した華澄は少し走るだけでも激しい動悸に襲われるほどで、通学すら難しかったため家庭教師に勉強を教わっていた。

ある日、母が懇意にしていた茶道の名家の人間が挨拶にやってきた時、現茶道部の部長と出会った。
それから何度か会っていくうちに固い絆で結ばれる仲になっていた。
華澄が日常を護るために戦う動機のひとつとして、この茶道部部長が挙げられる。

覚醒したのは11歳の頃。
当時の華澄は知る由もないことだが、斎柳寺家は華道の名家というカヴァーの裏で、遺産なる危険な代物を管理する一族のひとつであった。
父親は非オーヴァードであったが、遺産「白猿の額冠」の防人としてUGNと繋がりを持っていた。

そしてある日、斎柳寺家に保管されていた「白猿の額冠」を狙ってFHエージェントが襲撃をしてくる。
瀕死ながらも付き人の白磯の助けを借りながら娘のところまでやってきたが、華澄はすでに瀕死の重傷を負っていた。
間もなく刺客がやってきたところで、争いの絶えない世界に巻き込むことになるが、生き延びてくれればそれでいいという願いで頭に額冠を被せた。

これが引き金となり遺産継承者としてオーヴァードに覚醒。
白磯と協力して刺客を撃退することに成功した。
その後、白磯から白猿の額冠の正体と父がUGNに協力していたこと、彼と同じオーヴァードなるものになってしまったことを知らされる。
父の死と不死のバケモノになってしまったショックでしばらく塞ぎ込んでいたが、親友がお見舞いに来てくれたことで決心が固まり、UGNに自ら所属することに。
その後、実績を重ね続けた結果4年ほどで支部長に就任し、その1年後に評議員の席に就いた。