容姿・経歴・その他メモ

地域のホームレス群で生活しているUGN支部長。
食事や水回りは全て支部のものをフル活用しており、勝手に仲間のホームレスを連れ込み風呂に入っている。
部下からの呼び名もマダオであり、好感はないが仕事が出来る為信頼はある。しかしマダオである。

すっかり顔馴染みになったスナックのママに諭されながらグラスを覗き過去を忘れようと酒を煽り、首に連ねたドックタグが今日も揺れる。

履歴

　松永は防衛隊に所属し、隊長を務めていた。当時のコードネームは灰狼。
　松永率いる部隊は、能力はオーヴァードに劣るものの隊員として見ても指折りの実力者達であった。

　しかし、とある任務中に潜入先でオーヴァードがジャーム化する現場に居合わせてしまった。しかも複数。

　松永は即座に撤退を指示、しかし正義感の強い新人が一般の女の子を庇い負傷。松永が他の隊員にそのまま撤退を指示し新人を、救出した。が、ジャームに囲まれた。死を覚悟し新人と共に最後の抵抗とばかりに銃を乱射した。

無傷。残酷な現実が眼前に広がる。いくら訓練しようが、いくら身体能力に優れていようが越えられない普遍的力、レネゲイドウイルス。その力が俺の胴体を捉え、吹き飛ばした。
衝撃で引きちぎられた腹からは腸がはみ出している。掠れた視界にはあいつがジャームに持ち上げられ必死に銃を顔面に乱射するが、胴体を左右に引っ張られミチミチという音と共に千切られ上半身が俺の隣に投げられた。微かに残った命で最後に奴は俺に「生きて…」
なんて言いやがった。上官に対しての言葉じゃねぇから腕立てしてもらわなきゃな…
そんな馬鹿な思考の先で別の銃声が聞こえる。別の部隊が来たのか？いや、何か叫んでる。聞き覚えのある声だ。
「隊長から離れろ！化け物め！」「隊長を救出しろ！」

馬鹿な、アイツら戻って来やがったのか？やめろ！俺のために死ぬな！


ふと松永の体に力が入る。千切れた腹が修復されていく……。
が、その速度は遅く松永は動けない。しかし、朦朧としていた意識はハッキリし、霞んでいた視界はクリアになっていく。そう、残酷にも動けない体で意識がある中、明瞭に、明確に、苦楽を共にした隊員達がジャームに惨殺される様を松永は見ていることしか出来なかった。
早く！早く！と、修復していく体に命令するが遅々として修復は進まない。
そして最後まで奮闘した隊員が、一撃で頭を吹き飛ばされ松永の腹に当たる。
ベシャリという音と共に此方を光の消えた瞳が見つめる。

体は………動かない…

セッション履歴