容姿・経歴・その他メモ

出版社で働く女性記者。
普段は美容やファッション記事を担当しているが、本来は社会部所属。不可解な事件が起こると彼女にお鉢が回ってくる。そうなっている。そして事件に謎が多ければ多いほど生々と働くのが深淵 篠である。

マイペースな性格で、のんびり話す。

好き：分からない事、不思議な事、マカロン
嫌い：つまらない事、わかりきった事

◆出自：父親不在
考古学者の父と書道家の母の元に生まれた。
父親はフィールドワークが多く家を空けがちだったが、篠はそんな父を格好良く思っていたし、家族仲も良かった。しかし篠が8歳の時、乗っていた飛行機が撃墜され帰らぬ人となった。紛争地から撤収する最中に起こった不幸な事故とされていたが、それにしては不可解な点が多かった。この時すでに記者という仕事に興味を持っていた篠はこの出来事を機に記者になる決意を固めた。記者であれば、父の死について堂々と調べる事が出来ると思ったからだ。未知の事件を追う事、そして父の死の真相に辿り着く事が現在の篠のライフワークである。

◆覚醒：無知
物心ついた頃からこうだった。
どんな問題も一目見れば答えがわかる、わかってしまう。思考を半回転もさせないままに全てを理解し終えてしまう。何もかもが退屈で仕方なかった。

◆衝動：吸血
大好きな人大切な人どうでもいい人お友達、その体を流れる血液はどんな味がするんだろう。みんなそれぞれ違うのだろうか。気になって仕方がない。まだ知らない、だから知りたい。

◆ワークス：ヤクザ／/カヴァー：記者
普段はファッション誌やメイク雑誌の記事を担当しているが本当の所属は社会部。ただし彼女が動くのはそのお眼鏡に叶う事件が起きた時のみである。つまらない事件には興味がない。概要に目を通しただけでわかってしまう事件など、他の人間に任せておけばいい。悲劇的である必要もセンセーショナルである必要もない。彼女が求めているのは未知だ。なぜどうしてどうやって。分からないことが多ければ多いほど良い。それでこそ彼女に相応しい。

社内でやりたい放題した挙句、ついた呼び名が「ヤクザ」曰く、「やりたい仕事はどんな事をしてでも取ってくる」「欲しい情報はなにをしてでも手に入れるな」「逆らった社員が姿を消した」からだそう。先輩同期からの呼び名は「お嬢」(当初「姉御」と呼ぶ者もいたが、もっと可愛い呼び名がいい！と拗ねた)

◆経験：伝説
今の勤務形態を手に入れる為にこなした仕事(伝説)については今も語り草となっている。なんでも社運のかかったスクープを手に入れる為に抗争中の組同士を和解させたとか裏組織を丸ごとひとつ壊滅に追い込んだとかなんとか。真実を知るのは当時の同僚現編集長(ダーリン)ただ1人。
「私はなにも手出ししてないわ。あれはあちら様が勝手に自滅しちゃっただけよ？こわいこわ〜い！ね、ダーリン♡」

◆邂逅/欲望：貸し
経済界に深く根ざした彼女のネットワークはきっと自分の助けになるだろう。それはきっと彼女も同じ。
「困った時はお互い様だわぁ、これからも仲良くしましょうね♡」

◆Dロイス：起源種
父の死から数年後、篠の元に一通の封筒が届いた。
差出人は死んだはずの父親、深淵 歩だった。
いてもたってもいられず封を切ると、中からは一枚の絵葉書と、ものぐさな父の事だそれとが発掘現場で準備したのだろう、ほんの一握り、それにも満たないほどのわずかな“砂”が封筒からサラサラと風とからこぼれ落ちた。床に落ちた砂に顔を顰めながら絵葉書に目をやると、誰もが知る観光地の上に走り書きで『good luck!』と書かれていた。これは父が何か見つけた時の口癖だった。しかし絵葉書もそこに写る風景もなんら珍しいものではない。父は一体なにを見つけたのだろう、篠は小首を傾げると、また謎が増えてしまったわと口元に笑みを浮かべたのだった。

この日を境に篠の身体は緩やかに、進化を始めた。
だがまだ彼女は気づいていない。
自分の身体になにが起こっこっているのかを。

◆備考
記者を目指したのは、ある記事との出会いがきっかけである。それは当時世間を騒がせた殺人犯についての記事だった。犯人は捕まったが不可解な点が多い事から捜査が難航しているという噂に興味を惹かれ頁をめくった。しかしどうした事だろう、読めば読むほど“わからない”。なぜ男がこのような犯行に及んだのか、なぜ犯行後にその場にとどまったのか、なぜなぜどうしてなんで疑問符ばかりが頭を巡る。ただ最後にこの記事を書いた記者はこう締め括っていた「(この取材を通して)彼の事が少しわかったような気がした」なんと羨ましい事だろう、彼は辿り着いたのだ。余人が知り得ぬ彼だけの真実に。羨ましかった。悔しかった。嬉しかった。この世界にはまだ自分の理解の及ばぬものがある。周知でもなく既知でもない「自分だけの真実」が欲しい。どうすれば自分もそんなものに出会えるのだろう、この記事の筆者のように記者になればこの思いを遂げる事が出来るのだろうか。幼い篠はそんな風に考えた。

◆ロイス

・深淵 歩
大雑把で良い加減なところもあるが、いつだって真剣に話を聞いてくれた尊敬する父親。

・七姫 薫
不明となった友人のジャーナリスト。
お互い時間の空いた時にご飯にいったりお茶をしながらして情報交換をしたり愚痴をこぼしたりする仲。
編集長からの頼みで行方不明となった彼女が最後に向かった取材先、面影島に向かう事に。

・ダーリン
篠の事を入社時から知る同僚、現上司。
好き勝手する篠に振り回されているせいで胃が死んでいるが、彼女の手腕を知っている為、色々と根回しせざるおえない。がんばれ！

・神城 早月
経済界に深く根ざした彼女のネットワークはきっと自分の助けになるだろう。それはきっと彼女も同じ。
「困った時はお互い様だわ、これからも仲良くしましょうね♡」

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