オーヴァードに覚醒して数か月はたったある日、MM支部からエージェントの増援要請が所属する支部に入る。
一応何回かのオーヴァードとの戦闘を経験しており手の空いている人物もいなかったのもあって任務に参加することになった。
「だいじょーぶッスよ、チャチャっとケリつけてきてやりますよ！」
本当に大丈夫だろうか…？

エレウシスちゃんに名前をつけるなら真結（まゆ）とか？

連続通り魔事件から何日かたったある日、真切は界人と喫茶店で話していた。真切の手元には当然大量のケーキなどの甘味が並んでいる。
「UGNでの任務は慣れてきたか？」
界人の問いかけに真切はケーキを食べる手を止めて答える。「ビミョーなところっスね、この前の連続通り魔事件の調査も全然手掛かりにたどり着けねーっス。」
「まあ今は特に被害が出たって報告もきてないし焦らず地道にやっても問題はないだろ。」
「やっぱり澪河さんにもっかい手伝ってもらいましょうよ。」
「あの人は今もう別の任務についてるはずだ、色んな所で任務についてるみたいだしな。にしてもお前よくあの人に絡みにいけたな？」
「なんかツンケンしてる人だなーとは最初思いましたけど多分あの人年下には甘いタイプっスよ、実は妹さんとか弟さんでもいるんじゃないんすか？」
「あの人に聞かれたらぶっ飛ばされそうだな…。ってそうだ、お前に渡しておく物があったんだ。」そう言って界人は鞄から何枚か書類を取り出して真切に渡す。
「なんすかこれ？…“試作航空機暴走事件”と“UGNチルドレン連続失踪事件”？」
「両方ともうちの市内での話ではないが一応知らせておこうと思ってな。なんでも航空機の方はレネゲイドビーイング、連続失踪事件はFHが絡んでいるって噂だ、用心に越したことはないだろ。」
「まぁそりゃ確かにそうっスね。一応こっちでも調べてみるっス。」
「そうしてくれると助かるよ。」


彼らの日常はほんの少し変わった、しかし彼らのあり方は前と変わらないまま。
ほんの少しの非日常はやがて日常になっていくだろう。

連続通り魔事件に巻き込まれ瀕死の重傷を負うも鴻巣界人の手により一命を取り留める。
その際にオーヴァードとして覚醒し事件の解決に協力することになる。

共に任務に参加していたフリーのオーヴァードに積極的に話に行くなど命を落としかけたにしては軽いノリで調査にあたっていたが界人が犯人に襲撃され負傷、更に暴走し戦闘になった際に事の重大さを認識する。
犯人と対峙した際は怒りで周りを見失いかけるも同行していたオーヴァードの声で冷静さを取り戻し協力して任務を遂行した。

事件後はUGNの所属となり後方での業務に回された界人に代わり外での調査等の任務をこなすようになった。

近隣支部に増援として参加した任務の次の日に支部内でひよこが逃げ出す事件が発生。その場に居合わせた綿貫一歌、刃隠哀と共に回収に奔走した。異様にダメージが乗る気がするくちばし攻撃に苦しめられるも何故か逃げた数の1.5倍ほどのひよこの回収に成功した。
回収後に暴走したコカトリスと仕事に疲れた研究員とも交戦し撃破。
事件の解決後は一歌にマリンスノーの情報の聞き込みをしていた。

MM支部に増援として送りこまれ、マリンスノー突入任務に参加、車内で不思議な少女と出会う。現れたヴァシリオス・ガウラスと交戦し負傷するも少女の力で治癒され、駆けつけてきた猫田なつめ、山刀伐阿頼耶と共にヴァシリオスの残した従者を撃破し、駅で待機していた天音涙と大賀輝生と共にマリンスノーの停車に協力した。
保護した少女の観察役に指名され、少女に「真結」という名前をつけ、この世界の事を教えた。
MM支部を強襲したヴァシリオスを他のメンバー達と共に迎撃するも自爆攻撃に巻き込まれ意識を失ってしまい、真結に助けてもらうも真結が暴走しエレウシスの秘儀となってしまう。
霧谷雄吾にエレウシスの秘儀破壊作戦に加わるよう要請され気乗りはしなかったものの了承するも阿頼耶から真結を救出する手段があることを知り、問答の末に協力を取り付け、霧谷雄吾の制止を振り切って真結の下に向かった。
真結と相対し、彼女の「殺して」という願いを否定し、エレウシスの秘儀に立ち向かい、真結の救出に成功した。
決着後、真結とパンケーキを食べに行ったり、花畑を見に行き、真結にこの世界はまだまだ素敵なものがあることを教えた。