ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

月宮 白 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

雷斬カムイマキリ月宮 白つきみや はく

プレイヤー:黒猫

雷鳴をもって【雷斬】を果たす

年齢
16
性別
星座
天秤座
身長
178
体重
68
血液型
不明
ワークス
UGNチルドレンA
カヴァー
高校生
ブリード
ピュアブリード
シンドローム
ブラックドッグ
HP最大値
32
常備化ポイント
2
財産ポイント
0
行動値
6
戦闘移動
11
全力移動
22

経験点

消費
+24
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 白猪 未桜(しらい みお)が母ではあるが、本人は覚えていない
父親(母親)不在
経験 鳴宮 鈴歌(なるみや すずか)の手引きにより脱走したが、失敗に終わる
脱走
邂逅 水月 希空(みなづき のあ)が師匠
師匠
覚醒 侵蝕値 何か大きな理由・原因があったはずだが、思い出せない……でも、誰かのいたたまれない顔は覚えている
忘却 17
衝動 侵蝕値 死なば諸共
自傷 16
その他の修正4
侵蝕率基本値37

能力値

肉体5 感覚2 精神2 社会1
シンドローム2×2 シンドローム1×2 シンドローム1×2 シンドローム0×2
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長0 成長 成長 成長1
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵+2=4 射撃 RC1 交渉
回避1 知覚 意志 調達
情報:UGN+2=3
情報:裏社会+2=2

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
師匠 水月 希空(みなつき のあ) 尊敬 不安
親友 桐生 嚆矢(きりゅう こうや) 友情 不安
ライバル 鳴宮 鈴歌(なるみや すずか) 純愛 嫉妬 バロールのピュアブリード 初恋の相手
先輩 ポンツォ・詩暮(しぐれ) 信頼 不安 UGNエージェントB

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
イオノクラフト 2 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 1
移動距離を+[LV2]m
ハードワイヤード 2 常時 自動成功 自身 至近
ブラックドッグ専用アイテムを[LV個数の選択]の常備化出来る。浸食率基本値が+4
アタックプログラム 2 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 武器 2
命中判定の達成値に+[LV×2]
コンセントレイト:ブラックドッグ 2 メジャーアクション シンドローム 2
組み合わせ判定のクリティカル値を-LVする(下限値7)
雷鳴の申し子 2 メジャーアクション シンドローム 対決 5 ピュア
組み合わせた攻の攻撃力に+自身[最大HP-現在のHP]する。だたし、HPが0になる。一回限り
Maxボルテージ 1 メジャーアクション シンドローム 対決 80%
組み合わせた攻撃力を+10。ただし、攻撃判定のダイスを、-1個する
フルインストール 3 イニシアチブ 自動成功 自身 至近 5 100%
あらゆる判定のダイス+[LV×3]個する。他のイニシアチブと組み合わせて使用できない。一回限り
タイピング&オンエア 1 メジャーアクション 自動成功 効果参照 視界 1
無線電波を傍受や、電波を放送して画像や音声を送受信する
電波障害 1 メジャーアクション 自動成功 シーン 視界
電波を撹乱し、周辺の無線電波を使用した通信やレーダーを遮断する

コンボ

組み合わせ
タイミング
技能
白兵
難易度
対象
射程
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
5
4

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
アームブレイド 「ブラックドッグ専用アイテム」 0 白兵 〈白兵〉 -1 9 3 至近 普段は腕に収納されているが、オートアクションでいつでも装備出来る
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
バトルマニューバ「ブラックドッグ専用アイテム」 0 その他 〈白兵〉判定の達成値を成値+2する。
コネ:UGN幹部 1 コネ 〈情報:UGN〉
コネ:情報屋 1 コネ 〈情報:裏社会〉

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
10 0 144 0 0 154 0/154
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

邂逅表 慕っている師匠が居た(死亡)
経験(UGN)脱走


周ったシナリオ
World End Juvenile・・・HO2:生還済み



知り合い
・知人:白銀 明日香(しらがね あすか)
・同僚:“睡る血塗り鬼(すいけつき)”閑田 汐咲(かんだ せら)
・先輩:“ジルコニア”ポンツォ・詩暮(ポンツォ・しぐれ)
・支部長:“グリム”江州 李羽(えす りう)





ネームド紹介

“蒼薔薇(シアンローズ)”鳴宮 鈴歌(なるみや すずか)「20歳」
性別:女性
容姿:蒼髪のロング・紅い瞳・冷たい印象を持つ
性格:心配性(白に対して)
概要:バロールのピュアブリード

“ライトニングボルト"桐生嚆矢(きりゅう こうや)「16歳」
性別:男性
容姿:イケメン
性格:やると決めたらやる
概要:白の親友

“FairVolt(ファイアーボルト)”水月 希空(みなづき のあ)「16歳」
性別:女性
容姿:朱髪のロング・緋色の瞳
性格:豪胆だが繊細
概要:ブラックドッグとサラマンダーのクロスブリード
:白と桐生嚆矢の師匠


【過去】
俺は(当時4歳)チルドレン教育施設“ホーム”にく来るまでの記憶がない。自分の名前も分からない。ただ、何かしら大切なものを失ったと言う喪失感があり、思い出そうとすると靄が掛かったように分からない。唯一記憶にあるのは、誰かのいたたまれない顔だけだ。また、連れてこられた際に「力が顕現した」からと言う理由でここ"ホーム"に連れて来られた。

そこで俺は“カムイ”と言うコードネームを与えられ、何人かで行動を共にした。と言っても、ここは正しく地獄だと感じた。何故なら、《出入り》が激しいのだ。もっと分かりやすく言えば、弱肉強食の世界を凝縮した所で、使い物にならなくなったり、力が暴走したやつらは、何処かに運ばれ、消息不明となる。そして、さも当たり前の如く埋め合わせの人員が追加されるシステムだ。

俺が入ってから約2年程(当時6歳)経った頃、出入りの激しい中、唯一同期で友人と呼べる人がいた。コードネーム“ライトニングボルト”と言う男で、チルドレン教育施設“ホーム”にて出会い、お互いに意気投合し合い、生き残ろうと行動を共にしていた。そんな中、自分達の先輩にあたる人たちが新人たちの指導に入った。自分達もその例に漏れず、コードネーム“FairVolt「ファイアーボルト」”と呼ばれている女性(当時10歳)が自分達の指導役になったのだ。正直、途轍(とてつ)もなく怖いと感じ、怯えていたが、彼女が開口一番に発した言葉は「よし……名前を決めよう」だった。

俺とボルト(コードネームが長いから短めに呼んでいる)は呆気に取られていた。一応理由を尋ねてみると……

「コードネームだと呼び辛いし、名前で呼び合った方が解りやすい利点もあるし、信用や信頼の証でもあるからね…それに……私には名前あったんだけどね…。だから……その………」

最後の言葉は聞こえなかったが、基本的には、チルドレン教育施設に来た人らはコードネームで呼ばれる。名前と言うものが無意味と言わんばかりの徹底ぶりだ。でも、彼女の意見はもっともだ。互いに切磋琢磨していく中で信頼や信用と言う物は重要である。名前そのものにではなく、その副産物によるものが重要視される。……成程勉強になる。しかし、いきなり名前を決めろと言うのは難しい話な訳だが、互いに考え抜いた結果、ボルトは俺に『月宮 白(つきみや はく)』と言う名、俺はボルトに『桐生 嚆矢(きりゅう こうや)』と名前を付けた。そして、改めて自己紹介となる。白…嚆矢……希空(のあ)と。それからの数年間は、希空さんが任務をこなしていく合間に戦闘の極意や、戦術、読み書きに知識を教えてくれた。次第に俺達は、彼女に絶大な信頼を抱くようになり、『師匠』として敬うようになったが………日に日にこの関係に亀裂が入っていく事に、今の俺達は気付く余地も無かった。今思うと……俺は、いや…俺達はずっと後悔している………。

その亀裂が崩壊した時期は、師匠と出会ってから丁度6年の歳月(当時12歳)が経った頃だ。俺達はいつも通りに訓練に勤しんでいたが、今日に限ってはとてもテンションが高揚していた。何故なら、今日は俺や嚆矢、師匠にとって大切な日であるからだ。師匠との出会いと名前を貰い、信頼と信用を誓い合った日……まさしく今日なのだ、それに必ずと言って良い程、師匠が任務から帰って来て、会えると言う日でもあるんだ。ここ数年間は師匠が遠方に出向く事が多くなり、疎遠になりつつもあったが、この日だけは意地でも帰って来て、師匠がいつも持ってくるホットコーヒーで今日と言う今日を祝うんだ。気持ちが昂るのは仕方が無いだろう?………と、ひたすらに師匠の帰りを待って居た最中、突然大きな振動や爆発音と共に耳を劈く様な放送やブザーが響き渡る。

《緊急事態発生……緊急事態発生……戦闘員は至急…現場に急行せよ。被害は甚大である……即座に対応にあたれ……対象は暴走〈ジャーム〉者1名の排除……繰り返す……戦闘員は至急…現場に急行せよ……………》

そのような放送が流れ、辺りは騒然とし慌ただしくなり、俺達新米たちは自室への待機を余儀なくされる。しかし、一向に騒ぎは収まらない。結構な人数の人員が向かったにも関わらず、騒動が収束しない。不安が募るばかりだが、しばらくして、俺達まで向かう事となった。初めてに近い実戦の殺し合い……他のチルドレンはやる気満々な様子だが、俺や嚆矢は物言えぬ胸騒ぎをを感じていた。

『実践だから……いや、違う。殺し合いだから……違う………』

沸き立つ焦燥を払拭するように、教官の一人が声を上げる。

教官A「これより、ジャーム化した個体との戦闘をしてもらう。今までの訓練とは、全て違う事を肝に銘じろ。まず、これから戦う個体だが、ブラックドッグとサラマンダーのクロスブリードであり、標的になった者は例外なく殺された。だが、奴は今…疲弊している。今が好機……だ………あ?」

皆が目標地点に付いたと同時に教官の首が飛び、朱い噴水が辺りを濡らす。一瞬、紅い刃が通ったようにも見えた………沈黙が辺りを支配している中、何者かの気配を感じ、皆が視線を向ける。

『え?……嘘だと…夢だと……思いたかった。頭では理解してる、でも身体が…理性が拒む………』

そこには、雷と炎を纏いし女性が居た……まるで何にかを探しているかのように……瞳には知性も理性の欠片も無い。今対峙しているのは……そう、俺達の師匠である…………

《コードネーム“FairVolt(ファイアーボルト)”名を水月 希空(みなづき のあ)本人だ》

教官の事前情報時点で、師匠なんではないかと、限りなく低い可能性を思っていたことが、今ここで現実になってしまった…

『どうして…なんだ………』

他のチルドレンは即座に、連携、攻撃と容赦なく叩き込んでいた。だが、嚆矢はすぐさま動く事は出来なかった。何故なら、俺が力なく座り込んでいたからだ。

嚆矢「白!何してんだ。早くこっちの物陰に!」

白 「……………」

彼は無理やり俺を引きずり、物陰に身を隠した。

嚆矢「ここは戦場だぞ!……気を抜くな」

白 「…わ…てるよ……でも、……でも!」

声を荒げて、嚆矢の胸倉を掴み……

白 「分かってるんだよそんな事!…っでも、あれは……あの姿は紛れもなく師匠なんだぞ!お前は……お前は何も感じないのか嚆矢……この作戦を実行するって事は、師匠を殺なきゃいけないだぞ!……分かって………言ってんのか…」

自分でも理解している。完全にジャーム化した者は、殺すしか方法が無いと言う事は……

『でもそんなのって、こんなことあってたまるかよ……』

今の怒りを嚆矢にぶつけるのは間違っているが、こうでもしないと、心が持たなくなる。

嚆矢「…………」

嚆矢は黙ってチルドレン達と戦う師匠と俺を交互に見つめ言葉を発する。

嚆矢「白、俺が解らないと思うか?……師匠が暴走し、手の付けられない状態で、無作為に壊し、殺す存在。……俺だって辛いんだよ白……夢であってほしいって何度も、何度も考えた………考えたさ……でもさ、お前だって理解しているだろ。完全にジャーム化した者は元には戻らない……殺すしか道は無いと」

白 「………………」

嚆矢「それに、他人事ではないんだ。自分たちもあんな風になってしまう可能性があんだよ……なら、やる事は一つだ。弟子として最後の役目を果たすぞ……」

彼は決意した顔でそう答える。でも、その瞳から涙が零れていた……

嚆矢「白……覚悟を決めろ!!」

俺はまだ迷っていた……師匠を殺すことに……足がすくんで動かない……チルドレン達にを圧倒する師匠を何度も見つめ、俺は……おれは………考えに考えた結果………

白 「覚悟を決めろ…か。…そう…だな……嚆矢、一分でだけで良い………一分間、師匠を足止めして欲しい。頼めるか?」

嚆矢「っ!……はは、誰に物言ってんだ白……俺に任せろ」

瞳に意思が戻ったことを確認したのか、彼は二つ返事で引き受け、能力を発動し駆けて行った……


『一番辛いのは師匠の方だ……なら、弟子として命をもって……師匠を超える!!それが、俺が為せる最後の手向けだ!」


コンセントレイト…アタックプログラム起動……《雷鳴の申し子》を発動


突如、雷鳴が轟き、雷が俺を覆い染め上げる。これはブラックドッグのピュアブリードにしか扱えない能力、命を削る捨て身の戦法……だが、それでいい。師匠を超える為には、俺が今出せる最大火力をぶつけるしかない………目にも留まらぬ速度で嚆矢と交戦している師匠の背後を取った……が、流石だ師匠。動きを察知していたのか、既に対面の形に整ってる。その手には雷と炎纏いし剣。だが、その程度で立ち止まる訳にはいかない……雷鳴と炎雷……これが最後の一撃だ。

全てがゆっくりに見える……こうして師匠と向き合っていると、走馬灯のように色んな事を思い出す……。初めて出会った事……名前を決めた事…楽しい事……嚆矢と共に強くなって師匠に挑んだけども、勝てなくて……笑い合って………この時間がずっと続けばと思った。だが、今も過去も、未来も現実は無情だ……師匠を殺さなくちゃならない、負ければ、俺や嚆矢…他のチルドレン達も蹂躙されるだろう。だったら…………

『雷鳴をもって“雷斬”〔師を超える〕を果たす』

雷鳴轟く刃と炎雷纏いし刃がぶつかり合う。凄まじい轟音と突風が吹き荒れ、周囲のチルドレンや瓦礫が吹き飛ぶ……まるで、嵐が発生したかのような……音や色、時間すらも吹き飛んでしまったような感覚だ。長くもあり短い感覚は……突然に、終わりを告げる。

噴煙が晴れると、そこには“カムイ”白の姿があり、両断され地に伏している“FairVolt(ファイアーボルト)”水月 希空の亡骸だけが残されていた。そう、彼はその雷鳴をもって命を絶ったのだ……。そして、沈黙の末、意識が遠退き、暗闇に落ちたのだった。

《此れにて“雷斬”は果たされた…………》

あれからと言うと、チルドレン教育施設“ホーム”の被害は甚大なもので、完全復旧するのに約1年位は掛かるとの事らしい。俺はあの事件から5日間で完全とはいかないものの支障のない程、回復していた。そして、ジャーム化の討伐・貢献により、俺や嚆矢に生き残ったチルドレン達が昇格するようになった。一番の大金星は俺であり、多くの褒賞を貰った。

例えば、コードネームの変更。今までは“カムイ”だったが、“雷斬「カムイマキリ」”と変更が加わり、配属される支部でもある程度のことは優遇をされるとの事。他にもあるが、言うことはないだろう。でも、俺は嬉しいなど微塵も思わない。確かに出世と言うものは嬉しいものだ。他のチルドレン達が大喜びであるのが証拠だ。

だが、俺と嚆矢は違った。出世して各支部に配属される時に、皆とはバラバラになってしまう事もあるにはあるが、一番は慕っていた師匠を俺はこの手にかけ、嚆矢は命までは取ってはいないが、妨害・足止め・可能であれば、殺す勢いで臨んだ。晴れやかな気持ちにはなれないさ………。逆にUGNに不信感や嫌悪感を抱くようになってしまったが、それは心の内に留めるよう嚆矢と誓い合った。

程無くして、支部への配属が決まり、嚆矢とはここで別れとなってしまう。仕方がない事だが、最後に嚆矢とある約束を交わした。

【生きて、また会おう】と


教育施設で優秀な実績や功績を上げたチルドレン達は、UGNが所有する支部に配属が決定される。俺はジャーム化の個体討伐と言う実績を挙げた為、支部の中でも極めて大規模な所に配属となった。

『それだけ期待されている事か……』

嚆矢もここから少し遠いがN市支部に配属が決まったらしい。出来れば一緒が良かったが、無理強いは出来ないからな……。それに、今のパートナーに失礼になるしな。

この支部では複数人で行動を共にすることが義務付けられている。2~4人のチームに分かれる制度を導入しており、チームワークを重視している。無論、任務内容で人数は変わるが、基本的には2~4人のチームでこなすらしい。俺(当時13歳)は、ジャーム化個体討伐の実績があるからなのか分からないが、とある女性、蒼髪のロングで紅い瞳を持つ…コードネーム“蒼薔薇(シアンローズ)”と言うやつとツーマンセルで組む事となった。

初めての顔合わせの時は重苦しい沈黙から始まり、話してみても機械的な返答ばかりだ………っと言っても話しやすかった印象を持った。確かに受け答えは機械的に感じたが、感情が無い訳ではない。また、二人での初任務でも上々の成果で、戦闘面でも連携的にも相性が良く、正しくベストパートナーであると言えよう。それに……正直に言って、俺はこの時から彼女に一目惚れをしていたんだろう……なんと言うか、俺と同じく何か大切なものを失ったような…………時折見せる暗がりに満ちた顔は、似て非なるモノを感じた………

しかし、そんな俺に転機が訪れた。

それは、ここの支部に来て約1年(当時14歳)ほど経過した頃だ。彼女と共に任務を終えた時にある情報が流れる。コードネーム“ライトニングボルト”桐生 嚆矢がN市で死亡したと言う悲報が舞い込んだのだ。初めは理解できなかったが、次第に重大さに気付き、顔面蒼白になり、その場に倒れてそうになるが、蒼薔薇が俺を支えてくれたお陰で倒れずに済んだ。彼女にはある程度の事は伝えている為、事情を説明すると、即座に事態の重大さが分かったのか、彼女は本気で俺を心配しくれた。その時の悲しげな顔は今でも覚えている。少し取り乱したが、アイツが死ぬ事はあり得ないと考え、何か裏があると感じ情報を集める事に……それに、俺はUGNを心底信頼はしていない。アイツらの事だ何かある……


月日が流れ、任務をこなしながら、情報を集めていると彼女も情報を集めたと言い、今回“も”やけに協力的だ。と言っても、UGN関連だと協力的になるのはいつもの事だからと思い、気にはしてなかったが、意を決して聞いてみると……驚くべき事を口走る。

蒼薔薇「………貴方なら、話してもいいかな……」

と前置きし

蒼薔薇「私が所属している組織はFH「ファルスハーツ」に属しているの……言うなればスパイって奴ね」

白「……………え?…は?…」

≪FH:ファルスハーツの略称。レネゲイドを使ったテロ行為を行なう謎の組織。UGNとは敵対関係にある≫

『FH?……スパイ?……余り、聞き入れてない単語が飛び出る。いや、聞いたことはあるが………って聞かれちゃ不味い内容だよな?』

俺はすぐさま周囲を見渡し、人の気配や何かで聞かれていないか、警戒を始め……何もない事を確認した上で………

白「ちょっと待て、FHとかスパイって本当の事か?……嘘でも笑えない冗談だぞ」

正直、とんでもない事を言い始めたから、彼女を傍に引き寄せ、小声で話す。なんか、彼女の顔が少し赤いが、それよりも……

蒼薔薇「…ッ……こほん。嘘じゃないよ。私はUGNの内情を調べ上げて、それを組織に横流しにしている。だから協力するの……それに、上が貴方の事を引き抜くよう任務を私に課したの」

彼女の瞳は、決意を表すかのように真っ直ぐに俺を見つめる………俺は彼女の事を人一倍見てきたから分かる…少し震えてる事から…相当に意を決して話している事が分かるし、瞳に曇りもない……声もうわずっていない……と言う事は嘘では無い………

白「はぁ…成程ね……それなら今までの行動に合点が付く。と言うか、危険な事をするよな本当に……もし、俺が裏切り、アンタ等の事を上層部に漏らす可能性や敵だと判断し攻撃する可能性もあったんだぞ?」

彼女の目を真っ直ぐに見つめ返すと、何故か更に顔や耳まで真っ赤に染まっていて、そっぽを向いている……

蒼薔薇「それは………そう、なんだけども……」

蒼薔薇「………その…だって………す……な…相手に嘘は吐きたくない…し、それと、貴方はUGNに不信感を抱いているはずよ……貴方が慕っていた人を暴走化するまでこき使い、しまいには殺す羽目になった事も、親友の彼が死亡と判断され、調査も打ち切られているし、情報規制が掛かっている事から確実にUGNは何かを隠蔽しようとしている」

蒼薔薇「それ…に…貴方の……に居たい……から。……ンッ…だから、私は貴方をFH組織に勧誘しに来たの………そうしたら、親友の真相究明も出来るし、ここよりもっと良い待遇で扱われると思う………どうかな?」

どうやらFHは内部事情をある程度、把握している様だ。支部にスパイを潜り込ませる事が出来ると言うのであれば……師匠の事も、嚆矢の事も知る事が出来る。ここより、情報が集まる…と。でも、UGNを裏切ると言う行為は、過酷とも言える。それはそうだ、UGNはオーヴァードを各国から集め、育成や洗脳や調教をして勢力を拡大している組織だ。なら、複数の軍勢を相手にしながら逃げ続け、他の勢力にも気を張り続けなければならないと言う事になる。また、俺達を監視している奴らをいかにして掻い潜るか……が、危険を承知なうえで、彼女は本気でそれを考えている………俺は……

いや……迷う事なんて無かった………答は決まった。

白「……白(はく)だ」

蒼薔薇「……え?」

白「月宮 白……俺の名前」

彼女はポカンと呆気に取られている。

白「……名前を教えると言う事は、信用の証。……あぁ、勘違いはするなよ……今までの事も信頼はしていたが、信用まではそこまでしていなかった。だが、今は完全に君を信用する事……と言う訳だ」

白「…だから…その、出来れば………君の名前を…教えてもらえるか、な?」

俺は彼女を信用しようと思う。師匠が俺達にしてきたように……師匠が俺達に託した言葉

【自分が決めた道ならば、胸を張って進め、例えそれが茨の道であったとしても、前を向いて歩け】

その言葉を…師匠を信じるさ……

手を差し出し握手の構えをするが……とても微妙な雰囲気になり、辺りの静寂と沈黙が長く感じる………だが、永遠に感じた沈黙は早々に破られた。

蒼薔薇「……鈴歌……鳴宮 鈴歌(なるみや すずか)……それが私の名前……」

白「………」

鈴歌「こ、これからも、よろしくね…白」

白「お、おう…よろしく、その……鈴歌」

握手を交わし、今以上に信頼・信用を得た俺達は、これまで以上に戦果を挙げながら、脱走の準備に取り掛かったのだ………だが、彼らは知らない……この先に待っている未来は理不尽そのものだろう言う事を……

そうして15歳になる頃合いに、脱走を実行した。


脱走決行日、俺達は今まで通り、依頼を受けた。

任務内容
ある建物の調査及び情報の隠蔽
覚醒者を見つけ次第確保。


事前情報
他組織との交戦が予想される
パーティーは3人「俺・鈴歌・探索特化のUGNチルドレン」

時間にして夜の22時。建物に侵入した俺達はすぐさま探索を開始した。古い機材や古い培養器、資料の山に瓦礫が散乱している。どうやらここは、研究施設の様だ。探索開始から2時間経過した所でオーヴァードやレネゲイドウイルスに関連する資料と研究資料が数点あり、これらを持ち帰り、隠蔽と言う流れで終わりだが、想定通りに事が進まないのが、当たり前だ。

鈴歌「っ!……注意して」

鈴歌が建物外から1人検知し、建物に侵入を再度検知した。多分、UGN以外の組織であるのは明白……あちらもこっちに気が付いたのか、物凄い勢いで向かって来る。そして、影が姿を現す。フードを目深に被り、顔が見えないが、確実にオーヴァードである事が分かる。どう戦い抜こうかと思ったが、戦闘にはならなかった。何故なら、俺と鈴鹿、フードの男で、UGNチルドレンを羽交い絞めにし、気絶させたからだ。そう、この人は俺と鈴歌の脱走を手助けする為に派遣されたFH組織の人間だからだ。

???「間に合ってよかったぜ」

そう言い放ち、目深に被るフードを取り……

ラグナ「俺はラグナ。こいつか?…例のチルドレンって奴は」

鈴歌「えぇ、そうよ。彼が例の、……って、話は後」

鈴歌は能力を発動した《ディメンジョンゲート》

ディメンジョンゲート:空間を捻じ曲げて遠く離れた自分が知っている場所に繋げるゲートの事

鈴歌「よし、繋がった………もっとも、組織が滞在してる所に繋げれば安全かつ楽だけど……そうもいかなくてね。彼らも居場所を気取られることを避けているの」

白「いいや、十分さ。ありがとうな鈴歌」

鈴歌「うん、さて……UGNが勘付く前に行くよ」

ゲートを潜ぐった先は、廃村であった。どうやらここは、オーヴァードが暴走し殺戮の限りを尽くした所らしい。まぁ、一時的に身を隠すには丁度いいが、俺と鈴歌はある違和感を感じていた……

鈴歌「ねぇ、ラグナ、本当にここで合っているの?彼らとの合流地点は……ここな筈よね?」

ラグナは組織の仲介にてあちらとのコンタクトを取っている。ここで組織との合流と決めていた筈なのに、辺りに気配が無い。まさか、場所を間違えたと思ったが、彼曰く、合っていると頷く………彼に視線を向けた途端……………俺はチリ付く殺気を感じ、咄嗟に鈴歌を突き飛ばし……庇った瞬間、光の雨が降り注ぐ。

鈴歌「……えぁ?」

俺の身体の至る所を貫かれ、特に腹部・脹脛(ふくらはぎ)・肩を大きく抉られ…地に伏してしまった。突然の事で理解が追い付かない……が………光の雨に……上空からの正確無比の射撃……成程……この力はエンジェルハィロゥの《スターダストレイン》か。

鈴歌「は、く?……白!!なん、で……どう、し…て」

彼女の声が泣きそうな聞こえる……

白「……良かった。怪我は…無いか?鈴、歌……」

鈴歌「……怪我、は白のお陰で、無い……け…ど…止血を……」

鈴歌はかなり動揺しているが、間に合った……殺気を検知出来なければ、鈴歌は致命傷を避けれなかった。だが……そんな事よりも、なぜここにUGNが居るんだ。情報は何処から…漏れた?……いや、そうか……

白「あんたが情報を流したのか……ラグナ!」

ラグナ、FHの協力者であり、仲介役……UGNが用意した二重スパイだったのか

ラグナ「………くくく、あぁ、ようやく気付いたか。俺は命が惜しいもんでね、取引したんだ……FHの情報や仲間を売ればそれなりの大金が手に入るんだ……残念だったなぁ?」

はめられたか……裏切り者が判明はしたが絶望的な事は変わりない。敵はエンジェルハィロゥとラグナ、と周りに複数のUGNチルドレン……くそ、どう切り抜けば良いんだっと考えあぐねていた瞬間、キュマイラであろうオーヴァードが攻撃を仕掛ける……

【対象は、ラグナだ】

ラグナ自身、完全に油断をしてた所為か、何が起きたか分からないまま致命傷を受けたようだった。

ラグナ「ぐっ……がぁ、うぅ……なんで…だ、よ……契約は!……果たしただろ!」

仲間割れなのかと疑問が頭を過るが………

キュマイラ「あぁ?、契約ぅ?……何言ってんだよ、規約違反したてめぇが悪ぃだろう……こっちの情報もいくつか流したみていだからなぁ………てめぇは、世済みだ」

彼が言い放つと同時に、ラグナの心臓を貫かれ、大量の血飛沫と共に死んでいった。そして、こちらに標的が移る瞬間にエンジェルハィロゥの「オルグ、待て」と言う声で制止した。

オルグ「おい、てめぇ。何で止めるんだよ……今良い所なんだから、邪魔するなよ。アギト」

殺すぞっと言わんばかりにエンジェルハィロゥを睨みつける

アギト「はぁ、これだから脳筋は……全く…我々の任務を忘れないで下さいね。まず、コードネーム“ラグナ”と“蒼薔薇”両名の〈排除〉と、コードネーム“雷斬”の〈確保〉、抵抗するのであれば〈生死は問わない〉との事ですが……雷斬さん、どうしますか?今なら懲戒処分だけですみますよ?なにせUGNは寛大ですから」

彼は高らかに告げた、だが……俺の答えは決まっている。鈴歌を背に立ち上がり、能力を発動する。鈴歌の浸食値は恐らく限界に近い程だ……なら、まだ余裕がある俺が何とかするしかないだろう……ただ、鈴歌が逃げるだけの時間を……作る…命を投げ打ってでも……大好きな人を……護る為に………雷鳴を轟かせる!

白『《雷鳴の申し子》発!、どう?…………は?……え?』

何故か、能力が不発に終わり、体勢が崩れた瞬間、側面から蹴られ横方向に50mも吹き飛ばされる。何があったか分からず、痛む脇腹を押さえ、今さっき飛ばされた方向を見ると、そこには鈴歌が居た。俺は気付いく……バロールの能力に《時の棺》があったはず。効果は、単体のみに一度だけ対象のエフェクトの無効化を出来ると言う代物。彼女はそれを使い、彼らから引き離すのに俺を蹴り飛ばした………

鈴歌は俺を見つめていた。その時に見ていた表情はとても悲しく見え…突然、頭の中で彼女の声が響く

『ごめんなさい白……痛かったでしょう…でもこれしか方法も、時間も無かった………貴方を…失いたくなかった……大好きだった貴方を護りたかった………白……私の…最後の我儘…を…聞いて?』

彼女は悲しい笑みを浮かべ………

『私を……殺して、白』

そして、彼女は自身の力に身を委ね、暴走してしまった。


辺りは騒然とし、複数のUGNチルドレンが一斉に攻撃を仕掛けるが、FHの暴走個体(ジャーム)は通常よりも強靭であり、《暴食の魔王》での火力の底上げに、《黒の鉄槌》の高火力射撃により、安易に近づけない。近づこうとすれば、致命傷は避けられないだろう。

周りは戦火ではあるが、俺だけ静寂の中に居た。鈴歌の最後の我儘の意味が解ってしまったからだ………でも、俺はまた、大切なものを、失ってしまうのかと思うと、足や手に力が入らない。あの時と同じだ……あの時も足に力が入らず、立ち尽くすしかなかった。友が……嚆矢が居たから何とかなったが、今は誰も居ない……どうすれば……いいのんだ…………

オルグ「いいねいいね、お前最っ高だよ!………これだよこれ、殺し合いと言うもんはよぉ!」

そうこうしている間にも戦いは激化してる。今いるUGNチルドレン達では、ダメージは与えられても、致命傷にまでは届かない。時間を掛け過ぎれば、体力を消耗し、自身の浸食値が危うくなってしまう。現に、数人は離脱し、瓦解している。ただ、確実にダメージは蓄積している為、確定では無いが、倒せる見込みがある。

アギト「…ッく……全く、面倒この上ないですね……前衛は状況を見て交代“スイッチ”……中衛は後退しつつ前衛のサポート……後衛は射撃にて支援を!……このまま時間を稼ぎ、援軍を……」

俺は一体何をしているのだ………鈴歌はその命をもって俺を護ってくれた……暴走寸前まで、俺を労り、こんな俺を好きでいてくれたんだ………なら、俺は彼女の最後の願いを、我儘を無下に出来ない……パートナーとして、最愛なる彼女の為にも叶えてあげるのが務めだろう

【覚悟を決めろ、白!】

俺は立ち上がり、自身を鼓舞し、身体に力を込める。コンセントレイト…アタックプログラム起動………彼女の思いに応える為に……雷斬をもってそれに応じよう

《Maxボルテージ》発動

出し惜しみは無しだ、鈴歌から降り注ぐ、黒い雨を避けつつ、攻撃を仕掛けるが、流石に硬い。だが、やれる……UGNチルドレン達が削っていたと言う事もあるが、鈴歌の癖や動きは誰よりも見ている。だったら、更にギアを上げる………最悪自分も暴走してしまうが、彼女と共に死ねるなら本望。鈴歌、今そっちに行くぞ!

《フルインストール》《コンセントレイト》《アタックプログラム》《Maxボルテージ》

今もてる全ての能力を発動し、自身の限界を……超える………あぁ、全てがスローに見える……一手、一手が手に取る様に分かる。彼女の動き、発動タイミング、弾幕の隙間……どんな攻撃も当たる気がしない。

『これで最後だ……鈴歌、今……今、楽にしてやるからな………』

全ての攻撃・弾幕を避け、彼女の正面に立つ……

そして、彼女の放つ漆黒の弾丸ごと雷斬謳う刃が彼女の心臓を貫抜いた。

血飛沫が辺りを染めあげ……次第に…力が抜け…彼女の動きは静止した………。


戦闘終了


『俺には逃げる事も、救う事も、ましてや大切な人を護るどころか失っていく始末………あぁ、……冷たくなっていく………もう、これから先、鈴歌の声を聴く事も届く事も出来ない。俺が生きる意味なんてあるんだろうか…………力の濁流が、俺を包み込んでくる……そうか、俺はもう、限界なんだな……ごめん、最後まで鈴歌の願いを叶えられなくて……ごめん…………今そっちに、逝くよ……』

彼女を抱きしめながら、腰に掛けていたナイフを取り出し、首元まで刃先を滑らせる。力を込め、首を掻っ切ろうとした瞬間、ナイフが弾き飛ばされた……彼女の手によって……

鈴歌「……ダ…メ、だよ……は、く……死ん…じゃぁ………め?、だよ」

彼女は死ぬ間際にも拘らず、俺を抱きしめ……弱々しい声で言葉を投げ掛ける………

白「……ぁ……鈴、歌………ごめ、ん………ごめん………俺は……」

言葉が詰まる、これが最後だと思うと……謝る事しか出来ない自分が不甲斐ない。

鈴歌「……は、く……、良い、の私は…あ、なた…を護り、た……かっ…たの。そ、れに、今……わた、しは、幸……せよ?」

鈴歌「大……好きな…は…く、に看…取ら……れ、て、わた、しの……我、儘を叶……え、てくれ…て」

少しずつ、命の灯が消えかかっている。

鈴歌「……白」

彼女が名前を呼ぶと同時に、唇と唇が交じり合い…暖かみが伝わる……どのくらいしていただろうか……暖かみが消えると同時に力なく俺に凭(もた)れ掛かる……その顔に苦悶の表情は無く、満面の笑顔と全てをやりきり、安心したように………心臓の鼓動が止まった。

そして、朝日が昇ると同時に………視界が暗転する_____



気が付くと知らない天井が目に入った。体を起こし、辺りを見渡すと病室である事が分かる。一瞬だけ夢なんじゃないかと思ったが、身体の怪我や喪失感で理解した。また、大切なものが手から零れ落ちた事に……悲観的になっている所に部屋の扉が開き、一人の男がこちらに近づく。どうやらこの男はUGN幹部の伝達役であり、何点か話があるらしい。

一つ目:脱走の件 
脱走に関してはお咎めは無しである。理由は、それに見合う実績を挙げた為。目的は不明
実績はFH(暴走個体)の討伐 

二つ目:事件の改変と隠蔽、そして公表
情報法制の一環であり、混乱を招かない様にするため
部署内や支部にあの事件の彼の活躍を公表する(改変・隠蔽後)
目的は士気高揚、投資関連
詳細は〖FHの策略を逆手に取り、自らが囮となる事で被害を最小限に抑え、仲間の為に命を賭けてFHの暴走個体を討伐した英雄〗

三つ目:支部の異動
N市支部に配属となる。理由は不明


事の詳細や顛末などの話を長々と聞かされた。まぁ、細かい事(褒賞など)などとあるけど、正直今の俺には、どうでも良かったが、鈴歌と一緒に追っていたあの事件……N市支部に派遣された桐生 嚆矢が死亡。偶然にしろ必然にしろ、チャンスが舞い込んだんだ……どんな結果であろうとも真相を知りたい。

失った者達の為に……俺は立ち止まらない。


嚆矢の約束と鈴歌の約束を胸に……俺は生き続ける……どんな障害が有ろうとも、絶対に_____


〖END:0“ヌル”・・・語れぬ物語“ヴィルス・ヒストリア”〗


そして現在(16歳)N市支部に派遣されて1年と半年、彼はこの先に何が待ち受けていようが解らないが…………

【自身の信念の下、歩み続けるだろう】







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