憎悪の炎を燃やし続ける古強者

"｜生残者《リメイン》"｜蓬莱悠貴《ほうらい・ゆたか》はUGNに属するN市支部長だ。
元は考古学者として中東の遺跡に向かい、レネゲイド解放に立ち会った探検隊の一人だった。
だが、レネゲイドに感染した探検隊の一団は｜蓬莱悠貴《ほうらい・ゆたか》一人を残し全滅。
蓬莱自身は死の間際、遺産「不死鳥の遺灰」と契約したためにオーヴァードとして蘇った。彼の日常は一瞬にして奪われたのだ。

以降、UGNの前身、ガーディアンズに入るまでは独自でレネゲイドについての研究をしており、世界を放浪していた。
ガーディアンズがUGNに転身してからも様々な事件に関わり、レネゲイドに向き合い続けている。
だが、長年レネゲイドと遺産に蝕まれ続けた自らの身体の限界を感じ、N市支部で若いチルドレンたちに訓練を施している。

普段の一人称は"私"だが、素が出ると"オレ"になる。
堅苦しい喋り方は、彼の繊細な内側を取り繕う仮面なのだ。

古い手記

◯月◯日

地道な交渉を続け、ついに遺跡の探索許可を取る事が出来た。最近見つかったばかりの遺跡だ。もしかすると古代の遺産が見つかるかもしれない。ともすれば、過去に存在したとされる賢人に近づけるかもしれないのだ。高揚が抑えられない、再度荷物の確認を行った。

△月△日

とうとう今日が遺跡の探索開始日だ。どうやら事前の調査班によるとこの遺跡は数百年から数千年も太古から存在する遺跡のようだ。嗚呼、早く探索を、調査を行いたい！落ち着け、もうすぐ遺跡に入れるのだから。

同日

なんということだ！遺跡を調査してすぐに古代の遺産が発掘されたのだ！発掘の際に友と目を見開いて喜びあったことはこれから先、決して忘れないだろう！厳重な封のされた小さな壺に入ったソレは、どうやら何かの動物の灰のようだ。詳細な調査は大学に戻ってからだが、幸先が良い。この調子で調査を進めよう。

殴り書かれた文章

何が起きたのだ？私は確かに胸を貫かれ、死んだはずだ。なぜ私は生きている？なぜ私だけが？
わからないわからないわからないわからない頭がおかしくなりそうだ。
身体の内で、何かが活性化している、先の光景を思い出すたびに、焼け付くような痛みが全身を走る。
どうして？なんで？オレだけが？………なぜ？
答えてくれる仲間は、居ない。オレは一人になってしまった。

「未だ内に憎悪を眠らせる彼ですが、心配はしていません。我々はレネゲイドに日常を奪われ、共に戦う仲間なのですから。」

───────"リヴァイアサン"｜霧谷雄吾《きりたに・ゆうご》

コードネームの由来

(仮)

キャラクターテーマ

遺産継承者、レネゲイド解放、この2つの要素を含んだキャラクターを作りたかった！

このキャラでやりたいこと

1.既に世界の8割以上に広がってしまったレネゲイドに対して、このキャラがどうレネゲイドと向き合っていくか
2.限界が近い自分と未来あるチルドレンたちとの対比
3.遺産を完全にコントロールできるようになって、身体の崩壊を止める(本人は諦めている)

イメージフック

DX3rdリプレイ・ナイツ

不本意な契約、日々遺産に蝕まれていく身体、失われていく理性、変わりゆく関係、リプレイ・ナイツはそんな人の繊細な描写が多分に含まれていて自分のキャラにも取り入れたいものがたくさんあった。

亜人

何度でも蘇り、日常を取り戻すために戦う永井くんとこのキャラを重ねた。
自分自身を特別な存在ではなく「生き返るだけのただのヒト」と当たり前のように思ってるところが謙虚とはまた違う、生まれて老いて死ぬまでの人としての誇りを感じられるキャラを作りたくなった。
だからこそ人として死ねなくなるレネゲイドを憎く思ってる。