【コードネーム】invitation maker
【性別】女
【戦闘経験】5年
【出身地】イングランド
【誕生日】不明
【身長】160cm
【物理強度】普通
【戦場機動】優秀
【生理的耐性】標準
【戦術立案】標準
【戦闘技術】優秀

ギルドの構成員。若いながらもその才能はかなりのものであり、サイドキックであるリナルトとともに、多くの遺産を盗み出している。
猫のように軽い身のこなしとモルフェウスシンドロームに由来する器用さが特徴的。

通常の検査は未実施だが、簡易検査・各種データより算出した記録をここに書き留める。

【ブリード】クロスブリード
【シンドローム】モルフェウス/エンジェルハィロゥ
【侵蝕率基本値】32%
　ジャーム化の兆候なし。

【レネゲイド耐性】標準
【レネゲイド適性】優秀
　レネゲイド適正の高さについては、所持している遺産の影響も考えられる。

"本物より精巧(インヴィテーション・メイカー)"、カメリア・ランシング。
若いながらもその才能を世に知らしめつつあるギルド構成員の少女。
人を侮るような態度が気に入らないと評する者もいるが、結局は実力がものを言う世界なのでそこまで問題視されたことはない。実際のところ、初陣から負けなしを誇っており、標的(ターゲット)の遺産の持ち主をおちょくるような真似さえしている。目立つことは嫌いではなくむしろ好む傾向にあり、彼女自身もその刺激を楽しんでいる節が見受けられるため、今後も尻尾のリボンを掴もうとして空をきる追っ手は後が絶えないであろう。
なお、カメリア（椿）の花言葉は「控えめな優しさ」「控えめなすばらしさ」「誇り」である。最後の一つはともかく、控えめかどうかは賛否どころか全会一致で否決されること間違いないだろう。

モルフェウスシンドローム、そしてエンジェルハィロゥシンドロームを発症しているほか、遺産「祈りの造花」と契約していることも判明している。
ここでも人をおちょくることに向いたエフェクトを用いることで知られており、高速移動によりあらぬ方向から声をかけてきたり、作り出した剣の斬撃が5つに分裂したり、一部の証言では全方位からクラッカーが鳴り響き(砂の加護)、邸宅が紙テープまみれになったと言う話もある。
彼女のコードネームである“本物より精巧(インヴィテーション・メイカー)”は、本来なら「招かれざる客」であるはずなのにも関わらず、招待状を偽造して(レネゲイドの力によりセキュリティを破って)中に入り込んでしまうことから呼ばれている名である。

サイドキックであるリナルトのことは「人使いが荒い」と評することもあるが、なんだかんだで信頼している。
彼女の傍若無人っぷりはリナルトに対してもさして変わらないが、リナルトもリナルトなので人に対して遠慮しない同士結果的に上手く言っているとも言える。

「開けたら警備員さんが来るなんて嘘だったの？　お父様もちょっとくらい触らせてくれていいのに」

彼女の詳細な経歴はわかっていない。イングランド出身というのも彼女の喋り方のクセから推定したものでしかない。
表向きとしては彼女の出自はここまでしか語れない。——そう、「表向きには」。

彼女は8歳まで、ロンドンの実業家の娘として生きていた。しかし、8歳の時にいたずらで開けた家のショーケース内の遺産・祈りの造花に触れてしまい、好奇心のままに契約してしまう。それと同時にオーヴァードとして覚醒。ともなって発生した力の暴走で家中がどんどん豪奢な金細工へと変貌していく中、彼女は意識を失った。

のちに調査・後処理に向かったUGNロンドン支部によると、邸宅の中にいた人間は全員黄金と化し死亡しており、当時中にいたであろう人物でただ一人、この家の一人娘である少女が消息不明であるという結果であった。しかし、その後の捜索でも彼女の姿は確認できず、未だ見つかっていない。

というのも、彼女は覚醒時に何者かによって拾われており、覚醒時のショックで記憶を失っている彼女に新しい名前を与えていたことによる。UGNの調査より先に彼女を誘拐し、盗みの天才として育て上げた。

カメリアは覚醒前の記憶をまだ取り戻していないが、金髪の少女が自身に話しかけてくる謎の夢をたまに見るらしい。