容姿・経歴・その他メモ

「刃を手にした者の先には、ふたつの道が拓かれる。──即ち、人間(けんし)に成るか兵器(つるぎ)と為るか。さて、お前はどちらを目指す？」
　──五年前、祖父 飾太刀研人から柳葉への言葉

【概要】

AIM所属のFHチルドレン。同セルのリーダー“アズール”の懐刀。
まだ若年ながら、多くの戦闘経験を越えて研ぎ澄まされた戦闘能力を持つオーヴァードで、その実力は剣技のみならばマスタークラスにも相当すると言われる程。

UGN内では、彼女と相対したエージェントの死亡率が極めて高い為、知名度に反して容姿などの情報はあまり知られていない。
ただその強さと、彼女が使用する振動剣の駆動音──聖歌隊のビブラートにも似た──は周知されており、戦場における不吉の予兆として忌み嫌われている。

【性格・容姿】

一人称：ボク(男の子と混ざって遊んでいた時に使っていた一人称が定着した)
二人称：キミ、あなた、お前
三人称：彼、彼女、あの子、あの人など

誕生日：5/21

好きなもの：セルの仲間、インディーズバンド
嫌いなもの：無謀な敵、不必要な殺人、自身の摩耗
好きな食べ物：味覚の減退が激しく、食の好みなどは消失している
嫌いな食べ物：同上
趣味：武器のメンテナンス、深夜の散歩
特技：暗記、殺人
苦手：人混み、感情表現

この二年弱で身長も伸び、子供から大人の身体へと変わり始めている。
理容師だった母の手によって整えられていた茶髪は最低限の手入れのみで無造作に伸びたまま。
祖父との絆の象徴だった古眼鏡の代わりに、無表情な顔を隠す黒いマスクを装着、常用している防弾のファージャケットと戦闘用衣服の形状も相まって、外見はアウトローそのものとなっている。

かつては明るく社交的な少女だったが、FHでの過酷な経験や一年前に行った強化手術の副作用で感情の減衰が発生している。
その為、仲間への親愛と“ワンダーマム”への憎悪以外の感情の表出は滅多に見られず、無表情かつ無愛想。機械のような冷淡な言動が特徴的。

精神面での変化により、かつての趣味嗜好の殆どを失っている。
唯一と言える趣味は深夜の徘徊であり、任務外の僅かな時間。セルの近隣にある場末のライブハウスを訪れ、インディーズバンドのライブに無表情のまま耳を傾けている。

【関係人物】

・飾太刀 研人(かざたち けんと)
祖父。
日本古来の剣術“飾太刀流”の剣士。大戦直後には武者修行として大陸に渡り、その剣ひとつで多くの人々を救った。
だが、彼ほどの達人であっても、混乱期の大陸に渦巻く悪徳の全てを祓うには及ばず、守りきれなかった者達も多かった。
戦後の混乱が収まった後は日本へ帰国。片田舎でりんご農園を経営しながら生活していた。
晩年は自分を慕っていた孫の柳葉に剣術の基本や、平時の心構えなどを教えていた。

・飾太刀 大吾(かざたち だいご)
叔父。関東近郊の都市で探偵をしていた。“飾太刀流”の剣士であり、柳葉にとっては兄弟子にあたる。
研人の死から一年程経った頃、突如として失踪した。
柳葉とは数回程度しか会ったことがなかったが、飾太刀の剣と祖父の想いを継ごうとする彼女を気に入り、可愛がっていた。

・“アズール”
上司。彼女の命令には忠実に従う。
淡々と冷静に任務を遂行する柳葉の姿は、周囲の人物から“アズール”に似てきたと言われている。

・“ヤマトナデシコ”
かつての同胞である“ヴェノメノン”の跡を継ぐ彼女に敬意と親愛を抱いている。
だが、徐々に人間らしさを身に着けていくヤマトと、人としての感情が欠落していっている柳葉の間で僅かなすれ違いが起き始めてもいる。

・雪村　満(ゆきむら みつる)、七瀬 優也(ななせ ゆうや)
柳葉がオーヴァードになる前からの数少ない友人。
感情の減衰が激しい柳葉にとって、彼らの存在は人間性を繋ぎ止める最後の鎖となっている。

・“ワンダーマム”
怨敵。彼女に対する憎悪だけは、今でも色褪せることはない。

【異能】

──FHオーヴァード評価基準

ノイマン/ブラックドッグのクロスブリード。
オーヴァードとしての能力自体は非常にシンプルであり、強化手術による身体能力の向上と、ブラックドッグシンドロームを生かした腕部内蔵の振動剣というもの。特筆すべきものはなく、異能のみの評価では二流、三流のオーヴァードに過ぎない。

そんな柳葉が一線級の戦力として成り立っている理由は、彼女の剣才とその精神性に他ならない。

不世出の天才剣士だった祖父 飾太刀研人から受け継いだ“飾太刀流”。
柳葉はその剣術を自身の戦闘経験や強者との戦いを元に改良(アップデート)、人間(非オーヴァード)の為の剣術から超人(オーヴァード)の使用を前提とした殺人技法へと昇華させた。

その剣技は未だ発展途上でありながらも達人の域に至っており、FHの上層部には──あくまで候補者の一人ではあるが──次代の“マスターブレイド”と見る動きもあるほど。

加えて、強化手術とFHでの過酷な日々による感情の減衰は、同時に彼女を“無念無想”の領域へと至らせつつある。自身を死に至らしめる致命の攻撃すらも冷静に、無感情に見極めるその精神性は、彼女に人外の生存能力を齎している。

弱点は能力のシンプルさ故の、戦場対応能力の欠如。
『近付いて斬る』に終始するその能力は、複数の敵や徹底した遠距離攻撃を行う敵への対処が極端に不向き。
また攻撃力自体も剣術で補える限界値に達しており、重装甲の敵に対しては戦闘が長引いてしまう。

柳葉自身もその弱点を自覚しており、それを補う為にさらなる強化改造を上層部へと具申している。
だが、それは彼女が人間から、そして剣士からかけ離れた“兵器(ヤイバ)”へと完成していくことでもあり、さらなる精神の荒廃が懸念されている。

履歴

1話後

リビルド

2話後

《コンセントレイト：ノイマン》《リフレックス：ブラックドッグ》Lv2→Lv3
《バリアクラッカー》Lv2取得
《ポルターガイスト》Lv1習得

〈調達〉Lv1→Lv3

アイテム

「エピック」「ハイテクノロジー」「バトルトレーニング」「要人への貸し」「コネ：手配師」

セッション履歴