容姿・経歴・その他メモ

文武両道。天真爛漫。
誰からも好かれる明るい性格の好青年だが、どこかでこの世を生きていないような、別の世界を見ているような危うさがある。

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━━子供のころから、ずっと同じ夢を見る。


麦畑が広がる田舎村。そこで遊ぶ２人の子供。
一人は自分で、もう一人は「　　　」。人とは違う「特別な力」を持ちながら、どこまでも心優しい自分の親友。
だから、たとえ自分が凡庸な一般人で、その子が特別な選ばれた人間だとしても、その子は自分が守るのだと心に決めていた。

場面が変わる。
燃え盛る田舎村。流れる血。
「二人で、もっと良い国を作ろう」
きみが涙を流さないで生きられる場所を作るために。笑って暮らせる世界にするために。━━自分が、親友を守るのだ。
「　　　　　　　　」
泣き笑いに顔を歪めて頷き、自分の手を取ってくれる親友と共に、消えていく故郷の村を飛び出す。

身体を蝕む飢えと寒さ。
戦場に溢れる血と死。
恐ろしいはずのそれらが、きみと共にいるということだけで何ともなく感じられた。

少しずつ仲間が増え、少しずつ理想の明日へと向かっていく。
あと少し。あと少しで全てが、うまくいく━━はずだったのに。

「特別な人間なんていらない！」
「化け物め！」
呪いの言葉を吐く、顔のない人々の声に晒されて、きみが処刑台に立つ。
自分は、何もせず、ただその様を見ている。
「死んでしまえ！」と恐ろしい言葉が投げかけられる中、赤々と輝く松明が、きみの足元に火をつける。
勢いよく燃え盛る炎の中で、今まで黙っていたきみが、恐ろしいほど冷たい笑顔を張り付けて、口を開く。

「おまえの方が、よっぽど化け物だ」

次の瞬間、勢いを増す炎のなかに、きみの姿は消える。


━━そうして、いつも朝人は、とめどなく溢れる涙と共に、夢から覚める。


この夢が前世の自分の後悔なのか、何なのか、朝人にはわからない。
ただ、朝人は夢を見るたびに心に決めている。

今度こそ、自分は全てを守り切る。友人を裏切りはしない。全てを救ってみせる。


━━今の自分は、凡庸な人間ではなく、「特別な力」を持った存在なのだから。

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