幼年期
　FHがオーヴァード覚醒のために起こした大規模テロの被害者の一人。そのテロ事件を切欠として覚醒、そして天涯孤独の身となった。UGNに回収された彼はチルドレンとして教育を受けた。当初はふさぎ込んでいた彼であったが、同じ孤児の中にも友達ができた。彼はお人好しが服を着て歩いているような人間で、周りのチルドレン仲間を励まして回る、困っている子がいたら手助けして回るといった様子であった。そんな彼にほだされて少しづつ前を向けるようになった。類い稀なるセンスを発揮したタチバナは驚異的なスピードでプログラムを終了し、実践に配備されることになった。

「掃除屋」時代
　彼が配属された部署は、主に「掃除」を担当する部署であった。UGNといえどオーヴァードはオーヴァード。ジャームはどうしても発生してしまう。UGNが生み出してしまったジャームを処理するための部署、そのような環境に身を置いて戦っていた彼はしかし自らの職務に忠実であろうとした。ある日、彼はジャームの処理に赴いた。いつものようにジャームを探し、いつものように処理をする。今日もそんな変わらない一日になるはずだった。しかし、彼がそこで目にしたのは変わり果てた友人の姿だった。彼はジャームとなってなお、快活で、他人の痛みがわかる自分が知っているままの昔の彼であった。そしてタチバナは求められるがままに彼を、彼の炎で焼き払った。

最近
　先の一件以来掃除屋の仕事を続けることに限界を感じていたタチバナは移動を願い出る。そうして配属されたのがN市支部であった。転属直後から、生来の物静かなタチバナの姿はなく、そこにいたのは積極的に人助けに走ったり、明るく支部のメンバーに絡んだりする仮面を被ったオーヴァードであった。そんなある日、一人のオーヴァードと出会う。“ミーアキャット”猫川美亜である。チルドレンとしての活動の中で彼女と接触したタチバナは彼女の持つ明るさにある人物を思い出した。壊すのではなく、守る。そのために求められているのは何か、彼は今もそれを考え続けている。

　影を身にまとい、吶喊する。レネゲイドにより身体能力をブーストしての接近戦が基本。近づいた後は、自らが信じる「英雄」の炎を借りて敵を焼き払う。

御蔵童子

UGNの同僚。こちらに来てからの短い付き合いではあるが、それなりに信用できる人物のようだ。それにしても財s木原市のレネゲイドビーイングとは面白いこともあるものだなぁ。

天国郁雄

理由はどうあれ、自らの目標にここまで邁進できるのは尊敬に値することなのでは…？それはそれとして粛清対象。昔取った杵柄だ。この手の奴の処理には慣れている。

猫川美亜

傍若無人、自由闊達な彼女にはいつも振り回されてばかりである。守護天使として活動するうえで彼女の情報網は非常に頼りになる存在であり、口には出さないが深い信頼を持っている。

照宮すず

天真爛漫な彼女はクラスでも人気者である。彼女を見ているとかつての「彼」を思い出すようで少し胸が痛くなる。

彼

自分の中で生き続ける、自分が手を下した、自分にとっての英雄。彼の存在はタチバナにとっての呪いであり、祝福でもある。