共学の○○高校に通う高校生。
レネゲイドウィルスのレの字も知らないドがつく一般人。

極めて一般的な彼は今、思春期の悩みを抱えていた。

"アイツ、何か俺に距離近くない？"


肉斬無子、同じクラスの女子。
男女の差があるから時々しかしゃべらないけど、何か距離が近い。


性格もガサツよりな感じ、気さくで喋りやすいし、…胸も、でかいし。
…なんか妙にボディータッチも多い気がするし…。



もしかしてアイツ…、俺に気があるんじゃないか！？(バカ)








そう思うと肉斬のことが気になってきた。
放課後になると割とすぐ姿が見えなくなるが、すぐに帰っているんだろうか。

…気に、なる。
後をつけてみよう。






…帰りにこんなビルに入って行って、一体何の用事で…。
…まさか、援〇！？

そんな、止、止め…ないと…。
……(無言でビルの中へ入っていく)

暗い…電気なんでついてないんだよ…。
おーい、誰かいますかー？

…ん？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆｸｷﾘﾑｿｳﾘｭｳ!!＞
何か叫び声が…？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｵﾘｬｱｱｱｱ!!＞


…こっちに近づいてくるような。　　　　　　　　　　　ﾆｹﾞﾙﾅｧｧｧｧｧ!!＞




？？？「邪魔だガキ！どけ！！」


…え？



瞬間、体に走る熱。

何もしていないのに、視界が下へずれていく。

痛い、熱い、　　　　　暗い。

何故だろう、唐突に訪れたはずなのに。
あまりにも脈絡がないのに、不思議と受け入れている自分がいる。
"死"というものを。










「ーい、生…かー？」

…声が、聞こえる。
…同時に、何かで顔をはたかれている気もする。

「おーい、生きてますかー？」

ペチペチペチペチ…。
いや、間違いなくたたかれてる。



日本刀で。
肉斬に。









その後、肉斬の案内で別のビルにある催事室なる場所に向かった。
何が何だか全然状況が読めない俺に、そこの長である篝火アズマさんが今の状況を説明してくれた。

どうやら俺は、オーヴァードになったらしい。

―――――……？？？？？？？？？？？？