容姿・経歴・その他メモ

何千年も前、彼女はただの一般的な国民であった。取り柄がないといえば嘘にはなるが、平々凡々な生活を送る少女だった。
転機が訪れたのは、その国で唐突に始まった懸賞だった。今でいう「〇〇円以上買い物をすれば1回抽選ができる」というものだ。その一等が「『何でも』一つ願いを叶える」という人によっては豪華すぎるモノだった。後からその時の女王に聞いた話だったのだが、当時その国では資金繰りが上手くいっておらず、王族の中には自分たちの宝物庫の中身を持って隣国に亡命するという話まで出ていたほど。だがそんなことを国民に伝えれば不安が伝播するのは目に見えていたため、資金繰りが良くなり国民にも活気づいてもらおうとした結果提案したことだったらしい。もちろんそんなこと露ほどにも考えていない国民たちはいっせいに活気づき、商人も含めて交流に弾みがついた。隣国も巻き込んだ一大プロジェクトとなったこの懸賞で最初に一等を当てたのがリンネだった。彼女は女王に対して「色んな世界を見て回りたいから自分の身体を不老不死にして機械化してほしい」と言った

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