シンドロームはオルクスとソラリスとノイマンの｜三種混合種《トライブリード》。言葉を媒介として世界の法則そのものに干渉することで戦う。いわゆる“言霊使い”である。戦いに使う言葉は様々だが、【“動くな”】と命じて相手の生命維持機能を停滞させたり、【“吹き飛べ”】と言うことで相手を勢いよく叩きつけることが可能。

さらに味方には行動を後押しするような言霊でサポートが可能。特に【触媒】としての力は強力で、対象のレネゲイドそのものを活性化させて再行動させることができる。

イギリスに本籍を置くゴールディング家の生まれ。
ゴールディング家は代々考古学を生業としており、父と母もまた権威ある考古学者の一員であった。
幼いころからエリオットは両親の活躍を目にしており、自分も考古学者となり両親と共に世界中の遺跡を巡りたいと願うのは必然であった。
15歳の誕生日を迎えた時。両親から共に冒険に出ないかと誘われたエリオットは二つ返事で了承する。
彼は初めての冒険に心を躍らせた。それが、両親との最後の時となるとは知らずに……

住んでいる街の郊外にある古い洞窟へと冒険に向かった一家。
既に探索しつくされ安全だと思われていたが、唐突に地震が起こり両親は岩に押しつぶされてしまう。
エリオットは辛くも被害に遭わずに済んだが、崩れてきた岩に帰り道を塞がれてしまう。
もはや死を待つのみとなった彼の目の前に、突然淡い光が差し込み声が聞こえてきた。

『汝、力を得たくば対価を示せ』

何がなんだかわからなかったが、助かりたい一心でその言葉に頷くと、次の瞬間彼はは洞窟の外に居た。
呆然とする彼は後に理解する。自分は“遺産”と呼ばれる存在に出会い、力の代価に右目を奪われたのだと。
だが、この経験が“探掘家”として裏の世界に身を投じていく契機となる。

“遺産”は代価を求め力を齎す。
それは良い結果を生むこともあれば、悪い結果を生むことにもなる。
特に悪人の手に渡れば世界に災厄を齎すかもしれない……。

ならば、自分はそれを防ぐ立場に回ろう。

エリオットが遺物を求める理由はただ一つ
過去より来た遺産が相応しき“善ある者”へと渡る事である。

「“探掘家”のエリオットだ。集めたい遺物があれば是非僕のところまで……」
───初対面の人物に名刺を渡す場面より。

「“遺物は相応しき者の手に渡らなければならない”」
「これが僕の信念だ。しょーじき、お金っていう対価を貰うのは信用の担保のひとつでしかないんだ。」
「だから、これからも見させてもらうよ。キミがこの遺物に相応しいかどうか、ね」
───遺産を手渡し今後も見続けると宣言する場面より。

「───っぅぐッ！　ッはは、どれだけ殴っても依頼人の居場所は吐かないよ。契約があるからね……」
「（もう無理、もー限界！　痛い、痛くて死にそう！　誰か―だれかー！　誰でもいいから早くタスケテー！！）」
───ギャングの尋問を受けながら限界を迎えている様子より。

セリフ回し覚書
外面「社交的で知的」←→内心「小心者」
カッコつけたセリフと、内心の情けない独白をセットで。

口癖は「言葉は刃より鋭い」