父親が俳優として世間的に有名なため皆に注目される環境を送っている。俳優の息子ゆえか演技が上手く、度々演劇部に勧誘されているがいつも断ってる。剣道部所属だったが、オーヴァードに覚醒した今、周囲の人間に怪我させる可能性が高いと考えて退部した。

　いつも気にかけてくれる綾瀬にはめちゃくちゃ心を揺さぶられている。思春期。彼女には素を見せているが、ドギマギしてることも多い。オーヴァードとなった今は必ず守ると決めており、最近は自分からも接触的に話しかけている。
　なお恋愛関係とかではない。とっとと付き合え。

　51歳。「侍　〜歌川広重〜」の主人公、歌川広重役が有名。
ちなみに内容は浮世絵師の傍ら、刀で悪人を成敗する痛快時代劇アクションドラマ。
　俳優の道を一切強制してないが、千志雄は「父が普通の人だったらもっと普通に生きれたのに」と心の底で一方的に父を嫌っている。
それでも、彼は大切な日常の一つとして守ると決めた。もちろん嫌悪する気持ちは変わらない。ただ、自分が経験したオーヴァード事件のように、理不尽に巻き込まれて死なれるのは嫌なのだ。
くわえて、心から父親を嫌っているわけではない。
幼い頃、父の代表作「侍　〜歌川広重〜」を好んで繰り返し見た。
そんな彼にとって、主人公の歌川広重を演じた父はヒーローでもあるのだ。
自らの血で生成する刀に、歌川広重の得物と同じ銘〈秋月〉と名付けたことからもそれが伺える。
だから守る。たとえ複雑な思いを抱えていても、まぎれもなく自分の日常の一つなのだ。

胸部X線検査の結果、左肺に異常陰影が認められた。気管支検査を行い検体を採取したところ、亜区域気管支B10bの肺胞から他の肺胞と比べて異常な濃度のレネゲイドウイルスが検出。以上の結果と下記の記録から、賢者の石(レネゲイドクリスタル)適合者と判定。

彼がブラム=ストーカーとハヌマーンのクロスブリードに覚醒したのは、賢者の石(レネゲイドクリスタル)が肺の中に取り込まれたのか大きいのではないだろうか。どちらも血液と呼吸に関係している。彼はずっと、覚醒する可能性があった。ただキッカケがなかっただけだ。

──とあるUGN研究員

実は「俺っ娘・三白眼・低身長・まな板・耳ピアス・イケメン女」が性癖のウィークポイントらしい。