通称：紅蓮地獄
自分が所有権をもつ血液を自在に凍結させ、形を変えたり、周囲の物を冷やしたり、内部から破壊することができる能力。
視界内の非オーヴァードであれば、その血液の所有権をその場で奪い、凍結、変形させて肉体を内側から引き裂くことで、殆ど即死させることが可能。オーヴァードに対しては、自分の血を凍らせて相手に突き刺すなどして自分の血を触れさせなければ、所有権を奪取できない。性質上、自他ともに筆舌しがたい苦痛が伴う。
この一連の攻撃は傍から見れば非攻撃者の体に紅蓮華が咲いたように見え、非攻撃者からしても自分の体が焼かれているのか凍てついているのか分かりにくい痛みを伴うため、植物や火炎を操っていると誤認されることも多い。

通称：サユリ
ナゝに近い容姿をした、銀髪で高身長の女性の姿を取る”影”。「誰かを痛めつけたい」、「好きな相手ほど苦しめたくなる」というナゝの衝動をそのままに、それを全く自制しようとせず、あるがままに苦痛を振りまく悪辣な性質を持つ。
普段はナゝによって首輪をつけられて制御されているが、ナゝに対し、「衝動を開放しろ」と悪魔のように囁くこともある。
戦闘時にはナゝに対しても激しい苦痛を振りまくが、ナゝにとっては、逆にそれが自身の衝動を制御するための気付け薬となるらしい。
ナゝにとって彼女の存在は、衝動を制御できなくなった自分の成れの果てをまざまざと見せつけられているようであり、ひどく嫌悪している。

戸賀→咎

ナゝ→八寒地獄の第「七」階層、鉢特摩。紅蓮地獄。鉢特摩（はどま）は（蓮華）を意味するサンスクリット padma- の音写。ここに落ちた者は酷い寒さにより皮膚が裂けて流血し、紅色の蓮の花に似るという。

サユリ→かつて作成したＰＣ、鉢特摩　冴百合と同一の存在。ＰＣとして運用した際には、衝動のままに災厄を振りまいた後に更生に成功した設定となっている。ナゝの世界線では、死亡後に伝承に残る怪物となり、やがて近しい性質を持つナゝの影として発現した。

両者とも戦闘方法は似通っているが、冴百合はバロールの能力で相手の苦痛を引き延ばす性質を持つのに対し、ナゝは凍らせた血液で相手を引き裂くことのみに特化している。