容姿・経歴・その他メモ

力を求め、他者を寄せ付けなくなった青年。
覚醒をきっかけに味覚が常人とずれてしまい、
サプリメントの類で食事を済ませることが多い。
生活の大半をジャーム狩りと、その後力を使い果たして
死んだように眠ることに使っているため、余暇らしい余暇はない。

裏側の世界を知る前の話。
彼は、恋人と何不自由なく幸せな日々を送っていた。
だが、それは突如終わりを告げる。
恋人が、ある『吸血鬼』の吸血衝動を満たすための、餌食となったのだ。
目の前の光景を疑う余裕すらなく、彼は憎しみに任せて拳を振るったが、
傷を負わせることなどできはしなかった。
虫を払うように、片腕の爪でぞんざいに、しかし深々と切り裂かれた。
倒れ伏し、死を待つのみとなった彼だったが、
皮肉なことに『吸血鬼』のレネゲイドを取り込み、怪物として再誕することで
一命を取り留めたのだ。

しかし、力の正体も分からなければ、制御も効かず、
憎しみを振りまきながら暴れ、彷徨うことになる。
この怪物を止めて、導いたのが、現在行動を共にしている久世だ。
しばらくして、荒削りながらも力の制御を覚えた無月に久世は言う。
共に戦わないか、と。


久世のことは、力と情報を得るために効率が良いから、
と言って一応受け入れている。
…無月も、久世に救われなければどうなっていたかくらいはわかっている。
しかし、何もわからない今は、その感謝という隙すら恐ろしいのだ。

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