UGNの敵対組織のFHの元チルドレン。FHを脱走した二人のエージェントの間に生まれた子供で母体感染していた。
5歳までは普通の生活をしていたが、脱走した両親をFHが追撃し他界。
北巽もFHに捕らえられ遺産の蠱毒の実験に組み込まれ、最期の一人として生き残る。
生き残った北巽は両親を追撃したFHエージェントへ復讐することで過去の精算を行う目的のために暗躍する。
見事復讐を果たしたが、その年月の間に復讐が目的にすり替わっていた北巽は生きる指針を失い、
裏切ったFHの追撃を返り討ちにする日々の中で精神を摩耗させていった。
そんな中、UGN日本支部長の霧谷雄吾と出会い、遺産の能力で摩耗していた精神を回復させ、
FHの持ちうる情報を引き換えに身柄の安全を得た。そして彼はアカデミアの学生に身をやつし、隠遁生活を送っている。

鬼神大王：蠱毒によって北巽に適合した遺産

かつて名を馳せた陰陽師を屠った鬼がその陰陽師の骨を元に鍛えた刀。
陰陽師の呪詛返しによる呪い、そして鬼の執念と妄念が幾重にも重なり妖刀と化した。
所有者の精神を蝕みそのものを悪鬼羅刹の「修羅」へと貶す。
適合者であるものはこの影響を遅延させることができるがだが確実にその精神は蝕まれてゆく。

現在は刃は砕かれ、その刃を骨とし《鬼神雷電》という「秘密兵器」を精製した。
多重ロックにより「鬼神大王」の精神汚染を防いでいるが完全な封印は行なっていない。
侵蝕率の上昇により、このロックは上層部の承認が必要がない範囲であれば自動的に外される。
これは北巽昇侍の背負うべき業なのだ。決して自らの起こした過ちと弱さを忘れてはいけない。
ゆえにチカラを制御することが必要なのだ。