過去

3年前…中三の頃だった。

茹だるような暑さの夏
夏休みに仕事で忙しい両親の代わりに双子の妹達にプールに連れて行けとせがまれ渋々明日連れて行くと約束した。
あんな人混みになる場所何がいいんだと悪態をつきながらもはしゃぐ2人を見ていると長い夏休みの1日ぐらいならいいかと思えた。

その日の夜…いつもより両親の帰りが遅かった。
まるで遠足の前日かの様にはしゃぐ2人を寝かし付けた時に丁度インターホンが鳴った。
2人が起きぬ様に足早に玄関を開けた、そこには両親が青い顔をして立っていた。
そして俺の顔を見るなり何かを叫ぼうとした母が影から現れた巨大な手に頭を握り潰された。

…あまりの事に思考が追い付かない。
影から母を握り潰した手の主が現れる、巨大な手に似合わない程小柄な子供だった。
手を等身大の大きさに戻しながら子供はニヤニヤと口を開く。
「おかしな真似はしないでって言ったじゃん、まぁもう案内してもらったから殺すつもりだったしいいんだけどね」
その時ふと微かにイメージが浮かんだ、母と過ごした時間…まるで母の走馬灯だった。
子供は口角を更にひきつらせ歪な笑みを浮かべた。
子供に対し何かを抗議しようとした父は子供の胸ぐらを掴み掛かる。
だがその手が触れる前に子供は指を巨大化させ父の上半身を押し潰した。
そして父との記憶、この子供に脅されここまでコイツを連れて来てしまった、そんなイメージがまた微かに浮かんで消えた。
「ようやく見つけたよ」
ニタニタと気味の悪い笑みを張り付けた子供と目が合う。
……殺される、俺も…もしかしたら妹達も…
妹達だけでも連れて逃げるために俺はその場を駆け出した。
後ろを振り返ると俺を捕まえ様と巨大な手が迫っていた、ドアで進行を妨げながら2人のいる2階の部屋へと転がり込む。
騒がしさで起きたのか目を擦る2人を抱き抱える、後ろからドアを破壊しながら追ってくる巨大な手が迫る。
蒸し暑さを逃がす為少し空けていた窓を抉じ開けそこから庭へと飛び出した。
2人を衝撃から守る為強く抱き締める、だが落下の衝撃に耐えきれず俺の右脚の骨が折れてしまう。
幸い2人は無事だったらしく俺は2人で逃げる様に指示し2人の背中を押した。
だがいつの間にそこへ移動したのか妹達が向かおうとしたその先にその子供は現れた。
子供は俺の脚を見ると少し驚いた表情を見せた
「あれ、まだ覚醒してないんだ。じゃあ手伝って上げるよ」
そう言った直後、妹達の様子が変わる。
俺に駆け寄ると2人で俺の首を締め上げる、脚が折れて逃げれないにしても本来なら振りほどける筈だった、だがまるで万力にでも掛けられている様に2人の腕はビクともしない。

意識が遠退く……ここで俺が死んだら2人はどうなる？
…きっと殺される。
それだけはダメだ…そうだ…俺は……死ねない！！

気付けば2人の腕を引き剥がし、脚も元に戻っていた。
自分の存在が変わったのが分かる、今ならやれる。
覚醒したての全能感からだろうか俺は子供目掛けて突進し自分の力をぶつけた。

だけど
その攻撃がそいつに当たる事はなかった。

俺と子供の間を遮る様に陽夏と雪菜…2人の妹が割って入った。

熱気が陽夏を襲った。冷気が雪菜を襲った。
俺が…俺がやったのか？

2人は俺に手を伸ばす、咄嗟にその手をとろうと手を伸ばすが
2人の手は灰になり舞い、氷の結晶となり砕けた。

2人との思い出が脳裏に写し出される。
そして俺の日常と共にその走馬灯は消えていった。

それからの事は良く覚えていない。

現在

色々な事があり俺はオーヴァードアカデミアに転校して2年が経った。
転校した俺は何でも屋を始めた。
俺の力を人を助ける為に使いたかったからだ
だがもちろん非公式な活動の為、生徒会や風紀委員からは目をつけられており、目を盗んではエフェクトも頻繁に使用するなど問題になる行動を構わず行い何でも屋としての仕事をこなす為転校して早々に問題児になった。

その他設定

戦闘スタイルは二刀流だが炎刀、氷剣で攻撃、防御の役割を別けているため、どちらかと言えば剣と盾を使って戦っていると言った方が近い。

炎刀、氷剣にはそれぞれ双子の妹の名前を着けた。

アタッカー適正、ガード適正がイーブンだった為Aランク:スペシャリストとして登録された。

家族以外の走馬灯は見たことがない。

履歴

成長予定
エフェクト
≪結合粉砕≫LV上げ(+4) ≪フレイムタン≫LV上げ(+4) ≪蒼き悪魔≫≪ブレイズセル≫≪灼熱の結界≫≪炎神の怒り≫≪煉獄魔神≫≪憎悪の炎≫≪フェニックスの翼≫など
アイテム・エンブレム
≪喧嘩の鬼≫≪ファイトクラブ≫≪デモンズシード≫

セッション履歴