白髪青目。透き通るように白い肌。かなりの細身。
身長は一定でなく、栄養(=食事)が足りていると背が高く、そうでなければ背が低い。また、成人男性であれば持ち上げられるくらいの体重をしている。
女性とも男性ともつかない外見をしており、本人としてもどちらの自覚もない。
栄養補充のために、常にパック飲料で飲み物を飲んでいる様子が見られる。

一人称:私
二人称:あなた
知り合いは呼び捨て、それ以外は〜さん

「私の"小さな奇跡"は必要ですか？」
「あなたの夢は守って差し上げます。それが私の欲望"ねがい"ですから」

穏やかな物言いと振る舞いをする、青い薔薇のレネゲイドビーイング。
仲間や友好的な相手に対しては笑顔を絶やさず、物腰丁寧に対応する一方で、敵対者に対しては言葉こそ丁寧なものの、棘のある態度を見せる。
経歴のせいですこしばかり疑り深いが、そのぶん信じた相手には全幅の信頼を寄せる。
言葉遣いが若干よそよそしいが、相手に敬意を払っている表れである。

他人の大切なもの(形は問わない)を守ることが欲望だと語り、そのための協力は惜しまない。
自分はいいのかと問われれば、「私はもう取り戻せませんから」と微笑む。

しかし、真の欲望"ねがい"は復讐である。
そのことは、よほど仲の良い相手か、あるいは同じような思いを抱えている相手にしか打ち明けていない。

オルクス／モルフェウスのクロスブリード。
領域には青い薔薇が咲き乱れ、文字通り"奇跡"を起こして味方を支援することも可能。
基本は茨から銃を組み上げて、敵を次々と撃ち抜くスタイルで戦う。

元はどことも知れない場所に自生していた青い薔薇から生まれた、ふたりのレネゲイドビーイングの片割れ。
自意識を持ったのは、レネゲイドが世界に拡散されたころ。まともな行動を起こすようになったのはそこから更に10年程度先になり、人と関わるようになったのもそのころからである。
その希少価値と2人で起こす「奇跡」目当てに、FHセルから表向きは「保護」という形で捕獲された(当時は悪意を知らず、そのまま言葉通りに受け取っていた)。
ところがある日、彼らの真意を知って恐ろしくなり、セルからの逃亡を図るが失敗。
最期の力を振り絞ったリーゼリッテの起こした奇跡によって、自身は生き残ることができたが、リーゼリッテは命を落とした。

現在は別のFHセルに、素性を隠して所属している。
表向きはただのいち構成員として。実際のところは、復讐対象であるセルの情報を得るためである。

復讐を叶えるためであれば手段は問わないほどの苛烈さを秘めており、敵を痛めつけるようなことも平然と行う。
しかし同族(レネゲイドビーイング)に対しては甘く、特に他者に利用されている同族というのはトラウマを刺激されることもあり、見捨ててはおけない。
大切なものを持つひとのことは守ろうと思うし、大切なものを失ったひとのことは思いやろうとする。

生まれたばかりのころ。
ぼくら一輪は、ひっそりと咲いていた。
『不可能』だと言われたもの、青い薔薇(ブルーローズ)
ぼくらはふたりでひとつだからこそ、"奇跡"をなせた。

なにも知らなかったぼくらはあるとき、わるものにつかまった。
彼らはぼくらのことを守ってくれるといい、ぼくらはそれを信じた。
けれど、彼らが欲しかったのはぼくらの起こす"奇跡"だった。

それを知ったぼくの片割れは、自分の身と引き換えにぼくをにがした。
あの子が力をふりしぼって起こした"奇跡"で、ぼくは逃げられたけど、あの子とは二度と会えなくなった。
ぼくはえいえんにひとりぼっち。もう"奇跡"なんておこせない。

＊イメージソングのようななにか
「届かない花束」