容姿・経歴・その他メモ

　巨大な餅のレネゲイドビーイング。内部で無数のもち米が独自のネットワークを形成し、スレを立てたり配信したりしている。
　普段は《傍らの影法師》で無数の人物の映像を周囲に投影し、それぞれの外見や年齢と表情に見合った発言を自身から発する形で外部とやり取りしている。
　非オーヴァードから見ると様々な年齢、服装、表情のまま無言を貫く不気味な集団の中心で真顔の男が一人だけブツブツと喋っているように見える。不気味なので誰も近寄らない。
　この投影された人間らしき何かを《スプリットセルフ》でその場に残す事もできる。



　自我が無い。
　自身が内包しているネットワーク上の発言からその場に適していると考えられるそれらしい文章を選出して相手に聞かせる形で対話を行う。
　そのためコミュニケーションに大変な難を抱えているが、多少の摩擦が生じたところで気にするだけの心を持ち合わせていない。

　内部に無数のイデオロギーを抱えている都合上、独自の価値観や思想と呼べるものもない。
　ただ自身というコミュニケーションツールを持続させることだけしか考えておらず、そのため他者を害するFHやシャルヴとは結果的に敵対している。

　自分というものをほとんど持たず支離滅裂な会話しかできない存在だが、宇宙友愛協会においては「悪い電波を受信している」という解釈で納得してもらえている。
　というより他のコミュニティではまともに所属できない。誰がこんな怪異をまともに相手するものか。



　外部からの敵意や殺意、戦意といったものを感じ取ると反射的に臨戦態勢に入る。
　戦闘時はインターネットの住人が持つ特有の高い攻撃性を具現化し、青い炎を身に纏う鳥の姿になる。決して特定のSNSアプリのアイコンは関係ない。
　侵蝕率が上がるとインターネットに存在するあらゆる素行悪い奴の人格を統合してより攻撃的になれる。なるな。



　生まれたきっかけはとある町の餅つき大会。

　杵で叩かれていく中でもち米同士が互いに互いの変形と変質を観測していく中で「自分と同じ存在がぐちゃぐちゃになってくのおもれー」と感じたのが事の始まりだった。
　臼から脱出して腰を抜かす職人や観客を無視し《ワーディング》を発動、周囲にある他の餅を吸収し続けた事で最終的に今の姿となる。

セッション履歴