容姿・経歴・その他メモ

　

　　――自己を偽り、自己を殺し、そして自分を見失った孤独な狙撃手(スナイパー)。

世田谷 常磐

　生まれは至って普通の一般家庭。両親と、少し年の離れた弟と共に育った。
　オーヴァードになったのは小学生になってからで、何か特筆するエピソードがあったわけではなく検診で判明したものであると記憶している。重大な病気のための療養、と偽り親元を離れUGNの施設で以降は育つ。
　施設では射撃、特に狙撃の能力適性を認められ、狙撃手として育成。厳しい訓練と要求を耐え抜いてきた。


　「10人殺す毎に家族と連絡を取ってもいい」

　ある日、彼女の指導者はそう約束した。今思えばあまりに非道な約束であるが、幼い彼女にとっては、十分すぎる報酬だった。
　離れて暮らす家族と連絡が取れる、元気な声が聞ける、そして自分も元気であることを伝えられる。誰もが嫌がる仕事でも、自分には喜ばしい報酬があると言い聞かせ、心を殺しながら撃ち続けた。

A市支部長

　支部長の席を与えられたのはもう10年近く前のことで、狙撃手としての実績と作戦経験件数から抜擢された。
　若くして支部長になったため色々と苦労するところもあったが、周囲のエージェントの支援を受けて支部長として成長してきた。時には前線指揮を執り、時には狙撃手として要を担い、そして忌避される職務を積極的に遂行してきた。
　特に力を入れたのが組織の雰囲気作りであり、彼女も自ら率先して多くの職員に声をかけてきたということもあり、風通しの良い職場となっている。
　それらの要因が支部単位の生存率の高さで、度々表彰される優秀な支部、そしてそこの長となった。

　支部長となる以前のコネも広く、時には他所属からスカウトすることもあり、時には支部や彼女の評判を聞いて集まってくることもある、前職に様々な経験を積んだエージェントが集まる支部でもある。
　実の弟である世田谷久遠もスカウトしたエージェントの一人である。彼がオーヴァードとして覚醒したことを知ったときには非常に驚きもしたが、すぐにA市のエージェントとして参集し、自分の手元で育てた。
　長らく顔も見ていなかった彼と会うことに対し、不安はなかったとは言わない。ただしそれ以上に自己を偽ることなく共に過ごすことができることを喜ばしく思った。指揮官として、支部長として、そして姉として、心新たに頑張っていきたい、そう思っていた――。

優しい奇跡(カインドマジック)

　この能力を明確に得たのは、2ヶ月前の事件の後とされる。それ以前にもその兆候はあったとされるが、彼女は痛みを感じるという感覚すらも偽ることができたためにそれと断言されることがなかった。
　弟が死んでからというもの、それの制御ができず、久しぶりの痛みという感覚に悩まされている。
　人に声をかければかけるほどその違和感(痛み)は強くなり、だがそれまでやってきたことをやめるわけにもいかず、この不可解な現象を殺し続けている。

あの声で蜥蜴食らうか時鳥(ハベナリア)

　　一人称：私　　二人称：名字+さんorくん

　普段の彼女は心優しく穏やかな支部長であり、怒ることを知らなさそうであり、虫すら殺せなさそうな人に見える。ただ銃を持つとそれは全て消え失せ、照準を合わせ引き金を引くのみ、ただの非情なる狙撃手と化す。
　誰かのために自己を殺すことは苦ではないが、自己を殺し続けていることに自覚はない。そのため現在、殺しきれない自分がいることに対して困惑しつつもあり、それすら誰かに打ち明けることなく偽っている。
　人に優しくあることは忘れないでいたいと思っているが、誰かに優しくされることには慣れていない。

履歴

常磐

室町時代、世田谷城主だった吉良頼康は、あるとき13人目の側室として常磐姫を迎え入れようと出羽守に迫る。主従関係から出羽守は、頼康の申し出を断りきれずに常磐姫を差し出すことを決め、姫は大切に育てていた白鷺とともに世田谷城へと入城した。
あるとき、頼康は出羽守が謀反を企てているというあらぬ噂を聞きつけ、頼康は戦の準備を始める。その話を聞いた常磐姫は白鷺に手紙をくくり、父親である出羽守のもとへと放った。しかしその姿を目撃した武将によって常磐姫は手討ちに、白鷺もまた追っ手の矢によって負傷し湿地で絶命してしまう。
このできごとの後、夏を迎える頃には白鷺の落ちた地に白い花が咲くようになり、それから人々はその花を「サギソウ」と呼ぶようになった。

あの声で蜥蜴食らうか時鳥

人やものは見かけによらず、外見と中身が大きく異なり驚かされること

サギソウ

日本に広く分布する日本固有種の湿地性多年草で準絶滅危惧種
高く伸びる茎の先に3cmほどの白い花を咲かせる
花の開いた様子が白鷺が翼を広げた様に似ていることから和名がついた
花言葉は「繊細」「清純」「無垢」「神秘」「夢でもあなたを想う」

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白命【sings by Es】

花の塔【さユり/Covered by しほ】

成長

1話
〈RC〉5　→8
《ラストアクション》　新規取得

2話
《確定予測》　新規取得
《灰色の脳細胞》　新規取得
思い出の一品　消去

セッション履歴