容姿・経歴・その他メモ

信長を討った男の伝説が形を成してこの世に再度生まれ落ちた存在
今はゼノスに所属しつつ信長に関連する文献を読み漁り、縁の品を取集し、その足跡を追っている
信長を討つ前も、討つと決めた後も、そして討った後もそして再誕して名前を変えた今でも彼の信長への尊敬の心は失われていない

確かに信長は恐ろしい人物であったが、その配下に収まっていればどこに進めばいいか導いてくれる
当時の人々にとってもはや“システム”に近い存在になっていた信長を討てたのは他ならぬ彼なのだ
彼こそが日本の歴史の大きな転換点を形作った張本人である

我が望みは世の秩序に非ず
豺狼の野心にて果てなき合戦に進まん
世を動かす因果　その答えとは――
我が人勧で得たは世の因果が「天道」「人為」「歯車」の三つから成ること
「天道」とは万人が求め　与えられることを待っているもの
「人為」とは英雄が求め　成し遂げんとする大いなる理想
「歯車」とは止めること能わぬ体制の力
三つの因果の和合の点があるはず
都鄙貴賤が織田信長の君臨を求め、織田信長自身がそれを希求し、かつ抗えぬ歯車とも組み合う秩序
我は矛盾の密林をさまよった挙句　答えを得た――
――――答えは　ふと見上げればそこにあった
それは最も怖れかつ目を背けていたことであった
織田信長が織田信長たるためにはそも秩序を求めてはならぬ
明智光秀が明智光秀たるためには秩序がために銃声を振るわねばならぬ
是を啓示というのだろう　その時我は突然絶望の恐怖を超え、己は形なき存在となり
何を欲することもなく　何を欲することもなく　何を施す必要もなく　全てを包摂しかつすべての一部となり　得も言われぬ幸福を得た
矛盾の密林の中に秩序を見出した　歯車に抗わず高転びをすればよいのだ
我には竹林の如き明晰な世を創る意思がある　そのための五十年余りの労苦であったのだ
世を動かす因果――上様に依らず「天道」「人為」「歯車」全て自己の中に一統することで答えを得た
上様の絶望を解き放ちかつ新しき秩序がために我が天下の主とならん

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