「……邪魔しないで」
「私は灰……吹けば散りゆく存在……」
アトランティスに入ったばかりの新人。
元FHチルドレンであり、遺産継承者であった。
気がついたらFHチルドレン、マスターレイスとしてそこにいた。それ以外の記憶は持っていない。
そのせいか親しい人物というものを持てず、自分の居場所がないと感じてしまう。
彼女のFHとしての欲望は、自身の居場所を手に入れることであった。
当時はそれなりに感情豊かな少女であったがUGNに捕縛され人体実験を受け続けた結果一度精神を崩壊させてしまう。

一色寵子に逃されてからは２年間宛もなく日本中を彷徨い続けた。
やがて、アトランティスからスカウトを受けそのままアトランティスに加入。
しかしここにも自分の居場所はないと感じており、虚無な時間を過ごしている。
彼女が唯一気になるのは一色寵子がなぜわざわざ自分を逃したのか、である。
それを知ったところで何かが変わるわけでもないのだが。
PC①【恩か仇か】
ワークス：FHチルドレン　カヴァー：指定なし
ロイス：”研究者”一色寵子
P/N：好奇心/猜疑心
Dロイス：遺産継承者＋任意のDロイス

キミは抵抗組織『アトランティス』に1年前に入った新人だ。

キミが得た力は特別なものだった。
物心ついた頃からDロイスを2つ所持していたキミは、かつてFHチルドレンとして猛威を振るっていた。
しかしそんなキミの力を狙って、数々の研究所や組織がキミの確保へ動き出す。
ボロボロのキミを救ったのは、UGNの研究員である一色寵子だった。
UGNに保護――いや確保されたキミは、水津鞠市の研究所『ユリカモメ』へ隔離され、人体実験を幾度も繰り返された。
「ごめんね、ごめんなさい」
培養液のケースの外から聞こえる寵子の声。彼女は何度もキミに謝罪の言葉を繰り返していた。

数年後（現在から3年ほど前）、寵子の助力により研究所を脱走することができたキミだったが、その際に彼女はキミを逃がす為の囮になった。逃げた先キミを拾ったのは抵抗組織『アトランティス』だった。

彼女の生死は未だにわからない。しかしキミは今も探している、一色寵子その人を。

※過去のUGNでの実験により、キミのDロイスの片方だった《遺産継承者》は現在所持していない。その為キャラシ作成の際は『任意のDロイス』のみ選択すること。《遺産継承者》の種類をPLが決めることはできないので注意すること。
※《遺産継承者》が無くなったこと、それはキミの力が抜け落ちてしまった・穴が空いてしまったことを意味する。固定ロイスを1枠空けておくこと。

※遺産を継承したPCが居る場合以下を提示
オリジナルDロイス『寄生型遺産：星の海γ（ステラ・マリス・ガンマ）』
蒼い海のような宝石がキミの首元には埋まっている。βの時のような過剰にレネゲイドを吸収する効果は存在しない。ただし他者のレネゲイドを吸収するたびにキミを蝕む。

今後このPCを他シナリオに継続で出す場合、エンディングフェイズでキャラクターに対して2d10を振る。出た値分だけ侵蝕率を減らし、自身の基本侵蝕値が上昇する。