幼年期
　かつてSoGに誘拐され、モルモットとして様々な実験に使われていた。周りには自分と同じようにさらわれてきた子供たちが大勢いた。朝隣にいた少年が夕方には死んでおり、別の少年は化け物になり処分される。そんな環境に身を置いていた彼女は日に日に表情を失っていった。そんな日々の中で彼女もとうとうオーヴァードに覚醒する。しかしまだ幼く、力もない自分では施設の破壊や脱走など不可能であると諦め、毎日を享受するだけだった。ある冬の日、彼女を閉じ込めていた部屋の壁が崩れた。そこにいたのは、見覚えのないオジサンだった。「オジサン、だれ？」そんな一言から彼女の新しい毎日が始まった。
チルドレン時代
　アッシュに回収されて以来、彼の直属のチルドレンとしてミッションをこなし続けてきた。オーヴァードとして覚醒した今、
かつての生活に戻ることもできない。また体も小さく、年端も行かない彼女が生きていくにはこの道しかなかったのだ。しかし彼女はこんな日々も存外悪くないと思っている。彼を父と仰ぎ、各地のチルドレン仲間ともそれなりに仲良くやっていけるこんな毎日はかつての日々とは比べ物にならないほど輝いていた。

　無口で表情に乏しく、感情表現豊かとは言えないが、彼女の内面は様々な感情に満ちている。そんな彼女にはいたずら好きな一面がある。仲良くなったり、仲間と認めたりした相手にはささやかないたずらをすることがあるかもしれない。現在絶賛反抗期中であり、アッシュ・レドリックの加齢臭が気になる日々である。
　ロシア系の出身であるため、名前の呼ばれ方にはこだわりがある。仲間たちにはソーニャ、あるいはソーファと呼ばれることを好む。特別近しい相手にはソーネチカの呼び方を許すこともある。

　身の丈に合わない超巨大ライフル「レッドテンペスト」を振り回して戦う。遠近両方に対応できるように銃をいくつか持つのではなく、近距離でも長物を振り回せるように訓練を積んだ。

比嘉山 弓弦（ひがやま ゆづる）

　アーキタイプ・レネゲイドのコピー第一号。現状はまだそう決まったわけではないが、もし遺産を粛清することが決定した場合、こいつも粛清対象になる。
　いきなりチンチクリン扱いしてきた生意気な新人。現実を知らないものならではの発言がいちいち気に障る。現実見ることをしない、似非理想主義者。この手の輩は嫌いだ。
　

日影　景（ひかげ　かげり）

　同じタイミングで支部に派遣されたエージェント。日本支部支部長にして穏健派の重鎮、霧谷雄吾肝煎りのエージェントであることに加えて、支部の実質的な責任者瀬場とも個人的なつながりを持っている人物であるため、警戒対象である。
　とはいっても、現状ただの小心者エージェントであるという印象はぬぐえていない。

アッシュ・レドリック

　直属の上司にして育ての親。いつからだったか、彼女は彼をパパと呼ぶようになっていた。いつもは忙しい彼だが、たまに直接会って報告を行ったり、一緒に食事したりするのを楽しみにしている。しかし反抗期の真っただ中であるためそのようなことはおくびにも出さない。

支部長　ミネア・ドラクレシュティ

　アーキタイプ・レネゲイド。今回のミッションの監視対象。かなり危険な力を有している。破壊か、融和か、見定めろというオーダーを受けてはいるが、意思を持つ遺産は危険すぎる。
　一人の人物としては、傍若無人、傲岸不遜。それでいて世間知らずな一面もあり、大きくなった子供といった印象を受けている。こういう手合いは一番嫌いかもしれない。

支部長補佐　瀬場太久郎

　今回派遣された支部の実質的な責任者。しかし、超特級の遺産を管理している責任者であるという自覚が欠如しているのではないかと思う。本来中立的な立場であるべきこのポジションの人物がかなり遺産寄りの立場をとっているのは危険なのではないか、調書この旨は記載しておく必要がある。

研究主任　ヴィクトル・シュタイン

　この支部の研究責任者。アーキタイプ・レネゲイドに対するカウンターを完成させているあたり優秀なのだとは思うが、少し自らの研究に傾倒しすぎているきらいがあると思う。研究者にありがちな無神経さも相まって少し苦手な存在。

第1話　ドラキュラの娘

PC2
ロイス:アッシュ・レドリック　P:尊敬/N:猜疑心
カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
キミは、改革派先鋒"ミリオンサンズ"アッシュ・レドリック直属のＵＧＮチルドレンである。
「Ｍ市支部では、ＵＧＮの今後を左右し得る、とある＂遺産＂が秘匿・研究されている。上手く扱えれば、我々改革派の大きな武器になると私は考えている…お前にはそれの調査を頼みたい。私は無能が嫌いだ、信頼には結果で答えろ。いいな？」
Ｍ市支部へ、表向きには追加人員として送られるキミは使命に燃えている。キミの働きが、ＵＧＮの今後を決定付ける…かもしれない。

　遺産:アーキタイプ・レネゲイドの監視及び、今後の行く末を決定するためM市特別支部に派遣されたソフィヤ。現地へ着いたと思ったら監視対象は行方をくらましていた。捜索に当たっていたところ、新規覚醒者:比嘉山弓弦を発見。緊急であるため、ともにジャーム:ブギーマン戦う運びとなった。無事これを撃破し、支部長の能力の一端を見ることもできた。
　事件終了後、ヴィクトル・シュタインからアーキタイプ・レネゲイドに対する切り札、‘銀の弾丸’を受け取る。これを使う事態になれば、ためらいはしないだろう。

　支部長が癌で倒れた。オーヴァードが病に倒れるとは何とも皮肉な話だが、ドクトルによると癌細胞すらレネゲイドによる影響を受けて強化されているのだとか。余命は半年らしい。
　敵エージェント‘ノスフェラトゥ'を取り逃がしてしまった。一生の深く、いずれ殺す。