百縁に親が居た頃、神輿島を大きな台風が襲ったことがあり、その時に、百円は病気に掛かり高熱で寝込む事になった。
　普段であればどうということもない病気だったが、台風で食料やその他・消耗品が本島から輸送できず不足していた中、百縁に使うことのできる薬もなくなっており、免疫機能に頼り治ることを期待するにも、幼い体を思えば危険な状態だった。
　それを知った両親(漁師をしていた)は、危険を承知で船に乗り込み本島へ向かった。
　三日後、嵐もようやく収まったという頃、両親の物であった船が、港ではなく、遊泳地として開放されている浜に打ち上げられた。その船内には誰も乗ってはおらず、薬の瓶が操縦桿に縄で縛られているだけであった。この薬のおかげで、百縁は回復したが、両親を失うことになったと共に、静かにこの時オーヴァードへ覚醒していた。
　その後、よく海辺を徘徊するようになり、その何度目かに両親を思い出を思ったことで無自覚にワーディングを発生させ、支部に、覚醒が発覚したことにより、UGNの神輿島支部へ引き取られることになった。

ロイス：ハク　P：親近感/N：憐憫
カヴァー/ ワークス　大学生/UGN エージェント
　幼い頃から両親がおらず一人だった君は、UGN神輿島支部に引き取られ「キャシー・キャラメルポップコーン」やPC ④、「青井陽廻」たちとの日々を経て、優秀なエージェントへと成長した。
　しかし他人を頼ることが苦手だった君は、上京後なんでも一人でやろうと無茶を重ねてしまう。その結果レネゲイドコントロールは不調をきたし、エージェントとして活動することが困難になってしまう。不調の原因は「疲弊し、傷ついている自分の存在を自覚していないこと」。そう診断されたが君はこれからどうすればいいのかわからなかった。
　そんな君を見かねたUGN本部は療養のため神輿島へと帰郷するよう命令を出し、君は神輿島支部へ一時移籍することとなる。島に到着した君は、支部へ挨拶する前に浜辺を散策し海を眺めていた。すると突如ワーディング反応が発生し、次いで海面に浮いている和装の女性を発見する。君はすぐさま駆けだし、彼女を救おうと海へと飛び込んだ。
　こうして君は「ハク」というレネゲイドビーイングに出会い、療養とは程遠い騒がしい日々が始まるのだった。
※セッション中、ヒロインたちから君は告白されるが、シナリオの都合上返答することはできない。個別エンディングではヒロインに君から告白することができる。