黙っていれば、ただのクールな美少女。
　青のような藤色のような長い髪。日常を過ごす時はエンジェルハイロゥの力で光の反射により、髪は黒く見えるようにしている。

　N市支部所属。
　父は警察官、母はギャンブル大帝（犯罪行為はしてない）。
　オーヴァードに目覚めた時は病院のベッドの上だった。
　その時、たまたま知り合った者に力の使い方を教わり、UGNの施設を紹介してもらった。
　孤児ではないが、施設で育ったため、UGNチルドレン扱いとなっている。
　家族仲は今も良好で今は一緒に暮らしている。

　前線に出るタイプだが、戦闘能力は高くない。
　主に情報収集、潜入捜査、囮役などを引き受ける。
　釣りの作戦を主に使用し、藤乃自身が餌になることが多い。
　針役にエーリヒ・花畑、糸役に明日海 星花を勝手に任命することが多い。
　針と糸の役割は藤乃本人が何となくわかっている程度である。

　- 紫苑（祖父）：99歳
　- 菖蒲（祖母）：享年88歳（藤乃10歳の時）
　- 竜胆（父）：63歳
　- 菫（母）：57歳

　12歳の時に平坂ミヨと出会い。その時から親しくしている。
　チルドレンとして訓練を受けた経験もある。勿論、自ら絡みにいって遊んでもらったりしていた。
　藤乃は勝手に平ヨさんと呼んでいる。

　平坂ミヨとの出会いは藤乃にとって大きなものだった。
　出会った当初、藤乃は恐怖の衝動によってまともに力を振るうことができなかった。
　何か大切なことを忘れている恐怖。思い出そうとすれば身が竦み、身体が、思考がまともに動かなくなる。
　彼女との出会いと交流によって藤乃は恐怖は抑え込むものでも、克服するものではないことを知った。
　感情に振り回されないようにするのではなく、感情を殺すのでもない。本当に大事なことは感情を、恐怖を乗りこなすことであると学んだ。故にどれだけ感情が大きく揺さぶられることがあっても、藤乃はその感情を乗りこなし、あらゆる状況に対して冷静に対応できるようになった。

　その結果、性格がとんでもないことになり、周りを辟易させることもある。
　今でも藤乃は彼女に感謝し、大事な恩師の一人と思っている。故に少しでも彼女の日常が温かく豊かなものになるように色々と画策したり、交友を重ねている。

　マザー・オブ・エラが起こした暴動事件を解決してから日に日に自身の力が上がっているような感覚に陥っていた。
　ある日、それが確信へと変わった。そして、思い出す光景は病院のICU（集中治療室）と、そこにただ独り佇む白衣の男。
　「イキタイカ？」と、問う男に藤乃が願うと男は指先から分泌した液体を注射器で吸い取り、その針を藤乃の腕に刺して、その液体を体内へと送った。
　そのあとのことは自分が覚えている通りの記憶だった。
　今なら分かる、それがソラリスのヨモツヘグリによるものだったと。
　この湧き立つ力が証明する、藤乃を助けた白衣の男が、起源種のオーヴァードであると。藤乃自身も起源種としての力に目覚めつつあると。
　それは、藤乃の中で休眠状態であった起源種のレネゲイドウィルスが戦いを繰り返すうちに目覚め始めたことを意味する。

　本人としては――、
　「え？　私、超豪運……。神に愛されてそう」くらいで済んでいる。
　そんなことより、「私潜入捜査向いてそう」という勘違いにより天使の外套を使っての変装術をマスターすることにした。
　ついでに戦闘時の速度で新人の篠森ミサキに追い抜かされたのが悔しくて走り込みをして、少しだけ速くなった。
　それは置いておいて、幸子ちゃんに色々買い過ぎた結果、財産点が0になった。

　ただ、未だ戻らない記憶がひとつ。……藤乃が死の間際に立たされた、その原因。

　私は10歳の時に祖母と死別した。
　優しかった、愛されていた、楽しかった、幸せな思い出。
　でも、祖母が死んだ時の記憶はほとんどない。
　とても悲しかったことだけ覚えている。否、悲しかったことだけしか覚えていない。
　――これまでは、そうだった。

　思い出した。思い出してしまった。あの教主の言葉を聞いて、あの教主と戦って。
　私が力に目覚めた遠因、ルーツを……。
　晩年の祖母は体調を崩し、入院していた。当時10歳だった私は祖母が心配で学校帰りに毎日、祖母のお見舞いに行っていた。今、思えば祖母にとっては大きな負担だったかも知れない。それでも、祖母は優しく私を迎え入れてくれていた。

　その日もこれまで日常と同じように過ごしていたつもりだった。
　ただ祖母はいつもより調子が良いように見えた。
「お医者さんにね、いいお薬が入ったお注射入れてもらったのよ」なんて、笑顔で言っていた。
　事件は帰り際に起きた。祖母が急に苦しみだしたのだ。今まで見たことのない形相で肌を掻きむしり、痛みに苦しみながら叫び続ける。だが、騒ぎに気付いて誰かが来ることもなく、私は訳の分からないまま恐くなって助けを呼びながら泣きじゃくっていた。
　私が泣きじゃくる間にみるみる祖母は異形の姿になっていた。今なら分かる。そう、ジャーム化だ。

　祖母だったソレは泣きじゃくる私に近づき、私の胸を貫いた。
　……それは恐らく正しくはない。
　これはきっと妄想に近い想像だけど、暴走するがままに私を襲った訳ではないと思う。確信めいたものがある。きっと、泣きじゃくる私をあやそうと抱き締めるつもりだったのだ。だが、身体は異形となっていて、自然とそうなってしまったのだ。
ジャームに理性はない。衝動こそが行動原理なのだ。だからこそ、確信がある。多くのジャームとの戦いを経た今だからこそ確信をもって言える。
　――そうでなければ、私を傷つけたあとに狂ったように雄たけびを上げたりはしない。

　そこからの記憶はこの前、思い出したICUの部屋の出来事のままだ。
　恐らく祖母は死期を悟って、私と同じように生きることを望んだのだろう。その結果がアレだ。
　そう私も、祖母が契約した悪魔と同じ悪魔に契りを交わしたのだろう。だけど、私は生き残っている。
　祖母があの後にどう死んだのかは分からない。UGN関係者から何も知らされていない以上、きっとあの起源種の医者が祖母を止めたのだろう。

　何となく、あの男の行動原理は分かる。
　あの男は救える命なら救いたいと思い、祖母に、私に手を差し伸べたのだろう。
　悪意はない。ただ力があるから行使した。ただ、倫理観やそういったものが常人のソレとは異なるのだ。故に犠牲も出る。
　復讐心はない。ただ、もしもう一度、私を救い、祖母を救おうとして殺した"あの男"に出会うことがあれば、ひとつだけ、聞いてみたいことがある。
「貴方にとって命の価値を教えて欲しい」と――。

　ぶん殴るのかどうかはそれから決める。

　不安要素はあるものの順調な感じで物事が運んでいるような気がする。懸案事項だった星ちゃんの件に関しては無事解決したと言ってもいい。不安な点としては花ちゃんに新手のストーカーが現れたこと。あとはFH関連で恩じぃがコソコソ動きまわっていること。多分、色々決まってこっちが口出すことが出来ない状況になってから押し付けてくるんだろうな、色々と。
　……とりあえず、今はくるべき日がくるまでは幸子ちゃんを愛でていようかな。

　記憶を総て取り戻した。そして、恐怖の衝動がピタリと止まった。
　恐怖の中に潜んでいた真の衝動に駆られる。
　殺せ、総てを殺せ、と藤乃を飲み込もうとする。

「ええ、全てを殺してみせる」
　全ての理不尽を、哀しみを生み出す存在を総て殺戮し切る。
　衝動を乗りこなす術は知っている。抑えるのではなく、乗りこなす。
　衝動の行き先を変えてやるだけでいい。

　新たに得た力。いや、本来持っていた身の内に潜んでいた力。生かしてみせる。

　1人称：私
　2人称：
　　・通常時：あだな
　　・戦闘時：コードネーム
　口調：
　　・通常時：敬語
　　・戦闘時：敬語じゃなくなる
　　・その他：気分によって変わる

　光る茨で相手を捕らえ、その動きを制限し、味方に討ち取らせる戦法を得意とする。
　基本的に藤乃単独での敵の撃破は難しいため、常に複数人での作戦行動を行う。

　60%以上 ：(判定ダイス [-9]) + (BS:放心 [-2]) = ダイスペナルティ [-11]
　80%以上 ：(判定ダイス [-12]) + (BS:放心 [-2]) = ダイスペナルティ [-14]
　100%以上：(判定ダイス [-15]) + (BS:放心 [-2]) = ダイスペナルティ [-17]

　経験点：18

　成　長：<先手必勝 Lv2> ⇒ Lv3
　　　　　<天使の外套 Lv1> 取得
　　　　　<情報：UGN> 1 ⇒ 2
　　　　　<RC> 1 ⇒ 2
　　　　　<意思> 0 ⇒ 2
　　　　　<調達> 0 ⇒ 2

　　　　　Dロイス 起源種<オリジナルレネゲイド> 取得
　購　入：コネ：要人の貸し
　　　　　コネ：警察官
　　　　　情報収集チーム
　　　　　思い出の一品

　ロイス：
　　- 両親：　〇p "幸福感"/n "不安"：優しい両親。父は警察官、母やギャンブル大帝（悪いことはしてない）
　　- 幸子：〇P "マイベイビー"　/ n "これからどう一緒に過ごせるか悩む"：固定
　　- 星ちゃん、花ちゃん：　〇p "我等最強チーム"/n "不安"：我等、最強ぞ。すごいだろう！：固定
　　- 天城 空継：　〇p "傾倒"/n "偏愛"：現在、看護師。UGNと引き合わせたくれた人物。力の使い方を教えてくれた師匠
　　- 玉野椿：　〇p "傾倒"/n "偏愛"：第二の師匠。何度も面倒を見てもらった。
　　- 黒城 塁：　p "好意"/n 〇"猜疑心"：第二の師匠。何度も面倒を見てもらった。
　　- 篠森 ミサキ：　〇p "慈愛"/n "憐憫"：いきなり目覚めて大変そう。助けてあげなくては

　経 験 点：23
　成　　長：<アポトーシスLv2> 取得
　　　　　　<彼方からの声 Lv2> ⇒ Lv1
　　　　　　<情報：警察> 5 ⇒ 4
　　　　　 <情報：UGN> 2 ⇒ 1
　　　　　　<意思> 2 ⇒ 0
　　　　　　<RC> 2 ⇒ 1

　購　　入：情報収集チーム 削除

リビルド：覚醒　忘却：その時の記憶だけが抜け落ちている⇒感染
　　　　　　衝動　恐怖：無くした記憶を取り戻すことが恐い⇒殺戮

　ロ イ ス：
　　- 幸子：〇P "マイベイビー"　/ n "これからどう一緒に過ごせるか悩む"
　　- 星ちゃん、花ちゃん：　〇p "我等最強チーム"/n "不安"：我等、最強ぞ。すごいだろう！
　　- “蝕む砂塵(コラプトダスト)”：　p "有為"：/〇n "敵愾心"：警戒してたけど、全然会わんかったわ
　　- 赤菱 仁愛と露西 蒼汰：　〇p "ちょろい"：/n "演じるのめんどい"：いい子すぎるくらい、ちょろかった。ただ、一般人相手なのでお嬢様モードにならないといけないのがだるい
　　- 教主：　p 同情/〇n" そのやり方を認める訳にはいかない"
　　- UGN N市支部：　〇p "イマの時代を守る”/n"ドア弁償かー"：Sロイス

　経 験 点：24
　成　　長：<フラッシュゲイズLv2> 取得
　　　　　　<RC> 1 ⇒ 3
　ロ イ ス：
　　- 幸子：〇P "マイベイビー"　/ n "これからどう一緒に過ごせるか悩む"
　　- 星ちゃん、花ちゃん：　〇p "我等最強チーム"/n "不安"：我等、最強ぞ。すごいだろう！
　　- 平坂ミヨ：　〇p "信頼"：/n "支部長補佐の保護者"：
　　- 篠森 ミサキ：　〇p"信頼"/n"私そろそろ裏方でいいんじゃない？"：
　　- 小日向 久晴：　〇p"信頼"/n"私ってそんな恐い？"：
　　- 深倉 和楽：　親近感/〇恐怖：黒光りしてて動きが速い……。耳が触覚に見えなくもない。羽が生えていなくてよかった

　- 篠森 ミサキ
　　呼び方：ミサちゃん
　　想い：・善意に付け込んでこちらの世界に巻き込んだことに責任を感じている。
　　　　　・メンタル的にはこちら向きではないと感じる。だが素養は充分過ぎるくらいにある。
　　　　　　慣れ次第でどうにでもなるが、それが正しいのかは分からない。
　　　　　　だからこそ、彼女の前では特に明るく振る舞い、
　　　　　　これまで見えていなかったこの世界が悪いものではないと思わせたい
　　　　　・私より速い。この私がスローリィ―だなんて！
　　　　　・ママ友の一人であり、カサネーズ・エンジェルズ＋αの重要メンバーである。可愛い枠
　　　　　　※本人の了承は取れていない

　- 小日向　久晴
　　呼び方：コッヒー、おびにゃん、にゃん
　　想い：・正直、こちら向きだなと思っている。初実践での躊躇いの無さには驚かされた。
　　　　　　ただ、どっぷり漬かり過ぎないか不安がある。だけど、彼の家族構成を見る限り、
　　　　　　日常が彼を繋ぎとめてくれるのだろう。
　　　　　・怯えられている気がする。さらにもっと激しくフランクに接してみようかな。
　　　　　・花ちゃんとの仲良くなるスピードが早い。私はそこそこ時間掛かった……。
　　　　　・正直、アヴァタール＝ヒサハールは会心の出来だった

　- エーリヒ・花畑
　　呼び方：花ちゃん
　　想い：・信頼している。私が自由に行動できるのは花ちゃんのサポートのおかげだ。
　　　　　・私より、よっぽどヒトらしい。ミサちゃんとおびちゃんの顔つきを変えさせたのは
　　　　　　本人たちの意思に加えて、花ちゃんの寄り添う心のおかげだ。優しさとか誠実さ的な？
　　　　　・最近、反抗期を迎えたような気がしなくもない。いや、ま、優しいんだけどね。
　　　　　・身体が大きいのに小動物的な可愛さがある。
　　　　　・まぁ、我等3人で良いバランスだと思っている。

　- 明日海 星花
　　呼び方：星ちゃん
　　想い：・信頼している。私の思いつきの作戦が実現可能なレベルになるのは星ちゃんのサポートのおかげだ。
　　　　　・子供好きだから、今回のマザー・オブ・エラの暴動の件はメンタルに来てそうで心配。
　　　　　　その辺は上手いことフォローしたいし、させたいと思っている。
　　　　　　でも、それ以上に彼女が精神的に強いことも私は知っている。
　　　　　・波長が合う。支部長補佐や花ちゃんに何か言う時に、追撃が入れやすかったり、追撃を入れてくれる時がある。
　　　　　・ママ友の一人であり、カサネーズ・エンジェルズ＋αの重要メンバーである。お姉さん枠
　　　　　　※本人の了承は取れていない
　　　　　・まぁ、我等3人で良いバランスだと思っている。
　
　- 幸子
　　呼び方：幸子、さっちゃん、さちぃ、マイベイビー
　　想い：・愛しいマイベイビー。私、ママになりました
　　　　　・まだまだ覚えること、学ぶべきことが多い。彼女の幸せはこれからだ
　　　　　・力を持っていることと、それを積極的に使いたいかは別の問題。
　　　　　　色々なことが分かるようになったらそのことを最初に伝えたい。無理に戦う必要もないから。
　　　　　・カサネーズ・エンジェルズ＋αの新人にして、センター枠。天使！
　　　　　　※本人の了承は取れていない

　- 黒城 塁
　　呼び方：支部長補佐、臨時パパ、カサネさん
　　想い：・信頼している。今回の件でも何も言ってくれないことを無理に聞き出そうするつもりはないが、
　　　　　　黙っている以上、支部長補佐の事情は鑑みない。言ってくれないなら、言ってくれるまで
　　　　　　私は経費で美味しいご飯をねだり続ける。
　　　　　　自分が未熟であることも重々承知した拗ねたJKのちょっとした反抗である。
　　　　　・カサネーズ・エンジェルズのメンバーを増やし、大勢が見ている前でそれを名乗って、
　　　　　　支部長補佐に苦い顔させたい
　　　　　・お肉とケーキ美味しかった。その代わりに面倒な仕事が増えた気がする。
　　　　　　まぁ、でもそんなことする人じゃないか。世界が面倒なだけよ。
　　　　　・最近、ハガネールとカサネールって響き似てると思っている。

　- 狗雷 暗珠
　　呼び方：姐さん
　　想い：・花ちゃんが、よくお世話になっているイメージ。
　　　　　・なんだかんだ助けてくれる人。
　　　　　・なんか、もう支部員じゃない？　と思うほど、出入りしてくれる探偵さん。

　- 平坂ミヨ
　　呼び方：平ヨさん
　　想い：・まだ、まだネーミングセンスで、負けて……ないッ！
　　　　　・小さい頃にお世話になった。雰囲気的には私をUGNに紹介した人に似ている。
　　　　　・平ヨさんは優しいから、ぽろっと情報漏らしてくれそう。
　　　　　　ただ、ポロリがありそうな時には何故か支部長補佐がそこにいる。

　- レディ・ブルーム
　　呼び方：レディ・ブルーム
　　想い：・宣教師。私はまだ、彼女の頭頂部を見てはいない……。
　　　　　・不気味なコピペスマイル。でも、恐いから目を開かないで欲しい。
　　　　　・質の悪い当たり屋。やり方が気に食わない。衝突を掲げるなら、最初に自分が痛みを背負うべきだ
　　　　　・衝突だけで時代は作れない。戦いの果てに新しい時代なんてこない。明日がくるだけだ。
　　　　　　時代を作るのは常に時間だけ。明日の積み重ねが次の時代へとつながる。
　　　　　　そう、衝突はその明日の積み重ねの中にあるほんの少しの水滴に過ぎない。
　　　　　　それだけじゃ時代は変わらない。故に彼女の行動は無意味だ。
　　　　　　色々な明日の積み重ねが、時代を彩り変えていくのだから。