容姿・経歴・その他メモ

最近転校してきた転校生。いつも教室の隅で本を読んでいる。
最低限の会話はするが、自分から声をかけるような事は無く、孤立気味。

名前は偽名であり、必要な際だけ昼子と名乗っている。本名のようなものは存在していない。
身体の大部分が半流体で構成されていて、人間の組成をしていないが、一応は人間として扱われている。
今形作っている姿も一番擬態し易い姿として作っているだけで、その実体は泥のようなナニカである。





ЖバックボーンЖ
——液状の身体。不確かな自分。
発見された時の姿は、所謂骨無しの蛭子だったという。
UGNで保護され、育てられた。当初はレネゲイドビーイングかとも疑われたけれど、どうやら一応は人から産まれた存在と結論付けられたらしい。
周りからもそう扱われてこそいたけれど、幼かった私でもその裏の本音は理解していた。

"こんなバケモノが、人であってたまるものか"

その思いに、異論は無かった。自分は化物であり、決して普通の人間としては過ごせないのだと、思っていた。
けれど、同じ施設で育った仲間達はそうでなく。皆、自分は人だと謳い、周囲の目に反目していた。
そんな皆は眩しく、いつのまにか自分も、そう在りたいと願うようになっていった。
自己すら曖昧で、誰からも否定されるとしても。

こんな化物の私でも、せめて心だけは人で在りたいと、願ってしまった。

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