容姿・経歴・その他メモ

「Λαῖλαψ」と刻まれたイヤータグに患者服を着せられた姿で彼女は見つかった。
今から十年前、某県・元UGN支部のあった山間部の施設跡で、ジャームの討伐と廃墟の探索任務にあたっていたUGNエージェントが彼女を見つける。
発見当初彼女は蹲り、呆然と崩れた瓦礫の傍に座り込んでいた模様。
付近には割れた硝子の貯水槽らしきものがあり、恐らくはその中にいたのではないかと推測されている。
保護された後、UGN支部の検査中、自分の名前を「リク」と呼ぶ。
保護したエージェントは暫定的に彼女に自分の姓「古月」を少女に与え、仮初の育て親となった。

そうして保護されてから8年が経過した頃、転機が訪れる。
そのUGNエージェント"国士武槍(カン・シン)"古月 公(ふるづき こう)は、ある任務中行方不明(ＭＩＡ)となってしまい、
彼女にはそのエージェントの名残である"槍"と姓のみが遺されたのだ。

過去も保護者も失った彼女は、故・古月の上長であった"運命の導き手"薬王寺結希に諭され、
十分な費用と旅の荷を与えられ、記憶を取り戻す為に日本中を巡る旅に出る。

旅の最中、ある街のUGN支部へ立ち寄った際、ディック・マーヴィンという変わり者のオーヴァードと出会い交流。
数日の間は共に動き、過ごし、共闘したこともあり、縁を得る。
「どんなことでも、結構どうにかなる」という彼の信念が、リクの心の荷を軽くした。

その後は一年間の長い旅を終えて某県S市へと帰還。そこのUGN支部長である薬王寺とそこで再会する。
旅を続けてきた中で記憶が戻る事は無かった事、しかし同時に今の自分が成しうるべきものを見つけたこと、
そして――自分に名前を与えてくれた"古月"の意志を継ぎたいということを伝えた。

長い旅路で培った「古月リク」という個は、己を作り上げる為の旅を与えてくれた薬王寺への恩返しを選び、
薬王寺もまた、それを許す。

以降彼女は、故・古月の扱っていた特殊な槍と、その姓を継承し、UGNの使命を全うし続けている。

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