容姿・経歴・その他メモ

1年前までの記憶を喪失している。
どうやら、家族揃って事故に遭ったらしい。あるレスキュー隊員の懸命な救助活動によって、自分だけが生き残ったとのことだ。

体は素体として使用されたことで　超人“オーヴァード”に覚醒することとなった。
天涯孤独であるためか、そこに手を差し伸べた 霧谷雄吾 に飼われている。自身を拾ってくれたことに感謝の念を抱いているものの、再学習が進むたびに彼に疑念を抱くようになった。

人間らしい生活を続けているだけのロボットだと自身を定義している。だから命令が与えられればそれに従い、そうでなければ特段変化のない学校生活を送る。感情的になるとすれば、自身の過去と関係する物事だけだろう。

生きることに特に目的意識は無く、過去を求めようともしていない。事故以前の自分(私)と覚醒後の自分(俺)は外見が似ているだけの別人なのだ。記憶の追想に意味など無いはずだ。だが、過去の自分が大切にしてきた人、物は何が何でも守り抜きたい。それが消えてしまった自分に対する謝意と、再誕させてもらった感謝になると考えているから。過去に交わしたらしい約束の相手と出会ってみたいとは思っているが、約束をしたのは自分では無い自分なので複雑な気持ちを抱いている。

そういえば、俺を助けたレスキュー隊員は叔父……姫路さんだと思っているのだが、どうも彼から避けられてしまっている。私は何か嫌われるようなことをしたのだろうか。仕送りだけはしてくれているので、どういう関係だったのかまるで分からない。

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