〈ネイバーのテーマ〉
ネバー！(never!)ネイバー！
我らのトモよ
ネバー！(never!)ネイバー！
戦え！　自由のために

暗い霧に覆われ
キミに魔の手が迫るとき
涙の叫びを聞き届け
心の自由を護るため
震えるその手を手繰り寄せ
彼方より来る
(uh〜 Ah〜ネイバージャンプ！)

ネバー！(never!)ネイバー！
滴るマフラー
空を　駆け抜けろ
燃度を焚いて
ネバー！(never!)ネイバー！
我らのトモよ
愛を　その胸に
戦え！　自由のために

ネバーネイバーは、改造人間である。
今日も人々の自由を脅かすものと人知れず戦うのだ。

浄土が認識する限り、9年前のこと。
当時、同級生がブラウン管テレビのプロレスにかじりついていた放課後の時分。
浄土にとっては空地での時間が大切だった。
友人「きょう」とは、お互いが一人でいるときにこの空地で出会い、いつからか落ち合う関係になっていた。
打ち解けられたのは、家が厳しいという共通点からだったのかもしれない。
ただ逆だったのは、「きょう」は束縛を受けて不自由であり、浄土は構われずに孤独ゆえの不自由であったことだ。
一日の終わりに町内サイレンが鳴る。この時間を終わらせるこの音にいつしか頭が痛くなるほどの嫌悪感を覚えていた。
友人が手の甲を握ると少し気が楽になった。
「きょう」が守ってくれたから、浄土はもしもの時は自分が体を張ろうと心に決めていた。
あの日がその時だと思った。「きょう」が家のしきたりに従わされ、祭壇に挙げられた時だ。
しかし伸ばされた彼女の手を手繰ることなく、日は没し、儀式は不完全に終わった。
急な眠気に襲われた浄土は「門としての素質を分けられた」のだと親から詫びられた。
虫の鳴き声。夕方の空。町内サイレンと友人の叫びを聞き違えて、目を覚ます。
儀式めいた陣と手術台の上で臓物の内に黒めいた器官を植め込まれる。
あふれ出す汗と鮮血は黒く粘り気のあるものに変わり、儀式を破壊せしめた。
「きょう」の声に導かれるように、夕焼けの中を黒い液体を滴らせながら駆ける。
遠くに見た沈みかけの太陽が黒くよどんで、雫のように山に溶ける。
そうして気が付けば、浄土だけが現在のD市新市街(CC.21)の一角に倒れ伏していた。

一人になった浄土の身元を引き受けたのは当時政府の機関であったUGN(アルティメット・ガーディアンズ・ネットワーク)だった。
浄土の身の上話を聞いたUGNは、おそらくは彼が過去から来たのだと断定した。要因は煩雑としているものの、彼が発見された場所がD市新市街の一角であったことから、噂にある彼方の町(CC.21、NC.28)が関連するのではないかと考えられた。
それから6年間の修練を重ね、浄土はエージェントへと昇格するにまで至る。
しかし3年前に起きた事件(CC.11)により、UGNは公的機関に追われる側となり、地下に潜ることになった。
現在はUGNという身分を隠した当時のコーチの家元を下宿先に生活を送っている。

■《Nハンドアウト》
ロイス:オカルト研究部　P:任意/N:不安
カヴァー/ワークス:高校生/ UGNチルドレン（支部長、エージェント）
あなたはD市立高校の生徒だ。最近転校してきたクラスメイトであるPC②のお願いで現在D市立高校オカルト研究部、通称オカ研の部室の扉の前にいる。しかし、オカルト研究部はいい噂を聞かない。とっととPC②を部室に届けて自分は帰宅しよう。
■《Rハンドアウト》
ロイス: 『D市連続失踪事件』　P:任意/N:嫌悪
公開条件: 調査項目『D市連続失踪事件』の情報公開時
あなたはUGNチルドレン（支部長、エージェント）だ。上司である霧谷の命令でD市内に巣食う『偽神の心臓』について秘密裏に調査していた。そしてあるジャームが「D市連続失踪事件」に関わっている事を突き止める。しかし依然としてそのジャームの正体は不明のままだ。
あなたの真の目的は『D市連続失踪事件』を解決することである。
■RHOシーン
霧谷からの命令で『D市連続失踪事件』の噂について調べ、その仔細は把握できたものの黒幕の尻尾が掴めない。今日もまた調査へと向かおうとしたところPC②に話しかけられてしまった……というシーンを想定している。
■補足
ワークスをUGNチルドレン、UGN支部長、UGNエージェントの何れかに変更する事ができる。それにより、該当ワークスで獲得できるDロイス、エンブレムを除くユニークアイテムも修得可能。（詳しくはCRC-P.73を参照）