白くやわらかな出で立ちはあどけなく、冷たく碧い眼が麗しい。生まれたばかりのように瑞々しく鮮烈でありながら、しかし、遥か昔に完成した彫像のように耽美である。華やかな存在感の放つ空気はどこか異質で、殊更に目を惹かれる女性。

レネゲイドの保持する情報から人間の形をとったレネゲイドビーイング。

　彗星に含まれていたレネゲイドクリスタル、もしくはそのほとんどがレネゲイドクリスタルにより構成された彗星の欠片。高濃度のレネゲイドそのものを活性化し、レネゲイドクリスタルを生成する性質を持つレネゲイドクリスタル。その活動は、植物のように周囲からレネゲイドを吸い上げ、歳月をかけて高濃度に集積。そして、微弱な活性反応によりレネゲイドクリスタルに変質させていく。
　レネゲイドクリスタルは常に微弱な活性反応にさらされているが、高濃度のレネゲイドや活性反応を促すような刺激(エフェクトなど)を与えることは、レネゲイドクリスタルの急速な生成により周囲を巻き込む侵蝕を誘発する危険性がある。レネゲイドに侵蝕されたジャームなどと対峙した場合に引き起こされる、衝動性の共鳴現象に近しい反応である。しかし、励起される衝動によるレネゲイドの活性を制御(Renegade-control)できなければ、対象が宿すレネゲイドを対象の内部であるいは対象そのものごとレネゲイドクリスタルにすることも予測される。数少ない先行研究でも、レネゲイドクリスタルは適性のないものには扱えず、宿したレネゲイドクリスタルが適合しない場合は、最終的にジャーム化あるいは死亡の二つのケースが確認されている。極めて高いレネゲイドを呼応する能力を秘めている点で言えば、他の研究でのレネゲイドクリスタルの特徴と類似する。

　高濃度のレネゲイドに引き寄せられる性質があり、レネゲイドによる活動が頻繁な星、その中でもとりわけ星の生命そのものがジャーム化したあるいはする可能性のある星に“種”を乗せた舟が流れ着く。そして、地表に刺さった種が根を張り、葉を伸ばすように成長。成長を続けたレネゲイドクリスタルは、増幅した質量の圧力に堪えられず破裂し、星を抉る。抉り出した星の一部を外殻として結合、発達し、航行能力を獲得する器官となる。そして、更に歳月を重ねると、レネゲイドに刻まれた情報、行動原理(レネゲイドクリスタルが行動しているかは不明だが)(生物でいう遺伝子のようなもの)を集積したコア、種が生まれ、外殻との結合を担う部分を除き、結晶体としてのレネゲイドクリスタルの性質は種に移り、枯れていく。液体化したレネゲイドクリスタルを内部で原動力として循環させ、外部に放出し気化する際に生まれるエネルギーを推進力とする。
　おそらく誰も知らないままにずっと繰り返されていたが、宇宙航行中の摩耗で航行能力を失い墜落、衝突した。

ミーナド彗星、MaenneaDracul(ミネアドラクル)
ミーナド(ギリシアのディオニューソスの信奉者)、ローマ神話で対応するバックスから狐っぽいシルエット。
ドラクル(竜の子)から飛翔と吸血。宇宙を航行する彗星のイメージ
エネアド(エジプトの地域の神々を同一の神話の中で語った)から、理そのもののイメージ
B0C4DE

外来種、漂着した存在っぽさがある白髪。雰囲気として幻獣や希少種らしい未知の生命体。
賢者の石にはレネゲイドを吸い上げる性質があるが、その機能の本質は調和。周囲の吸収は自身の放出であり、流動は結合である。
負けず嫌い、強がり→超える為の機能、その不調の図星
超自然的存在、あくまで神は人の尺度で語る言葉であり、彼女は人類が滅んでも存在でき、人類が生まれる前にも存在できる。行動原理の種は霊的情報体に近いが、それは外界で活動を行っている端末(アバター)のみが自我を得ていることを指さない。星の命を廻す宇宙の鼓動。