親に売りに出された子供。幼少期から兵士としての訓練が開始しており、10代中頃には実戦に投入されていた。
兵士以外の生活を知らずに育ち、軍のほかに居場所もなかったもののいつの日か戦争が終わり、解放される日が来ることを望む生活の中で出会ったのが当時の隊長(上司)であったヴァシリオス・ガウラスだった。

Dロイス生還者。確固たる意志を持ち衝動から生還できる者を指すDロイスであり、純粋なる「生存率」が高い者でもある。戦闘が激化したある日、彼は自身の衝動に飲み込まれ一時的に自我と記憶を喪失した。そして再び目を覚ました時、辺りに生存者は誰もいなかった。あったのは敵軍の死体の山のみ。彼が居場所としていた軍は、慕っていた上司と共に姿を消していた。
誰もいなくなった戦場で、突然の自由を手にした彼はゲートを作りそこから逃げ出し、今に至る。

旅人をしているのは、根付く場所を持つことができないから。旅をする中でかつての上司に再会した。不平等に支配された彼を見て、彼の戦場がまだ終わっていないことを悟った。そして、恐らく自分の戦場もまた終わっていないのだ。彼を解放することが、自分を縛る「何か」からの解放にもなることを願っている。

ワークス/カバー：UGN系orフリーランス/任意
シナリオロイス：“マスターレギオン”ヴァシリオス・ガウラス　推奨感情　P:感服/N:脅威
指定設定：オリジン：ミネラルのレネゲイドビーイング『アリオン』がいる(付き合いの長さは任意)
君はＵＧＮ系列のエージェント、もしくはフリーランスのオーヴァードだ。普段から世界を転々としており、各地の支部とギブ＆テイクの関係を築いている。
君はFHのマスターエージェント“マスターレギオン”ヴァシリオス・ガウラスと因縁があり、これまでに幾度も激突した。(彼がFHエージェントになる前からの知り合いでも良い。この設定はGMと相談すること)
君は今度こそ彼と決着を付けるため、豪華寝台列車“マリンスノー”へと乗り込むのだった。

●オープニングで“マスターレギオン”と対峙しています。
豪華寝台列車“マリンスノー”の旅のフィナーレをお楽しみください。

▼“マスターレギオン”ヴァシリオス・ガウラス
見た目は30代のギリシャ人の男性。(実際は40代後半。イージーエフェクト《瀉血》によるもの)
軍服に軍用のコートを着込んでいる。
ブラム=ストーカーの能力者で、“レギオン”と呼ばれる強力な従者の軍団を操るFHのマスターエージェント。
オーヴァードだけの部隊の隊長として長い間中東の戦争に利用されていた過去から、「人間とオーヴァードの間にある不平等が是正された世界を作る」という信念を持っている。
存在を秘匿され、法の庇護も無く、しかし人に利用され、最後はジャームとして処理される。この人間とオーヴァードという『不平等』こそがこの争いを生むと考えており、人類をオーヴァードにすることを欲望としている。
また、UGNの思想を不平等を助長するものとして敵視し、次々と支部を壊滅させている。
遺産“エレウシスの秘儀”の現在の所持者。

「この不平等を受け入れることなど決してできない。私が、この世界を変えてみせる。」

▼“奇妙な隣人”アリオン(PC④)
PC④が身に着ける黒曜石のアクセサリーの形をしたレネゲイドビーイング。
馬にもなれるがあまりなりたがらない。ぶっきらぼうなものの意外と世話好き。

「まぁ良いんじゃないですか。俺はお前さんを助けるだけですよっと。」