PC2：PC1の友人、星間支部長の子供
シナリオロイス：両親

▼概要
あなたを産んだ世界をあなたは知らない。それでも今ある世界を愛している。
あなたのこの世界の中で、あなたの物語があるのだから。

どうやらあなたの母親は空堕ちに立ち向かった人らしい。だが結果はあなたがよく知っている。
このことをどう思うか。それはわからない。憎むのか、誇るのか、何も気にしてはいないのか。
どれでも構わない。いまのあなたには友人がいるのだから。
過ぎ去った世界を愛し、憧れる人が。
見たことはないが、太陽とはこんな感じなんだろうか。そんなことを想う。
だから彼/彼女とともに地上への調査隊へと立候補したのだ。

名称：｜夜ヶ崎 暁《ヨルガサキ トキ》
コードネーム：｜熾天使《セラフ》
性別：女
年齢：17歳
一人称：「オレ」
三人称：「お前」　親しい者：「呼び捨て」
性格：短気　口悪い　喧嘩腰
好き：鍛錬
嫌い：PC4　両親
シンドローム：エンジェルハイロゥ×ハヌマーン

世界を終わらせた“空堕ち”によって両親を失った少女。
現在は残された人類が身を寄せる地下シェルターの一つ、【アシュテール】で暮らしている。
小さな身体に大きな声と態度。素行は褒められたものが無く、シェルター内のあちこちで喧嘩に明け暮れている。
戦闘能力が高く、いつも喧嘩相手を大怪我させる問題児であるトキを快く思う人間はほとんどおらず、
終末に瀕する現在、一枚岩となるべき人類にとってトキは異分子であった。

その小柄な体躯を生かした俊敏性はシェルター内でも随一であり、騒ぎを聞きつけた大人たちがやってくる頃には、既にその場にトキの姿は無い。(後日PC3とかに普通に怒られる)

PC3が外界の調査を行う人員を選ぶ際、トキは自ら申し出た。その心の内を明かす事はなかったが、PC3はその申し出を受諾した。

※友達はPC1しかいません。シェルター内では浮いてるしハブられてるし煙たがられてます。

両親は、かの“空堕ち”に立ち向かったオーヴァードだった。トキが物心つく前の出来事だ。母親は堕ちた凶星の中にいた。トキをシェルターまで運んだ父親も、その後直ぐに死んだ。だからトキは、両親がどんな人物だったのか知らない。

シェルター内ではトキの両親を“人類の為に戦った英雄”として語る者が大半だ。
しかし少数、彼らのことを憎む者もいた。
特に、何も知らない無垢な子供たちが彼らを『世界を救えなかった負け犬』『人類の裏切り者』と揶揄することも少なくなかった。もっともそれらは、トキの両親を憎む大人たちの入れ知恵だろうが。

そして、トキもそんな子供の内の1人だった。
『両親が負けなければ、世界は終わらなかった』。そう思うようになったのはいつからだっただろう。

弱さは罪だ。だから自分は強くありたいと願った。誰にも負けない強さを持ちたいと思った。

そして次第に、自分よりも世界を救うことを選んだ両親を憎むようにもなっていった。孤独を感じる度に、両親に対する憎悪は増していく。

『“空堕ち”がなんだ。人類滅亡なんてどうだっていい。自分は見捨てられた。あげく2人とも死んだ。自分を遺していった両親を許さない。』
矛先を向ける相手が居なくなってしまったそんな感情は、幼かったトキの心に大きな影を落とした。

そしてトキは、PC3が発した外界の調査隊員募集の令に、迷う事なく手を挙げた。
両親が、自分を捨ててまで守ろうとした世界。そこまでする価値があったものなのか、自分の目で見て確認するために。


しかし、トキには分からないことがある。
両親に対する憎悪は確かに存在している。
だが同時に、両親を揶揄する相手に対して、腹の底から湧き出る暴力的な衝動や、死んだ両親と共に“空堕ち”に立ち向かい、ただ1人生き残ったPC4に対する負の感情もまた、トキの中に存在していた。

相反する感情が示す答えに至るには、その少女はまだ未熟過ぎる。