容姿・経歴・その他メモ

　「掃除屋のギン」として名を馳せた伝説の不良 至って普通の高校生。
　高校2年の春に親の転勤に伴い湾岸開発区に引っ越してから転校先の高校にて美化委員会の委員長として従事し、この治安の悪い湾岸開発区にて至極真面目に学生生活を送ることを誓っている変わり者でもある。

【経歴】

　伝説の不良としての歴史の始まり オーヴァードへの覚醒は中学生の頃、通学路にて同中の学生が不良高校生に絡まれているところを助けに入ったことによる。
　見て見ぬふりをする予定であったが、それをするにはあまりに言い掛かりが過ぎていたために共に歩いていた幼馴染であり悪友の八幡泰河と共に喧嘩を吹っ掛けた。

　勝負の結果は圧勝。それもそのはず、彼らはオーヴァードであるのだから。


　この件を皮切りに、彼らは不良学生として幾多の伝説を残すことになる。
　彼らの復讐にやってきた不良学生を退け、また退け、退け……そうして喧嘩が喧嘩を呼ぶ日々を繰り返し、彼らは無敵の不良となる。
　彼らが並べば敵はなく、歩く道を妨げた日には通り過ぎたときには立っていられず、むしろ来る前よりも綺麗になっているとすら言われた。
　そうして噂に尾ひれがついた結果、シマを仕切っていたヤクザや警察官を含む八万人を退けたとして、東京近郊の不良であれば「八万殺しの虎」と「掃除屋のギン」の名を知らないと言われるほどの存在となったのだった。
　ちなみに事実はヤクザはチンピラと何等変わりのない下っ端、警察官は彼らをオーヴァードと疑ったUGNのエージェント。当然だが彼らの犠牲者は八万もいない。

　なお彼らは平穏な学生生活を望んでいるのだが……そんなものは少なくとも二人が同じ高校に通っている間に訪れることはなかった。


　しかし彼にこれ以上ない転機が訪れる。
　親の転勤に伴って転校が決まったのだ。彼はこれを好機と捉え、以降は不良から足を洗い普通の学生になることを決意した。幼馴染に悪いとは思ったが、それはそれ、これはこれ。
　どこに引っ越すかも聞かずに床屋へ直行、地毛の銀髪を黒染めし、伊達眼鏡を引っ提げて極端に軽い足取りで帰宅。そして転校先を聞いて絶句した。

　――東京都東部臨海都市、通称湾岸地区・Bad City。　
　無法者の街として、この地区の噂を聞いたことのない不良学生などいない。

　そんな場所で真っ当な学生をやることなど不可能だ。
　しかしもう後戻りなんてできやしないし、一度決めたことを曲げる気も起きなかった彼は、新天地で至極真面目な人間として生活を送ることを心に強く決めたのだった。


　当然であるがかの地区で真っ当な学生生活を送ることは苦難を極めた。
　まず普通の学生がいない。右を見ても不良、左を見ても不良。下を見れば無造作に捨てられたゴミの数々、ラクガキのない壁もなければ、必ずどこかから爆音の排気音が聞こえてくる。
　「物の乱れは心の乱れ」とはよく言ったもので、乱れまくっているこの街をどうしたもんかと考えた結果、美化委員会を立ち上げてまずは校内及び学校近隣の美化・緑化に努めることにした。

　なお彼を「委員長」と揶揄する者はいれどもパシリにする者はいない。
　というのも彼を使い走りにした人間は「掃除」されると水面下で噂されているからであり、事実でもあるからである。あまりに綺麗に「掃除」されるものだから大っぴらに噂になっていないだけで、この仮面の下が暴かれる日も近いだろう。

【自覚】

　彼らはオーヴァードであるという自覚がなかった。
　オーヴァードの疑いを持って接近してきたUGNエージェントを有無を言わずに退治していたのもあるが、両名共にそれに詳しい人間でなければ見ただけでは判別ができない能力を持っていたこと、喧嘩の時以外に発動しない・使用しないことも大きな要因である。
　あまりに触るな危険が過ぎる二人であったためにUGNも接触には慎重を期しており、喧嘩相手を病院送りにすることはあれどもほぼ日帰り程度の怪我で済ませていること、FH及び他組織からの勧誘紛いのこともUGN同様に退けられていることから過度な接触を控え、監視及び護衛に留められていた。
　レネゲイド関連組織は「｜饕餮《とうてつ》」「｜断つ鳥痕を濁さず《ジャニター》」というコードネームを与えて呼称していたが、本人たちは知る由もない。

　そんな状況のまま湾岸開発区に引っ越し、自分が普通ではないことをようやっと自覚した。
　ただしこれ以上能力を使うつもりも使う機会も訪れないはずであるので、何をどうこうするつもりはない。

【性格】

　一人称：俺　　二人称：苗字　　口調：ちょっと粗暴（雑敬語）

　よく言えば人付き合いが良く世話焼き。悪く言えばお節介でお人よし。
　曲がったことや筋の通ってないことが嫌いで、一度自分で決めたことを曲げることは（ほぼ）しない。
　馬鹿ではないのだが、ちょっとばかし頭が足りないことも多い。そのせいなのか知らないが喧嘩っ早い。
　猫被ってるときは多少雑な敬語を使う、使い慣れてないので割とボロが出る。
　八幡を非オーヴァードと思っているので、自覚して以降は喧嘩の腕が互角なのがじわじわと悔しくなっている。

【友人】

　“｜饕餮《とうてつ》"　｜八幡泰河《はちまん・たいが》
　銀城家のお隣さんで幼馴染。ハヌマーン/モルフェウスのクロスブリードで、起源種のレネゲイドに感染している。
　いつからオーヴァードであったのかは不明であるが、かなり幼少から感染していた可能性がある。
　喧嘩早い銀城に付き合うことが多いが、それなりに乗り気である。口喧嘩こそあれどガチの喧嘩はしたことがないのでどちらが強いのかは不明。
　自身がオーヴァードと知るのは高校2年のある日にバス横転事故に巻き込まれたことによる。これにより銀城のこともオーヴァードだったのでは？と疑っている。
　
　今はとあるオーヴァードの強襲に不覚を取ったことで怪我療養中。

履歴

janitor

清掃作業員

立つ鳥跡を濁さず（鷺は立ちての跡濁さぬ）

去っていく者は、跡が見苦しくないように始末してから出立しなくてはならないという諺
水鳥（一説によると鷺）が飛び去った後も水は澄んだまま変わらない情景から生まれたとされる

（飛び）立つ　→　（命）断つ
　　｜（痕）跡《こんせき》　→　｜（傷）痕《きずあと》

参考

西森博之「今日から俺は！」
古き良き不良漫画　ネタとしては逆
どっちかというと三橋の方が銀城くん、伊藤君が八幡くん

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臨海ダイバー【covered by メガテラ・ゼロ】

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