容姿・経歴・その他メモ

【容姿】
黒目黒髪のボブカット。軍服を着ていても外さない髪飾りは祖父母からの贈り物。
体格はやや小さめ。筋力も一般女子程度で白兵戦を行う同僚には敵わないが、嗜みとして薙刀術を修めているのでいざとなれば応戦しながら逃げる事くらいは可能（そんな事態に陥った事がないので誰も知らない）
他にも嗜みとして、書道に茶道、華道、お琴とそれなりにこなせる。一番の得意は香道で、能力を自覚した一因でもある。

【経歴】
家は1000年以上続く貴族。歴史は古いが影響力は高くなく、ある意味で長い物に巻かれ続けて生き延びたと言える。生存戦略術は高いが出世には結びつかない家系。
今後も特にいいポジションを狙うわけではなく、家庭内の平和と安全が第一。長男や長女も同意見であり次代は大丈夫そう。
次女として生まれた子は、特異な能力を持つが故に疎まれたりしないように軍を奨め、本人も納得したため、小学校卒業後は幼年学校、士官学校を卒業し今年特務室に配属された。ようやく職務に慣れてきたところ。

【性格】
礼儀正しく、大人しく従順。譲れない線を越えようとする輩に対しては強情で容赦はしない。普段との落差のせいで驚かれる事が多い。
家の方針で日本の古い文化に触れてきたせいか、普通の若者とは感覚がズレている。話し言葉も本人は普通の積りでも明らかに周囲と語彙が違う。
流行のものとか、自分には少し縁遠い物に憧れがある。

【異能】　六国五味(りっこくごみ)
自分が望む香りを周囲に満たす。香りには元々鎮静効果、結びつく記憶を呼び起こし、意思決定を左右し、イメージを明確にする働きがあるが、香道を通して香りに親しむ静香は一般的なそれらの効果を数倍、数百倍にして齎す事が出来る。
また、風の能力も有するので、調香した香りを望む相手に届ける事が可能。戦闘中はその時々に応じてさまざまな香りで味方の後押しをすることが任務となる。

・目覚め
　生まれつき嗅覚が鋭く、乳幼児の頃はオムツの匂いに耐えられず吐くほど泣いたり、部屋の匂いが嫌だと我儘をいう事も多かった。
　両親と一緒に行った病院での診断結果は『嗅覚過敏症』という事で、対処療法を行いつつ治療の術を探していたが、どれも効き目がなく、最終的にとして異能の一部が表面化したものと発覚。
　嗅覚が敏感なのは生まれつきであり、何度も病院に通院する事で不安を感じる我が子に、両親は『せっかくの才能だから、匂いに関する趣味を探してはどうか？』と提案。古くから続く家で人脈もあった事から、香道の師範を探し当て娘に習わせる事となった。
そしてそれが異能をさらに磨くことになる。

　５頃には、香りだけでなく風に関する異能にも目覚め、そんな娘を心配した両親は軍に入る事を提案。
　そこでなら『異能』を持つ事は特別ではなく、むしろ任務を遂行するには『異能』が不可欠と言える環境だったので、偏見や差別の目には晒されないだろうという気遣いだった。
　言われた当初は、両親がいうならと従っていたが小学生高学年ともなれば、親の気遣いにも気が付いたし『異能』があったからこそ香道にも出会えたと思えば、自分から軍への入隊を希望するようになった。
　以来『異能』を磨きつつも任務を真面目にこなす日々。
　香道のほうも欠かさず…いえ、これは趣味というだけではありませんから。『訓練』ですもの。欠かすわけには参りませんよね？

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