幼少は実家で曾祖母と両親で実家で暮らしていた。
だがある時、一ヵ月に渡って超高熱に魘され、常人では死に至る程の生命の危機に瀕していた時期があったが、生還を果たす。
その次の日から体調が清々しい程に復調しただけでなく、オーヴァードとしての力を発現。
そして、その様子を見守っていた曾祖母からこの神宮の、そして己について衝撃の事実が明かされた。

曰く、この神宮にはかつて古代に異界より来た竜が祀られており、輝星の家系はその竜の血を引くものである事。
そして数百年に一度、その竜の血を発現させる事が出来る末裔を"竜之御子"と呼ばれ、自分がその今代の竜之御子である事。
そして御子の使命とは、世界を見守り護り手となることであると。

衝撃の事実に困惑するが、不思議とその身に未だに微かに火照る血の鼓動がそうであると本能的に受け入れた。
とはいえ、幼いレイが今のままでは力に振り回されるのもまた事実。その後既に取り決めされていたのか、UGNの施設に保護される事が決まる。

「レイ、その身に宿る竜の血は生涯長く付き合う事になるだろう。幸い今の世は力の扱い方を師事を受ける場所がある。まずはそこで過ごし、己の力を理解し、世界を守る力とするのだ」

UGNに保護されてからは、竜の力の発現から活かした戦闘方法まで学び、UGNチルドレンとして任務をこなすまでに成長。
学校にも大きな不自由無く通っており、人助けが好きなクラスの人気者。
実家にも定期的に顔を出しており家族との関係も良好。

彼女の血にはかつて異界より来た赤き竜の血が流れており（ヨトゥンの血潮相当）、完全獣化する事により先祖返りする形で竜の部位に変異し発現する。
そこに加えて白兵能力の強化とエフェクトの効力増加を兼ねた武装"真実の楽園(トゥルース・エデン)"（ゾディアックウェポン相当）を得物として、世界の脅威を斬り伏せる。

竜之御子の始まりは、古代、傷を負った赤き竜がとある里に堕ちてきた際に、初代となる少女が看病した時から遡る。
その恩を返す為にその竜は当時の里の守護する様になり、里を外敵から守っていた。
その事から里で竜を祀り立てる様になり、同時に看病に携わった少女とも相思相愛となって、やがて一体と一人の間に子を成した。
そしてその子もまた竜の力を受け継いでおり、竜の子の母とその力を使い、守護する子を"竜之御子"と呼ばれるようになった。
時代は巡り、竜を祀り立てる文化は輝星神宮へと名と形式を変えているも存続。その間にも数百年に一度の感覚で"竜之御子"は誕生し、現代に至るまで世界の裏側で守護する命を帯びている

輝星神宮とUGNとは協力関係となっており、先代の曾祖母とUGN日本支部との間で再び竜之御子が現れた時に、御子を預け、世界を守る術を授ける取引をしていた。レイをUGNに預ける話も順当に進んだのもその為。

因みに時折輝星神宮には"プランナー"都築京香が先代とお茶をしに来ている時があるとかないとか……。彼女もこの神宮と御子の行く末を気にしているらしい。