温和な棘

　ストレンジャーズの隊員。現在は、黒崎が隊長になったことで空いたポストに就任する形で副隊長に就任している。
　新人ながらジャーム鎮圧任務で活躍し、その後の"震夜"事件においても封鎖に貢献。結果20代として異例の三佐への昇進を獲得するなど、正しく軍人として優秀な人物。彼自身はその業績にあぐらをかくような性格ではなく、温厚で対話を好む人柄。面倒見も良く、その柔和な態度で人望を集める人物。
　一方、極度のレネゲイド排斥主義者であり、自他含めオーヴァードを人と思わない過激な差別主義を持つ。「手綱を握られた獣は必要悪であり、握られない獣は絶対悪である」と語る通り、管理下に無いオーヴァードを極端に嫌う。指示が無ければ殺すことはないだろうが、その動向には常に気を配る必要があるだろう。

秘めたる導き

　彼は武器にはロングボウとナイフをを用い、銃器の類は一切使用しない。その様はまるで何かを自らに言い聞かせているようだが、その理由について彼は一切語らない。隊員の間では、遺産の影響、過去のトラウマ等噂は絶えない。それでもなお彼が三佐にいるのは、その卓越した射撃技術と彼の持つ行き過ぎた力が故である。

必中の弓

どんな持ち主でも達人のごとき制度で扱える謎めいたロングボウ。契約者は絶対必中を強要される。
銃を持たない。一見理性的に見えるそれは、鉄火の中ではただの狂気だ。

アステリズム

持ち手のない、12本でひとつのセットのナイフ。バロールの魔眼によってのみ操ることができる。
"黒雨(フォールアウト)"の異名を象徴する武器であるが、その刃を実際に目にした者は少ない。
それは彼だけの、密かに秘する導きだったのだ。

ストレンジアーツ

ストレンジャーズ内で採用されている軍事格闘技術。戦いにおいて勝敗を決するものは、オーヴァードとしての能力だけではない。
技術は獣に意味を与える。意味の無い獣に価値は無い。

オーバーマインド

ストレンジャーズのオーヴァードに実験的に施されている精神強化手術。戦闘時の迷いをなくすが、洗脳に近い技術ともいわれている。
黒崎を端とする大隊は、ストレンジャーズに菅原とは別の流れを生み出した。
より恐ろしい獣、あるいは怪異を狩るために。

クローズドガンファイター

狭い屋外などで効果的に銃を使用する技術。
獣は現れる場所を選ばない。例え、どれほど大切な友の前であっても。

エリア封鎖：日本国内

防衛隊を出勤させて付近一帯を封鎖し、作戦行動を行いやすくする。
人にとって、戦いとは辛いものだ。獣にとって、戦いとは生きる糧だ。

デモンズシード

レネゲイドウイルスを変質させる謎の種子状の物質。その由来は不明だがエフェクトの力を高める作用がある。
星、あるいは眼。種は始まりに投影され、輝いて見える。

サイドリール

レネゲイドウイルスを特定の攻撃傾向に変質させる因子。発現すると、感染者の周囲に星座のような輝きが舞う。
目を閉じた暗闇に、あるいは虚空に、彼は光の小人を見出し、いたずらに瞬き舞うそれに「導き」の意味を与えたという。
故に彼は心折れぬ。ただ狩りの中でならば。

ウェポンケース

携帯用の矢筒。弓、ナイフを仕舞えるケースが付いている。
無数の返り血の跡があるが、丁寧に整備され整えられている。
彼にとって、様式美であれ、あるいは美であれ正義であれ、それらこそが人らしさであり、狩人を人に留めるよすがなのだ。

情報収集チーム

牧の部下でありお抱えの大隊。レンジャー素質訓練の他、彼によるオーヴァードの為の"訓練"によって情報収集や諜報などあらゆる方面で活躍している。