かつて非オーヴァードの家庭にオーヴァードとして生を受けたが、幼い頃に戦力拡大を目論んでいたFHの手によって両親は殺害、彼自身は誘拐され、チルドレンとして育てられた。そのまま育てばFHの従順なチルドレンになる筈だったが、ある時東雲月海(しののめつきみ)というFHチルドレンとバディを組む事になった彼は、彼女に外の世界の事や漫画、アニメ等の様々な文化を教えられた事で次第に人間らしさを得ていき、さらに「くまくんはおっきいから、皆を守るヒーローになれるよ！」という東雲の言葉に感化された事で、他の人間を守るという行いに惹かれていくようになっていった。
そして数年が経ち、彼と東雲がそこからより仲を深め、「いつか二人でセルを抜け出し、一緒に外の世界で暮らす」という願いを持つようになったある日の事、セルがUGNに襲撃され、その隙をついて二人は脱走する事に成功する。しかし、喜びも束の間、追手のFHエージェントにあえなく捕まってしまった二人は訓練施設「プリズン」へと送られ、離れ離れになった上に拷問に近しい過酷な人体実験の被験体として扱われるようになってしまった。
それでも尚、再び東雲と脱走する日を夢見て髪が白く染まるような実験に耐え続けた彼は、寿命や幾つかの内臓と引き換えに超常的な空間認識能力を手に入れた事で再びチルドレンとして舞い戻る事に成功する。しかし、活動再開後初の任務で課された「実験体の処分」で相対したのは、彼が待ち望んでいた少女、東雲が実験によって暴走し、ジャームと化したモノだった。怒り、困惑、悲しみ、様々な感情が去来する彼を東雲だったモノは容赦無く襲い、彼の左目を深々と切り裂き、瀕死まで追い込んでいく。しかし、そのジャームが突如として涙を流し始めた事でその瞳の中に苦しむ東雲の心を見た彼は、返しの一撃で彼女を介錯する事に成功するのだった。そして、東雲の最後を看取った彼はFHチルドレン達を守り、その生きた姿を忘れない「ヒーロー」として、生きていく事を心に決め、現在もその姿勢を貫き続けている。

縄鏢と呼ばれる、縄の先にクナイなどの刃物を付けた鎖鎌のような武器を扱う。彼が使用する縄鏢には正体不明の漆黒の金属から彫り出された刃が取り付けられており、さらにその下部には覇者の印と呼ばれる特殊な力を持った黒い駒が埋め込まれている。縄も全て光を吸い込むような黒色であり、自由自在に操る事の出来るしなやかさとどんな攻撃を受けても千切れない頑丈さを合わせ持っている。彼はこの武器を超高速の円運動を行いながら振り回す事で、相手の攻撃のエネルギーを逸らし、さらにそれを自分の攻撃の威力に乗せるというカウンター型の戦い方を得意としている。
データとしては、カウンター+妨害型。相手の攻撃を自分に逸らし、無効化する事に特化している。

「これからもずっと忘れない。大好きだよ、私のヒーロー」

最近ワンピースを読んでくまが可哀そうだったので作りました。