容姿・経歴・その他メモ

「馬鹿と煙は高い所が好きってよく言うだろ？　俺は両方だからな。高い所が大好きなのさ。」

　日本生まれ日本育ちで日本語しか喋れない、生粋のイタリア系アメリカ人。国籍は日本。東京西部、立川周辺エリアを中心に活動するプロヒーロー。ビルメンテナンスすらも滅多に来ないような高所に自作ステッカーを貼り付けるのが趣味の調子に乗った悪ガキ。エフェクトの不正使用（しかもそのどれもがしょうもない理由）で処罰された回数ではランカーヒーローの中では間違いなく最多であり、彼がヒーローランキング22位に居る事に対して、一部地域の住民以外からは疑問が投げかけられ続けているほど。
　しかし彼が10年前に設立して日の浅かった日本UGNと協同して東京西部をヴィランの恐怖から解放した事は紛れもない事実であり、彼の人柄もあって東京西部に住まう人々からはご当地ヒーローのようにして今も根強く親しまれている。
　ちなみに、東京西部の高層ビルは何処も異様に厳重な警備システムを屋上に設置している。理由の大半は彼が入って来た時に捕まえる為であるのは言うまでもなく、また彼もそれらの警備システムを掻い潜って自分のステッカーを貼る事を楽しんでいる。その為、警察官や警備会社の顔見知りがとても多い。

　10年前の西東京でのヴィランとの戦いの中、兄であるマイケル・フライマンが命を落とした。ビルの目の前で、ビルを助ける為に己の命を投じてしまったのだ。あの時、兄の手を掴むことが出来なかったことがビルにとってずっと心に残り続けている。

　自分の身体を高温のエアロゾルへと変える能力、つまり『身体を熱を持った煙へと変える能力』を持つ。基本は高温だがやろうとすれば室温程度まで温度を下げる事も可能で、またエアロゾル化している身体の密度を変える事で攻撃をクッションのように受け止めたり攻撃をすり抜けたりといった事も出来る。
　相手の視界を覆う事で照準を狂わせたり、相手の気管に捻じ込む事で呼吸を乱して攻撃を不発にさせる他、器物に染み渡り一体化する事も出来たりと、やろうとすれば色々な事が出来る能力だが、高温とは言え破壊的なほどの高温にはなれない事が原因で致命的なほどに攻撃力が低い事が欠点。
　10年前にUGNに土下座してでも協力を頼み込んだのも、自分の能力では『誰かを守る事』は出来ても『誰かを打ち倒す事』は難しいと感じたのが理由である。あの当時は特に、打ち倒す力が今よりもずっと重要で必要だった。
　10年前の戦いの中でヴィランから盗み出した腕輪型ヴェイパーウォールを今でも大事に使っている。本来であれば水を充填して水蒸気を噴き出す所にエアロゾル化した自分の身体を捻じ込む事で、水の補充無しでも高圧の煙幕を噴射して攻撃を遮る事が出来ている。

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